キャリア相談とは、自分のキャリアについてキャリアコンサルタントなどのキャリア形成に精通した人に相談することです。雇用の流動化、定年延長、ジョブ型人事制度など、働き方が変わる中で個人が主体的にキャリアを作るキャリア自律の必要性が増しており、キャリア相談のニーズも増えています。
若手層を中心にキャリア安全性への関心が高まり、すぐに転職したいというわけではないものの、キャリアについて不安を抱え誰かに相談したいという人が増えています。また、子育てをする女性にとって、キャリアと家庭のバランスをどうするかは非常に大きなテーマです。
キャリア相談は個人だけのものではなく、近年は企業側も従業員のキャリア自律の支援、そして、エンゲージメント向上や離職防止を目的として、キャリア相談サービスを導入するケースが増えています。
本記事では、具体的なキャリア相談サービスも紹介しながら、キャリア相談のメリットや利用上の注意点、企業における取り組みを紹介します。
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<目次>
- キャリア相談とは?
- キャリア相談サービスの費用相場
- キャリア相談サービスの種類
- 法人向けキャリア相談サービス
- おすすめのキャリア相談サービス10選
- キャリア相談サービスの利用がおすすめな人
- キャリア相談サービスを利用する際の注意点
- キャリア相談先の選択肢【目的別】
- キャリア相談サービスを使うメリット
- キャリア相談サービスを選ぶ時の注意
- まとめ
キャリア相談とは?
キャリア相談は、自分のキャリアについてキャリアコンサルタントなどのキャリア形成に精通した人に相談することです。
カウンセラーは質問を通じて、相談者から今の仕事内容や現状の悩み、今後取り組みたいことなどを整理してくれます。専門的な知識を有する第三者と対話することで、気づきや発見が生まれたり、客観的な視点からアドバイスを受けたりすることができます。
また、サポートを受けることで、自己理解を深めたり、ライフプランを含めたキャリアプランを自分で描けるようにしたり、仕事に対する意欲が高まったりすることも期待できます。
一般的なキャリア相談では、労働者自らがキャリアコンサルタントに相談し、自身のキャリア形成を支援してもらいます。しかし、近年は企業によるキャリア相談サービスの導入も増加傾向にあります。
なお、キャリアコンサルタントは、もともと複数の民間資格がありましたが、現在では国家資格のキャリアコンサルタントとして統一されています。国家資格を持たない人が「キャリアコンサルタント」、また類似した名称を名乗ることは禁止されています。キャリア相談サービスを選ぶ際には、このあたりは必ず確認しましょう。
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キャリア相談サービスの費用相場
キャリア相談サービスの費用相場を紹介します。
個人向けのキャリア相談サービスには、高額なものから無料で利用できるものまで様々なものがあります。価格も、単発で利用できる数千円~1万円程度のサービスから、何回かの面談で数十万円するサービスまで、会社やサービスによって大きく異なります。
法人向けのサービスも個人向けと感覚は近く、基本的には初期費用+面談1回あたりの従量料金がベースになっていることが多いでしょう。それを従量だったり利用回数制限のある月額で提示していたりします。面談1回あたりは数千円~1万円程度が相場です。
キャリア相談サービスの種類
一口に「キャリア相談サービス」といっても様々なコンセプトのサービスがあります。「転職支援」に近いサービスから「自己分析」「キャリアプラン設計」「ライフプラン・キャリアの両立」などに重点を置いたものなど、サービスによって得意とする領域が異なります。
例えば、「キャリアアップのために転職を考えている場合」と、「転職までは考えていないが今のキャリアにモヤモヤしたものを感じているので相談したい」「転職すべきか、客観的にフィードバックが欲しい」といった場合では、選ぶべきキャリア相談サービスが異なります。そのため、どんな相談をしたいかを事前に明確にすることが大切です。
また、連続した複数回の面談がセットになったプランのみのサービス、もしくは、単発で使えるプランがあるサービスという区分もあります。「ある程度の期間、コーチに伴走して欲しいのか」「迷った時に単発で相談したいのか」「複数の人から意見を聞いてみたいか」など、自分のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。
ここではキャリア相談サービスの種類を以下に分けて、それぞれ詳しく解説します。状況に合わせてキャリア相談サービスを選択する際の参考にしてください。
- 人材紹介、転職エージェント系(無料サービス)
- 転職支援系(有料サービス)
- キャリアコーチング、キャリア相談系
- ライフキャリア、ライフプラン重視型
- シニア・ミドル世代特化型
- ナレッジシェア・コンサルティング系
人材紹介、転職エージェント系(無料サービス)
まず無料で提供されているキャリア相談は、転職エージェント(人材紹介会社)が提供しているものが多くあります。これらのサービスは転職を前提とした相談となっており、最終的には求人紹介をゴールとした支援になります。
