人格形成は幼少期から10歳くらいのうちに概ね確立されるものです。ただし、“人間力”や“人としての器”といった意味での人格に関しては、大人になってから形成する、磨く余地が大いにあります。大人の人格形成に有効な7つの方法を紹介します。
変えられることを理解する
大人が人格形成を行ううえで最も大切なのは、「自分を変えられる」と理解することです。変えられると考えることで、学ぶ余地が生まれますし、人格形成に向けて意欲的に取り組むこともできるでしょう。
部下や従業員を育成する立場にある方の場合、「人は変われる」と信じることが大切です。信じるからこそ、教育や研修の機会を提供することができます。
ただし、人格を変える・磨くことは時間がかかるものであり、長期的な視点で見ることを忘れてはなりません。
自分の人格を理解する
人の人格はそれぞれ異なり、「自分の人格はどのようなものなのか」を知ることも大切です。人にはそれぞれ人格の偏りがあり、先述したクロニンジャーのパーソナリティ理論で提唱されている7つの因子は、「TCI-Rテスト」によって測定できます。
また、さまざまな特性検査やEQを測定するEQPI®検査などでも、自分の人格=性格特性や価値観を理解することが出来ます。
自分の人格に“偏り”があることを理解して、自分の個性を受け入れる必要があります。また、自分の特徴を理解することで、人格形成のために意識すべきことが見えてくるでしょう。
自己効力感を高める
自己効力感を高めることで、ポジティブ・積極的に行動することが出来ますし、ストレスにも強くなります。自己効力感とは、自分が結果を出すために適切な行動を選び、遂行するための能力を持っているかどうかを認知する概念、つまり“自分はやれる”という感覚です。
自己効力感を高める効果的な方法は、成功体験を積み重ねることです。ただし、いきなり大きな成功体験を積むことは難しいでしょう。小さなゴールを設定して達成する、また、小さな約束を守ることを通じて、成功体験を積み重ねていきましょう。
一方で、ある程度上手くこなしているにもかかわらず、本人が「成功している」と自覚できないケースもあります。自己肯定感が低い人などは、自分の“成功”を認めることが苦手です。その場合は、褒めたりフィードバックしたりして、「成功体験である」と自覚させることが、自己効力感を高めることに繋がります。
自己肯定感を高める
自分の存在を肯定できる感覚である「自己肯定感」を高めると、情緒が安定し、冷静に行動できるようになります。自己肯定感があれば失敗したとしてもすぐに気持ちを切り替えられるようになり、安定したパフォーマンスを発揮できます。
自己肯定感を高めるには、自分の人間性を認めてあげることです。努力や倫理観、優しさや感受性など、そうした要素を発揮し、また、現れた行動を自分で承認していきましょう。
成果を出している組織のリーダーやマネジメント職の方は、メンバーの自己肯定感を高めることに長けている人が多いです。
部下をはじめとしたチームメンバーの自己肯定感を高めるためには、常に寄り添いながら接することが大切です。「自分は必要とされている」という安心感を持たせることが自己肯定感に繋がります。
強みを生かす
強みを生かせる環境を用意してあげれば成功体験を積み重ねられ、自己効力感を高めることに繋がります。人には得手不得手があり、苦手なことを任せても成果は出にくいものです。
実際に経営学で有名なドラッカーは自信の著書「マネジメント」で、「人が成果をあげるのは強みによってのみである」と提唱しています。強みを生かせる仕事内容へ配置すれば成果を出せるようになり、自己肯定感や自己効力感を高められます。そして、良好な人格形成へと繋がるでしょう。
メタ認知能力を磨く
「高い視点から認知する」ことを意味するメタ認知能力を磨くことで、自分自身を客観的に見られるようになり、理性的にふるまうことが可能になります。理性を働かせることで、自分の特性がネガティブに発揮されること(=弱み)を避け、意図的に強みを生かすことが可能になります。
安心感を持てる環境
安心感を持てる環境に身を置けば精神的に落ち着けるようになり、万全な状態で働くことができます。人は心理的安全性を感じられると、パフォーマンスが向上すると言われています。
職場の中で従業員が安心感を持てる環境を作るためには、以下の環境づくりを心がけましょう。
- 相手のことを尊重する
- 相手が話しやすい雰囲気をつくる
- 相手への感謝を示す
安心感を持てる職場環境づくりに取り組みたい方は、心理的安全性について理解するとよいでしょう。以下の記事で心理的安全性を高めるためのポイントを解説していますので、ご興味あればご覧ください。
