レジリエンスとは?
まずは、レジリエンスという言葉の意味と、心理学的視点から見るレジリエンスとは何かを確認しましょう。
レジリエンスの意味
レジリエンス(resilience)という英単語は、
などの意味を持つ言葉です。
それが転じて、ビジネス領域ではレジリエンスは、“しなやかな強さ”や“折れない心”といった意味で使われ、仕事におけるストレスや困難を受けとめ、跳ね返し、適応・回復していく力を指しています。
心理学的視点から見るレジリエンス
心理学者の小塩真司らの研究グループでは、レジリエンスを導く「精神的回復力」は、以下3つの個人内因子で構成されるとしています。
1.新奇性追求
⇒レジリエンスに欠かせない要素で、新しいことに興味を持ち、常識・習慣にとらわれず前向きなチャレンジをする姿勢
2.感情調整
⇒自分の感情のなかで、喜怒哀楽の「怒」「哀」のようなマイナス感情をコントロールすること
3.肯定的な未来志向
⇒前向きな未来を予想し、明確な目標・ビジョンを持ち、プランを描き、実践をすることで精神的に回復していくこと
ストレスとレジリエンス能力の関係は、“風”と“木”にたとえるとわかりやすいでしょう。
ストレスを「風」、ストレスを受ける人を「木」として考えてみます。
まず、木が地面にしっかりと根を張り、幹が太くなれば、多少の風が吹いてもびくともしなくなります。「幹の太さ」は先天的な因子や経験値によるストレス耐性です。しかし、風が強くなって台風レベルの強い風になってくると、柔軟性のない硬い木は、一定まで耐えられても、いきなり“ポキッ”と折れてしまうこともあるでしょう。一方で、木が“柔軟な柳の木”などであれば、強い風もしなやかに受け流しながら、折れることなく立ち続けることができます。
レジリエンスとよく似た概念であるストレス耐性は、字の通り、ストレスに対する耐性を示す言葉ですが、意外とあいまいな意味で使われています。
狭義でのストレス耐性、採用時に適性検査などでチェックするストレス耐性は、先天的なストレスに対する因子、一種のストレスへの鈍感性/敏感性などを示します。狭義のストレス耐性は、いわば生来のキャパシティーと耐久性であり、先述の木でいう “幹の太さ”です。ストレス耐性は、仕事をするうえで大事ではありますが、上述のように“耐える力”であるため、耐性を上回るストレスがかかってしまった場合、折れてしまう可能性が高くなります。
対して、広義のストレス耐性は、先天的な因子、経験によって拡げられたキャパシティー、そしてレジリエンス能力などを含んだ「ストレスに対応する力」です。
先天的なストレス耐性は幼少期までに確立された性格特性を指すことが多いのに対して、レジリエンスは後天的に高めたり鍛えられたりするスキルになります。