そのため、相談内容もキャリアの方向性よりも「あなたの経歴ならどんな選択肢があるか」「いつ転職するか」「どんな求人があるか」といった転職相談に重きが置かれやすい傾向があります。転職することを決めている人には有効なサービスになりますが、転職しない選択肢も含めてキャリア形成を考えたい場合には、注意が必要です。
また、人材紹介や転職エージェントの殆どは、自社の求人で決まった際に採用企業から成果報酬をもらうビジネスモデルです。従って、「自社で紹介する求人に応募してほしい」「内定が出たら意思決定してほしい」という心理を持っています。そして、対応するアドバイザーは国家資格キャリアコンサルタントではない場合も多くなります。
中長期的、またフラットな視点でキャリアやライフプラン等について相談したい場合には、他のサービスを選ぶ方がよいでしょう。
転職支援系(有料サービス)
有料の転職支援サービスは、数回の面談を通じて、個人の希望に沿った転職の実現を目指すものです。費用が発生する分、転職エージェントとは異なり個人の立場で伴走してくれる点が特徴です。
初回に無料のトライアル面談を設けているサービスも多く、気軽に相談しやすい環境が整えられています。ただし、面談内で有料サービスの利用に誘導されることになるため、本当に自分に必要なサービスかどうかを慎重に判断することが重要です。また、1か月に1回程度の面談ペースで半年間、5-6回の面談で20~30万円というのがわりと一般的な価格です。
キャリアコーチング、キャリア相談系
キャリアコーチング、キャリア相談系のサービスは、転職を前提とせず、現状の整理や目標設定、キャリアプランの設計などに取り組む支援スタイルです。特に「今後どのように働いていきたいか」「自分の強みや価値観を明確にしたい」といった課題に対して、自己理解を深めながら相談することに適しています。
担当するコーチ自身のキャリアや経験、またレベルが、サービスの質に大きく影響します。自分と相性が合うか、自分の悩みや経験を理解してくれるかといったコーチであれば、より納得感のある支援を受けやすくなるでしょう。
キャリアコーチングやキャリア相談系のサービスは、単発で面談できる「Kakedas」のようなサービスと、転職支援系のように1か月に1回程度の面談ペースで半年間、5-6回の面談で20~30万円といった形の継続面談を提供しているサービスがあります。どちらにもメリットデメリットはありますので、自分に合う合わない、また費用等を考慮して選択しましょう。
ライフキャリア・ライフプラン重視型
ライフステージに合わせた働き方や、出産・育児・介護などのライフイベントとキャリアの両立を中心とした相談サービスです。キャリアだけでなく人生設計全体を見据えたアドバイス、キャリア設計をサポートしてもらえます。
こうしたサービスは、女性の利用者が比較的多いことが特徴です。結婚や出産などのライフイベントを控えた人や、仕事と家庭の両立、ワークライフバランスを重視したキャリア形成を考えている人に適しているでしょう。
シニア・ミドル世代特化型
40代以降のキャリア形成や、定年後の働き方、セカンドキャリアの選択肢などに特化したキャリア相談サービスです。就労期間の延長を見据えたキャリア・生活設計を検討したい方に適したキャリア相談サービスといえるでしょう。
シニア・ミドルといった年代特有の転職市場の難しさを踏まえた上で、現実的なキャリアパスを提案してくれる点が特徴です。転職だけでなく社内でのポジション再構築や副業・複業、起業といった多様な選択肢も含めて、個々の状況に応じた最適なキャリア戦略を検討する支援をしてくれます。
ナレッジシェア・コンサルティング系
コーチング形式というよりも、特定分野の知識や実体験をベースにアドバイスしてくれるサービスです。対応者は必ずしもキャリアコンサルタントである必要はなく、特定分野でのキャリア経験者から実体験に基づくアドバイスを受けられます。
業界特有のキャリアパスや必要なスキル、実際の働き方などについて、実務に即した情報を得たい場合に有効です。専門性の高い分野などは情報が得にくい場合も多いですが、こうしたサービスを利用することでアドバイスを受けたり、具体的な目標設計などがしやすくなるでしょう。
但し、上述の通り、「キャリア相談のプロ」というよりは、「興味関心がある分野で経験を持つ人」への相談となるため、必ずしも相談対応が上手いわけではありません。自分の考えや価値観を引き出してもらうといったアプローチではなく、あくまで情報を得る、経験を聞くといった感覚で使うと良いでしょう。
法人向けキャリア相談サービス
近年、個人による取り組みだけでなく、企業が従業員のキャリア自律支援に積極的に取り組むケースも増えています。終身雇用制度の崩壊、働き方・価値観の多様化により、従業員一人ひとりが主体的にキャリアを考える必要性が高まっている中で、エンゲージメント向上や離職防止の一環として実施する形です。
法人向けキャリア相談サービスの導入が進む背景やメリット、具体的な導入事例、活用方法などについては以下の記事で詳しく解説しています。従業員のキャリア支援を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。
おすすめのキャリア相談サービス10選
ここではニーズ別に、お勧めのキャリア相談サービスを紹介します。
*なお、各サービスの画像は各社のサービスページより引用、またサービスの特徴は2024年11月時点の公開情報をもとにHRドクター編集部にて作成しています。予めご了承ください。
