
中堅社員が先述の役割を担うには、以下5つのスキルを身につける必要があります。
セルフマネジメント
たとえば、「タスクに抜け漏れがある」「時間管理ができない」のようにセルフマネジメントができなければ、新人・若手のロールモデル(お手本)になれないですし、将来の管理職になることも難しくなるでしょう。
上記のような自己管理はある意味で基本ですが、管理職になれば、「他人のタスク」「プロジェクトの進捗」といったより広い範囲をマネジメントすることが求められます。基本スキルをどこまで磨けるかが重要です。
また、管理職の右腕としてチーム内での意思決定を担ったり、メンバーの指導に携わったりするうえでも、自分自身の心身を良い状態に保ち、感情をきちんとセルマネジメントすることも必要です。
そのため、中堅社員は、自分自身のパフォーマンスを高めて成果を出すために、以下のような事項の自己管理ができる必要があります。
- 時間管理
- タスク管理
- 良好な肉体・精神状態
- 感情やモチベーション など
フォロワーシップ
フォロワーシップとは、管理職に対する主体的かつ自律的な支援のことです。わかりやすくいえば、チーム全体のパフォーマンスを高めるために、以下のように献身的な言動・行動ができることになります。
- 管理職が示すビジョンを新人・若手にわかりやすく伝える
- 現場の課題や解決策などを意見として管理職に伝えられる
- 管理職のミスや失敗にきちんと指摘する
- 意見が求められる場面で自分の考えを述べる
- チームで決めた計画や施策を進んで実行する など
中堅社員にフォロワーシップの姿勢があるからこそ、チームビルディング⇒目標達成が可能になります。
フォロワーシップは「上司の意見や指示に盲目的に従う」という受け身の姿勢ではなく、「チームの成果に向けて能動的に上司をサポートする」という能動的な姿勢です。
リーダーシップ
リーダーシップは、フォロワーシップとも関係することですが、現場のリーダーとして管理職や組織の方針を理解して、新人・若手を導く力です。
フォロワーシップの次に求められるのが、リーダーシップです。つまり、組織や上司などの方針を理解したうえで、方針をかみ砕いて周囲をリードする、細かな実務に落とし込みを自分で決めていくといったところです。
中堅社員には、管理職の右腕として、チームに対する影響力を発揮することが求められます。そして、中堅社員は管理職のトレーニング期間であり、管理職として必要なリーダーシップを磨けた中堅社員が、管理職として昇格していくのが正当な姿です。
課題解決力
課題解決とは、目標と現状のギャップを明確化して埋め方を考えて実行することです。発生した問題や課題の原因を分析し、解決策を考え、実行していくことが求められます。
管理職になれば、チーム内で起こる課題解決の責任をすべて担うことになります。特に管理職は、“自分の問題・課題”だけでなく、“他人の問題・課題”に対して主体的に取り組むことが求められるでしょう。中堅社員は、そのトレーニング期間ともいえます。
コミュニケーションスキル
中堅社員に求められるコミュニケーション力とは、以下4つを総称したスキルです。
- 信頼関係を築く力
- 聴く力(訊く力)
- 伝える力
- 交渉する力
新人・若手社員と管理職のパイプ役になるためには、両者から信頼されることが大切です。
また、信頼されるためには、実務的な能力に加えて、人間力や人格、若手や管理職の話に耳を傾け、「この人なら自分の話を理解してくれる(聴いてくれる)」「この人は信頼できる」と感じてもらう必要があります。
そのうえで、チームの課題解決や目標達成のために、自分の意見やアドバイスなどを伝えることが大切です。
また、中堅社員の場合、単にパイプ役として双方の意見を“つなげる”だけでなく、自分自身が間に入って調整して解決に導いていく交渉する力が求められるでしょう。