課題解決力と、その重要性
はじめに、課題解決力とは何かを確認しておきます。問題解決との違いを確認し、定義と重要性を整理しておきます。
課題解決の定義――問題解決と課題解決の違い
問題解決と課題解決は何が違うでしょうか。ビジネスにおける「問題」と「課題」の違いを確認しておきます。
問題解決:「現状もたらされている不利益・不都合・悪影響などのネガティブな事象に対応すること」
課題解決:「目標と現状のギャップを明確にして、解決すること」
「問題」はそれ自体がネガティブな事象を指しますが、「課題」は目標と現状とのギャップであり、必ずしもネガティブなものではありません。目標に到達するための、前向きな「課題」もあります。
また、問題解決と課題解決の違いは、ネガティブな事象への対処的な対応か、客観的なプロセスによる解決か、と考えることもできます。
問題「製造段階での原材料のメーカー変更を了承していたはずの納品先から、従来の水準に到達していないものが混入しているとクレームがきた」
解決方法「おわびして、再検査で対応した」
上記は「クレーム」という問題に対処した、問題の解決です。課題の解決はできていないので、再発の可能性があります。
課題「原材料のメーカーを変更し、納品先の了承を得て、製造。しかし、メーカー変更で遅れが発生し、製品の検査工程で一部方法を簡略化したため、従来の水準に達しないものが一部混入。納品後にクレームが発生した」
解決方法「おわびして今回の納品分は再検査を実施。今後の原材料の変更と検査工程については、今回の現状をふまえて改善し、従来どおりの品質基準で納品する」
問題となった事象の発生への対応だけでなく、客観的に工程をとらえ直して、どこで想定との違いが生じたのか、課題が発見できています。いずれにせよ、課題解決力の定義は「発生した課題の原因を分析、解決策を考え実行して課題を解決する能力」といえるでしょう。
課題解決力の重要性
仕事をしていれば、日々数多くの課題に直面します。仕事で成果をあげるためには、直面した課題と向き合い、試行錯誤し、課題を乗り越えていくことが重要です。
定型業務をITツール等によって自動化し、一人あたりがカバーする業務の範囲や量が多くなっている現在は、過去よりも多忙な業務の中で多種多様な課題に突き当たる機会が増えています。
こうした状況をふまえると、課題解決力は現代のビジネスパーソンにとって必要不可欠な能力といえます。
課題解決に必要な課題発見力とは?
課題発見力とは、文字どおり「課題が何かを分析して、課題を発見する能力」です。経済産業省の定義では、社会人基礎力のひとつで、「現状を分析し目的や課題を明らかにする力」とされています。
課題を発見することは決して簡単ではありません。トヨタ式とも呼ばれる、「なぜ」を5回繰り返す、「なぜなぜ分析」は、表面的な事象にとらわれず、本質的な原因を探る課題発見力のアプローチです。
すべての課題解決において「なぜを5回繰り返す」ほどの深さが求められるわけではありませんが、課題解決力を高めるためには、課題発見力/課題設定力を高めることが不可欠です。
参照:経済産業省 社会人基礎力