転職を前提としないキャリア相談|Kakedasキャリア相談
転職するとまでは考えていないまでも、キャリアに対してモヤモヤとした感情を抱えているというビジネスパーソンは数多くいます。誰かと話すことを通じて自分の気持ちや思考を整理したい場合には、キャリア相談が役に立ちます。
特に、転職を前提とせず、「フラットに相談したい」「転職というよりは、ワークライフバランスやキャリア形成について話したい」「紹介会社の相談はちょっと違う…」といった場合に役立つのが、「Kakedasキャリア相談」です。
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Kakedasキャリア相談は、国内最大規模のキャリア相談プラットフォーム「Kakedas」の個人向けサービスです。
キャリア相談に対応してくれるのは、すべて国家資格キャリアコンサルタントの有資格者人で、Kakedasの審査を通過した人のみです。登録者数も3,040人(2024年10月時点)と、日本トップクラスを誇ります。得意なテーマや年代・性別・経験(転職・副業・独立・経験業界/職種・子育てなど)で相談したい相手を検索して、相談1回から利用できます。
AIによるマッチングで選ばれたキャリアコンサルタントが丁寧に寄り添い気持ちの言語化をサポートしてくれることで、不安が解消されキャリアの方向性がつかめるようになります。
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向いている仕事を見つけたい人向けの徹底した自己分析|マジキャリ
20代の若手層では、がんばって仕事をしているのに思ったようにスキルや経験が身についていないとなると、自分の方向性について悩みが出やすくなります。そんな時に、徹底した自己分析で向いている仕事を見つけるのをサポートしてくれるのが「マジキャリ」です。
マジキャリは「キャリアコーチング」を謳うようにコーチング的な要素の強いサポートが特徴です。自己分析を徹底することで自分が向いている仕事を見つけ出し、キャリアの方向性に自信を持てるようにしてくれます。
キャリアの方向性に自信が持てるようになることで一歩踏み出せるようになり、成果につながりやすくなるでしょう。
キャリアアップ転職に強いキャリア相談サービス|キャリドラ
ある程度の経験を積んだビジネスパーソンの方は、自分の市場価値を客観的に認識し市場価値を高めていきたいというニーズが出てきます。専属カウンセラーとの1on1で「適性適合度」や「稼げるか」という視点から業界や職種についてアドバイスをしてくれるのが「キャリドラ」です。
キャリドラでは、自己分析による強みの分析のほか、強みを最大限に発揮できる業界や職種の分析も行います。人材としての市場価値を高めることに集中することで、稼げる、成功するキャリア形成の実現を目指します。
ミドル世代の転職やキャリア形成に特化|ライフシフトラボ
役職定年や定年が見え始める年代になると、「役職定年による収入減を補いたい」「セカンドキャリアで、もう一花咲かせたい」といったニーズが出てきます。また、40代50代になると、転職の難易度はあがり、20代30代の時とは違う考え方が必要になります。
そうした40代、50代向けの転職カウンセリングサービスで、複業デビューのサポートもあるのが特徴なのが「ライフシフトラボ」です。
人生100年時代と言われ転職するのも当たり前になったといっても、40代、50代の転職はハードルが高いものです。若い世代と同じような転職活動をするというわけにもいかず、具体的に何ができるのかというテクニカルスキルが重要になってきます。
ライフシフトラボでは、40代以降の転職市場を熟知したトレーナーが戦略設計から転職後のキャリア設計までを徹底的にサポートしてくれます。また、転職に比べてより安全な複業という方向性も用意されており、会社という枠に囚われずに活躍したい、いつでも起業できるようにしたいという人をサポートしてくれます。
仕事とライフプランの両方に焦点を当てたキャリア支援サービス|ミートキャリア
ライフステージに変化があると、それに合わせてキャリアプランも見直したいというニーズが出てきます。とりわけ女性は、結婚、子育ての影響を受けやすいので、仕事をどうするのかは大きなテーマです。そんな中で転職だけでなく、仕事と生き方の両方の相談ができるのが「ミートキャリア」です。
ミートキャリアは転職を前提としておらず、安心してキャリア選択について相談できます。また、利用者の8割が女性であり、トレーナー側も30~40代の子育て中の女性が多く在籍している点も特徴です。利用者は転職を決めている人よりも、現職で頑張るか転職するかで悩んでいる人が多く、転職も視野に入れながら納得のいく選択をしたいという方向けのサービスです。
女性活躍推進が叫ばれてはいるものの、仕事と家庭のバランスをどうするのかは社内ではなかなか相談しづらい面があります。こうしたキャリア相談サービスを利用することで、自分の気持ちをうまく整理でき、自分の生き方と向き合うことができるでしょう。
気軽に匿名でもキャリア相談ができる|キャリアバディ
「キャリアバディ」はキャリアの悩みに特化したオンライン相談サービスです。キャリアコンサルタントや人材業界経験者の中から、相談したい悩みに合った専門家を選び、直接相談することが出来ます。
キャリアバディの特徴は、1回数百円からと安価にキャリア相談ができるコーチがいる、コーチの持つ資格や経歴などを元に相談相手を探すことができる、匿名やカメラオフでの相談も可能、といったことなどがあげられます。
自分自身でキャリア相談したい、コーチを探したい、料金を安く抑えてスポット的に相談したい、といった方には使い勝手の良いサービスといえるでしょう。ただし注意点としてキャリアバディに登録しているコーチの経歴や実績には大きく差があるため、しっかり保有資格や経歴、サービス内容を確認してから相談を申し込むことが大切です。
将来年収を高めたい方向けキャリア相談サービス|ポジウィルキャリア
中長期的に自分の市場価値を高め、将来年収を高めていきたい、という方に適したキャリア相談サービスが「ポジウィルキャリア」です。マンツーマンでのコーチングを中心としたキャリアコーチングサービスで、求人紹介はしていないため、第三者の視点でフラットにキャリア形成について相談しアドバイスをもらうことができます。
ポジウィルキャリアでは「夢中でいられる仕事=強みを最大化できる仕事」と考え、まずは徹底的な自己理解・自己分析を行い自分自身の可能性を最大化。その後、理想の未来から逆算して人生設計を行い、具体的なアクションプランを策定、アクションまで伴走サポートしてくれます。
5~10年後を見据えて自分自身が納得いくキャリア(人生)を形成したい、といった方には体系的なキャリア支援プログラム、トレーナーによるマンツーマンのコーチング、行動まで伴走サポートしてくれるポジウィルキャリアは強い味方となってくれるでしょう。
「3つのきづく」からキャリア選択を支援する|きづく。転職相談
「きづく。転職相談」は、強みにきづき、目指したい未来の1歩目を後押しするキャリアコーチングサービスです。独自のメソッドに基づき、3つのきづく「自分の強み・価値観にきづく」「会社や仕事の魅力にきづく」「理想のキャリアパスにきづく」からキャリア選択のサポートをしてくれます。
プランには強みの発見、キャリアデザインのほかに転職サポートもあり、サービス名の通り、「短期間で転職活動を成功させたい」「転職活動に取り組んでいるがうまくいかない」といった悩みを抱える方におすすめです。
「きづく。転職相談」では、転職活動サポートのほかに、強みや価値観の確認、キャリアゴールの設定、副業アドバイスなども対応可能です。
キャリア特化型コーチング|ZaPASSコーチングキャリア
「ZaPASSコーチングキャリア」はパーソナルトレーニング型のキャリアコーチングです。キャリアを中心に「自分の在りたい姿・ゴール」を実現するためのオーダーメイドプログラムで支援してくれます。
ビジネス経験豊富なコーチたちとの対話を通じ、人生で大事にしたいことや在りたい姿を明確にした上で、納得感のあるゴール設定を行います。また、内省習慣化のサポートもあり、プラン終了後も自律的にキャリアを形成しやすいでしょう。
未来志向のキャリア相談サービス|キャリート
20代、30代で「自分が本当にやりたい仕事って何だろう?」「自分の強みや持ち味が何かを知りたい」といった悩みや迷いを抱える方も多いでしょう。そうした悩みや迷いに本気で向き合い、「これからの人生・キャリアをもっと良くしたい!」と願う人を支援するキャリアコーチングサービスが「キャリート」です。
キャリア支援経験が豊富なコーチ陣のサポートと理論と実践に基づいたプログラムを提供してもらうことで、サポート終了後も活かせる自己分析方法やキャリア設計スキルを身につけることができます。
キャリートは短期離職や転職回数の多い方のキャリア支援も得意としており、また繊細さん(HSP)に対する理解が深く、サポート実績も豊富なことも特徴です。
キャリア相談サービスの利用がおすすめな人
個人向けキャリア相談サービスの利用がおすすめな人は以下のような人です。
- 今後のキャリアに漠然とした不安がある人
- ライフステージに変化がある/あった人
- 今の仕事が向いているか分からずモヤモヤしている人
- 何となく退職や転職を考えている人
- 副業や独立を考えている人
「漠然と考えているけど固まらない」「独りで考えていても答えを出しにくい」こうした悩みに対して、キャリア相談サービスの利用は効果的です。専門的なスキルを有するキャリアコンサルタント等の第三者と対話することで、気づきを得たり、自分の考えがまとまったり、アドバイスを受けることで意思が固まったりすることが期待できます。
今後のキャリアに漠然とした不安がある人
「このまま今の会社で仕事を続けて良いのだろうか?」「今後、自分がどんなキャリアを積んでいけば良いかが分からない」といったように、今後の自分のキャリアや仕事に漠然とした不安がある方はキャリア相談がおすすめです。
キャリア相談を受けることでコーチングやカウンセリングの専門的な知識を持つ人にサポートしてもらうことで、キャリアや仕事に対する漠然とした不安、気持ちを言語化し、課題を明確にすることができるでしょう。
独りで考えていても明確にすることが難しい、漠然とした気持ちや思考の言語化、課題の整理ができることで、今後のキャリアの方向性が分かり、主体的に行動していけるようになります。また具体的な行動への落とし込みもしやすくなります。
なお、転職すると決めている方は、キャリアコンサルタントよりも人材紹介会社で面談して、自分のキャリアに対する市場評価、転職市場の状況、転職の選択肢、具体的な案件の紹介を受けたほうが良いかもしれません。
ライフステージに変化がある/あった人
働き方やキャリアについて考えるタイミングとしてライフステージの変化もあげられます。結婚、出産や育児、転勤、親の介護などは、ワークライフバランスの見直しが必要なタイミングになることが多いでしょう。現実的な問題として働き方を変えざるを得ないことで悩みを抱えてしまう方も多いでしょう。
ライフステージの変化は、キャリアとプライベートが複雑に関連するため、独りで考えていても解決策を見出すことが難しいです。また、会社でも相談しにくいかもしれません。そうした場合、キャリア相談が有効です。
キャリアコンサルタントはこれまでに多くの方から相談を受けていますので、あなたのケースに近い相談事例を元にアドバイスをしてくれます。また、話すことで自分自身の意思も明確になるでしょう。キャリア相談を利用することで、ライフステージの変化に合わせながら、中長期的に理想とする働き方や目指すべきキャリアを明確にし、いまの行動を選択していけるようになるでしょう。
今の仕事が向いているか分からずモヤモヤしている人
今の仕事が向いているか分からずモヤモヤしている人にも、キャリア相談は有効です。
「今の仕事で成果を出すことができず、向いていないのではないか」「今の仕事は好きだけど、スキル的に向いていない気がする」「仕事に対してやりがいを感じない」などモヤモヤした気持ちを抱えている場合、キャリアコンサルタントのサポートを受けることで、自分一人では明確にすることが難しい気持ちを言語化していくことができるでしょう。
キャリアコンサルタントと一緒に自己分析を行い、これまでのキャリアや経験、これからのビジョンなどを踏まえてキャリアプランを考えていくことができます。モヤモヤした気持ちを明確にしていく過程で、自分がどんな仕事へ適性があるのか、今の仕事を続けるべきかどうかなど、これからの目指すべきキャリアについても整理できるでしょう。
何となく退職や転職を考えている人
明確な目標やビジョンがないまま、なんとなく「今の会社での仕事が合わない」「もっと良い職場があるのではないか」と退職や転職を考えている人にもキャリア相談はおすすめです。キャリア相談を受けることで「何となく」を解消することができます。
キャリア相談を通じて自己分析を行い、自分の強みや価値観などを理解し、これから自分が目指していきたいキャリアを整理することができます。自分と同じような方の事例を聞くことは大いに参考になるでしょうし、選択肢の幅を広げるアドバイスを貰えることもあります。また、質問に答えていくことで、自分の意思も明確になるでしょう。
転職相談といえば転職エージェント(人材紹介)を思い浮かべる方も多いかもしれません。前述の通り、転職することを決めている場合は、転職市場に詳しく、具体的な求人紹介を受けられる転職エージェント(人材紹介)での面談が良いでしょう。
一方で、「漠然と転職を考えている」場合には、まずキャリア相談サービスを利用することがおすすめです。
キャリア相談サービスの多くは転職を前提としていません。第三者からの質問に応えたり、客観的な目線によるフィードバックをもらうことで、自分自身の考え方を整理することができます。相談の結果、「今いる会社でのキャリアアップを目指すことがベスト」と判断したり、「もっと自分の適性を活かせる職種への転職を目指していきたい」といったように考えをまとめることができるでしょう。自分の意思が固まれば、転職活動も上手くいくでしょう。
「何となく」は自分自身からの重要なサインです。キャリア相談をすることで「何となく」を解消し、主体的に、前向きに行動できるようになります。
副業や独立を考えている人
副業解禁の流れもあり副業を考えている方や、さらには独立を検討している方も多いかもしれません。しかし「副業を始めたいけれど何から手を付けていいか分からない」「独立したいけれどリスクが怖い」など悩みや不安を抱え、一歩踏み出せない。そうした方も多いのではないでしょうか。
キャリア相談サービスには、副業や独立を経験しているキャリアコンサルタントも多く在籍しています。
相談することで、自分の強みや市場価値を明確化し、副業のメリットやリスクを整理、今後の行動計画を具体化するといったサポートを受けることができるでしょう。行動計画が明確になることによって、副業や独立へのモチベーションも高まり、行動に移しやすくなります。
キャリア相談は、副業や独立など新しい働き方へ踏み出す時のこうした迷いや不安を解消し、具体的な行動プランを描くための強力なサポートとなるでしょう。
キャリア相談サービスを利用する際の注意点
キャリア相談サービスを利用する際の注意点として、以下のような事項があります。心構えや準備具合によってキャリア相談サービスで得られる価値や満足度は変ってきますので、しっかりと準備して臨みましょう。
- 本音で話をする
- コンサルタントとの相性が悪い場合は変更を考える
- 自分の思考や意思を整理したい、専門的なアドバイスが欲しいなど整理しておく
- これまでの経験・職歴をまとめておく
- 事前に目的やゴール、悩みを意識しておく
それぞれ解説します。
本音で話をする
キャリア相談を受ける際に最も重要なのは、「本音で話をする」ことです。本音を隠してしまったり、誤魔化してしまっては内省や気づきは得られません。キャリアコンサルタントからの質問やフィードバックも意味のないものとなるでしょう。
キャリア相談サービスを利用して価値を得るためには、本音で自分が好きなこと、嫌なこと、将来なりたい自分やこれからのキャリアイメージ、いまの課題や感情などを話すことが必要です。
コンサルタントとの相性が悪い場合は変更を考える
担当のキャリアコンサルタントと相性が悪いと感じる場合には、変更を検討しましょう。「最初は良かったが、途中から違和感が強くなり合わないと感じる」といったこともあります。
キャリアカウンセリングは「対話」です。コミュニケーションスタイルや価値観、求めているスタイル等に応じて、どうしても相性があります。「自分のことを理解してもらえない」「価値観を押し付けてくる」「しっくりこない」などを感じた場合、変更をお願いしてみましょう。疑問や不満を抱いたままキャリア相談を続けても、信頼関係を築けず、良い結果は得られません。
自分の思考や意思を整理したい、専門的なアドバイスが欲しいなど整理しておく
キャリア相談サービスを利用する前に、相談内容を整理しておきましょう。また、その際には自分が「自分の思考や意思を整理したい」か、「専門的なアドバイスが欲しい」か、どちらのウェイトが大きいか考えてみましょう。それによって相談すべき相手も変わってきます。
キャリアコンサルタントに話を聞いてもらって自分の考えを整理したい、思考を深めたい、客観的なフィードバックをもらいたい場合には、カウンセリングやコーチング的なアプローチができるキャリアコンサルタントを相談相手とするのが良いでしょう。その場合には、キャリアコンサルタントの資格や人柄の相性が大事になるかもしれません。
一方で、目指すキャリアや目的が明確になっており、専門的なアドバイスが欲しい場合にはその領域で経験を持っている人を選ぶことが大切です。また、この場合には必ずしもキャリアコンサルタントの資格や実務経験は重要ではないかも知れません。
この視点は、どんな登録者(対応者)がいるキャリア相談サービスを選ぶのがよいかという視点にもつながります。
これまでの経験・職歴をまとめておく
キャリア相談をスムーズに進めるために、これまでの経験や職歴を簡単にまとめておくと良いでしょう。
自分自身の整理にもなりますし、相手に共有することで、限られたキャリア相談の時間を有効に使うことができます。
事前に目的やゴール、悩みを整理しておく
キャリア相談サービスを利用することで得たい目的やゴールを考え、相談したい悩みを意識/整理しておくことも大切です。
もちろん漠然とした状態からカウンセリングを通して相談内容や悩みを整理してもらうことができます。ただ、自分自身で事前にある程度整理しておくことで、限られた時間を有意義なものにすることができるでしょう。その場で考えすぎて時間を使い過ぎないようにするために、重要な事前準備だといえます。
料金形態を確認する
キャリア相談サービスは、無料のものから有料のものまでさまざまな料金形態が存在します。サービスを利用する際には、自分の目的や予算に合った料金プランがあるか、事前に確認しておくことが重要です。料金形態には、
・完全無料型(転職エージェントなど)
・初回無料+継続有料型
・単発料金型
・月額制
などがあります。無料サービスは求人紹介や有料サービスのトライアルが前提であることが多く、相談内容が限定的だったり、実施側のゴールに向かって誘導されるようなアプローチになる場合もあるため注意が必要です。有料型のサービスでは、料金の内訳や回数・期間、返金規定などを事前に確認しておくと安心です。
特に注意が必要なのは初回無料+継続有料型です。初回面談は無料のため気軽に受けることができますが、その後の本契約の料金が想像以上に高かった、ということがないようにする必要があります。事前に本契約後のコース内容、合計料金なども把握した上で無料面談を受け、利用を継続するか冷静に判断することが必要です。
キャリア相談サービスの満足度を高めるには、利用目的と費用のバランスを見極めることがポイントです。「今の職場に不満・モヤモヤ感があるが、まずは言語化できれば良い」「目指したいキャリアがあり、どんな働き方になるのか、必要なスキルは何かを知りたい」といった目的であれば、高額なサービスでなくても十分な支援が得られる場合もあります。
事前の情報収集と比較検討をしっかり行い、料金も含めて自分に最適なサービスを選択するようにしましょう。
キャリア相談先の選択肢【目的別】
キャリア相談はどこに相談しても同じというわけではなく、目的に応じて適切な相談先を選ぶことが重要になります。上述したキャリア相談サービス以外の選択肢も含めて、どのような選択肢があるのかを目的別に紹介していきます。
今いる会社でキャリアアップしたい
転職には大きなリスクも伴うため、安全にキャリアを積むのであれば、今いる会社で上を目指すのが一番の選択肢です。待遇や人間関係に問題は無く、このままこの会社で働きたいという場合もあるでしょう。そうした場合には、社内の相談窓口や直属の上司が有効なキャリアの相談相手になることもあります。
社内窓口に相談すれば社内の制度などには詳しいので、そうした情報が得やすいというメリットがあります。また、直属の上司も、部下の仕事ぶりを普段からよく見ています。社内での活躍ということであれば、的確なアドバイスを出しやすくなります。
ただし、転職エージェントの面談では「転職で叶える」という論調になりやすいのと同様に、社内の相談ではどうしても「社内でのキャリア形成で叶う」という形になりやすいことには注意が必要です。
また、上司や人事が相談相手だと、不安や迷いなどの本音は話しにくいと感じる人も多くいます。相談内容が周囲に知られてしまうのを恐れるあまり、相談をためらってしまうということも出てきます。
不安や迷いがある場合には、一旦社外サービスを使って、自分のやりたいことや価値観を言語化して、それから社内で相談するというのも一つの手です。
勤務している会社に「社外へのキャリア相談窓口」がある場合はそういったところ、ない場合には、個人で外部のキャリア相談サービスを利用して、社内で「実現したいこと」「確認したいこと」を言語化してから社内のキャリア相談窓口や上司との1on1を活用するのが有効です。
自分のキャリアプランを見直したい
ライフステージに変化があれば、それに応じてキャリアプランも見直す必要が出てきます。
仕事に慣れてキャリアの方向性が見えてきたのであれば、その方向でどうキャリアアップしていくのかというキャリアプランを立てることになります。また、結婚、子育て、介護といったライフイベントが発生すれば、仕事とどう両立させるのかは大きなテーマです。
キャリアアップは社内で相談しやすいものの、仕事との調整が必要になるケースともなると相談しづらいことも多くあります。そうなると社内での相談以外にも、有料サービスの活用も選択肢に入ってきます。自分の市場価値やライフプランのこともしっかり考えたうえで、適切な判断を下せるようにすることが重要です。
お金をかけずに相談したい
前述の通り、個人向けのキャリア相談サービスには高額なものがあります。費用面での負担が大きく、満足のいく結果が得られなかったらどうしようかと躊躇してしまう人も出てきてしまいます。
どうしてもお金をかけられないという場合には、公共のサービスで、無料で提供されているハローワークやキャリア形成・リスキリング支援センターのキャリア相談を活用するという方法もあります。こうした公共のサービスは、誘導されてしまうこともなく安心して利用できます。
一方で、どうしてもサービスの質となると、有料で提供されているものには及ばない部分も出てきます。
お金はかけられないが、どうしても質の高いアドバイスが欲しいという場合には、前述したような「転職が前提となりやすい」「自社のサービスに誘導される」といったバイアスを意識したうえで、転職エージェントの面談、高額なキャリア相談サービスの無料相談などを試してみるというのも一つの手です。
転職をサポートしてもらいたい、求人を紹介して欲しい
キャリア相談を受けようと考えている人の中には、今の会社ではどうしてもやりたいことができずに悩んでいたり、ライフワークバランスの実現が難しいといったりする場合があります。そうした場合には、解決手段として転職が視野に入ってきます。そして、転職が前提であれば、転職エージェントからのサポートを受けるのが早いでしょう。
一方で、企業から報酬をもらう転職エージェントは信頼できないという人もいます。転職エージェントにとって都合の良いように転職させられてしまうというケースもゼロではありません。安心して転職できるようにしたいという人にとっては、転職支援サービス型の個人向け有料キャリア相談を使うことも一つの手です。
キャリア相談サービスを使うメリット
改めて、キャリア相談サービスで専門家のサポートを受けることのメリットを整理しましょう。
気持ちや思考の言語化や課題の整理ができる
独りで自分のキャリアについて考えると、自分の将来に対してどう言葉にすればいいのかわからない漠然とした不安で前に進めなくなることも多いでしょう。また、いろいろな考えが頭の中に浮かんできて、何から手をつければいいのか分からないことも出てきます。
コーチングやカウンセリングの専門的な知識を持った人がサポートしてくれることで、仕事に対する漠然とした気持ちを言語化したり、自分ではうまく把握できない課題を整理したりしてまとめてもらえます。何となく感じていた不安の正体がわかり、何が自分にとっての課題なのかがはっきりすることで、自分のキャリアの方向性が分かるようになります。
強みや価値観に気づくことができる
「強み」は自分にとっては当たり前のようにできることが多く、他人から指摘されるまで、それが強みだと意外と気が付かないものです。
そのため、自分一人でキャリアについて考えると、何が自分の強みなのか分かりにくい一方で、自分で気がつきやすい弱みの部分にばかりに目が行きやすくなります。自分の強みが分からずに自信が持てず、仕事で積極的なチャレンジができないという人も多いものです。
キャリアの専門家とのやり取りで自分の持っている強みや価値観に気づくことで、自分の仕事に対して自信が持てるようになります。自分の強みを客観的に認識できるようになることで、適切なキャリアの選択にもつなげることができます。
客観的なフィードバックやアドバイスをもらうことができる
自分の市場価値がどれくらいなのかということも、自分では把握しづらいものです。自分の市場価値を正確に把握しておけば、いざという時に転職先が見つからずに困ってしまうということを防げます。
キャリアのプロからサポートしてもらうことで、自分がどういった業界・職種で活躍できる可能性があるのかを知ることができます。そうすれば、転職した方が良いのか、それとも今の会社でもっとスキルと経験を積んだ方が良いのかといったことが判断できるようになります。
とりわけ若年層ともなると、キャリアへの不安が強い傾向があります。終身雇用が当たり前だったという世代が相談相手では、そうした不安を理解しづらいという問題点が出てきます。キャリアのプロが寄り添うことで、漠然とした不安に駆られて転職を繰り返してしまい自分の市場価値を下げてしまうといったことを防ぐことができるようになります。
キャリアアップの方向性が明確になる
キャリア相談を通じて、漠然としていた将来への不安や、自分の希望や価値観を言語化することができます。専門家との対話により、自分の強みや興味、価値観を整理し、それらを活かせるキャリアパスを見つけることができるでしょう。
実現したいキャリアや目標が明確になることで、そのために必要なスキルや経験、取るべき行動が具体的に見えてきます。これにより、日々の業務や学習に対するモチベーションが向上し、計画的なキャリア形成を進めることが可能になります。
キャリア相談は漠然とした将来への不安や、意思決定に迷っている場合、次の一歩を踏み出すための土台作りとして有効な方法です。
ライフイベントを含めたキャリア設計ができる
キャリアは仕事だけで成り立つものではなく、家庭や健康、ライフスタイルとのバランスも重要です。キャリア相談を利用することで、結婚、出産、育児、介護、転居、定年といったライフイベントを見据えて、それぞれの段階に適した働き方を検討できます。
時短勤務や在宅ワーク、転職や副業など、多様な働き方の選択肢について専門家からアドバイスを受けることで、ライフステージの変化に柔軟に対応できるキャリアプランを構築できます。特に女性にとって、出産・育児期のキャリア継続や復職後のキャリア形成について具体的に考えることは、仕事との両立を目指す上で大きく役立つでしょう。
定年後のセカンドキャリアを見据えた相談も可能です。長期的な視点で自分らしい働き方を設計することは、仕事の意味付けをもたらしたり、新たなやりがいの創出にもつながります。また、女性のキャリア支援やミドル・シニア世代のキャリア支援が得意なキャリア相談サービスなどを選び、相談することでより納得感のあるサービスを受けることができるでしょう。
キャリア相談サービスを選ぶ時の注意
キャリア相談は上手に活用すればキャリア形成に役立ちますが、相談先を選ぶ時は以下の点を頭に入れておきましょう。
【無料相談】転職や高額サービスに誘導される場合がある
無料で利用できるキャリア相談サービスは、転職や高額サービスに誘導される可能性があります。
公共のものと異なり民間で提供されている無料相談は、集客の入り口である側面があります。「誘導される可能性がある」ということに注意して、有料サービスへの案内があった際には本当に自分に必要なものなのかを判断することが大切です。
【有料サービス】費用が掛かる
有料サービスであれば、あなたがクライアントであり、純粋に個人のためにキャリア相談を提供してくれます。従って、満足のいく結果が出やすいのが魅力です。一方で、費用が発生するという点には注意が必要です。いくつかのコースに分かれており、料金にも幅があることも多くあります。返金保証があるサービスもありますが、返金のための条件がどうなっているのかを確認しておかないと後でトラブルになりかねません。
料金体系がどうなっているか、幾らかかるのか、明示されていないサービスは危険です。料金をきちんと把握したうえで利用しましょう。
【共通】結果が担当者との相性に左右されてしまう
キャリア相談は1対1で対話するサービスだからこそ、満足いく結果を得るためには担当者との相性も重要になります。安心して話せる人が相手でなければ、言いたいことが言えなくなってしまい、自己理解が進まないということになりかねません。また、時にはコミュニケーションのスタイルや価値観が合わないこともあるでしょう。
サービスによっては担当者の数が限られており、相談者が自由に選べないこともあります。実際にキャリア相談を受けてみるまで相性が合うかどうかわからず、自分と相性の合う相手に出会うのは難しいこともあります。なるべく、「相談相手のプロフィールを事前に確認できる」「選べる幅が大きい」サービスを選ぶと良いでしょう。
【共通】キャリア形成は自分で行動する必要がある
キャリア相談はあくまで自分で答えを出すのを専門家がサポートするものです。そして、どんなキャリア相談も、自分の望むキャリアビジョンが見えた後、それを叶えるのは自分自身です。その点は明確に意識して利用しましょう。
まとめ
「今後のキャリアに漠然とした不安がある」「今の仕事が向いているか分からない」「ライフステージの変化に合わせてキャリアを見直したい」など、キャリアについて悩んだとき、身近に相談できる相手がいない、誰に相談すれば良いのかわからないと感じる方も少なくありません。こうした時、専門的な知識と経験をもつキャリア相談サービスを活用することで、自分の強みや価値観を整理し、将来の方向性を見出すヒントを得ることができます。
現在は、転職を前提としないサービスから、じっくり伴走してくれるサービスまで、目的やライフスタイルに応じたキャリア相談サービスの選択肢が増えています。キャリアアップを目指したい方はもちろん、育児や介護、転職、定年後の働き方など、ライフプランを含めたキャリアプランを考えたい方にもキャリア相談サービスは役立つでしょう。
HRドクターを運営するジェイックグループが提供するキャリア相談サービス「Kakedas」には、累計3,000人を超える国家資格キャリアコンサルタントが登録しており、一人ひとりに合った最適な相談相手を選ぶことが可能です。お気軽にご相談ください。
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