エフィカシーとは?
エフィカシーとは、効力や有効性をあらわす心理学用語です。語源となる英語のefficacyには、「自分の能力を評価する」ことという意味があります。
いま注目されるエフィカシー(自己効力感)とは?
いま人材開発の中で使われているエフィカシーは、心理学用語としては、「セルフ・エフィカシー」の意味合いで使われていることが大半です。
セルフ・エフィカシーは、「ある物事をどれくらいうまく遂行できるか」という確信の度合いです。わかりやすくいうと、「自分の能力やスキルに対する自信」を意味します。
エフィカシーが注目される背景
いまの時代はVUCA(ヴーカ)の時代と呼ばれ、変化が激しく、将来が予測不能になりつつあります。新型コロナウイルスの影響による市場や経済環境の変化は象徴的な事例の1つでしょう。
たとえば、高度経済成長期のように「いままでやってきたことを、より高い品質と生産性を目指しながら、規模を拡大していく」だけでは生き残れない時代です。
組織として、これまでやったことがないことに取り組む必要があり、社員にも「いままでやったことがないことに挑戦してもらう」機会が増えています。その中で、エフィカシーの高さが組織の実行力や成果に、より大きな影響を与えてくるようになっています。
「エフィカシーの高さが組織の実行力に影響を与える」というのはイメージしにくいかもしれません。
しかし、組織として新しいことへの取り組みが増える中で、「やったことがないけど、何とかなるのではないか」「やってみましょう」という社員が多い組織と、「やったことがないから、不安です…」「自分には無理です…」という社員が多い組織を想像してみると、実行スピードの差が想像できるでしょう。
エフィカシーとセルフ・エスティームとの違い
エフィカシーの概念とよく一緒に登場するものに、“セルフ・エスティーム”や“アファメーション”といった言葉があります。簡単に意味とエフィカシーの違いを解説しておきます。
- エフィカシー:自分自身の能力やスキルに対する自信や確信(自己効力感)
- セルフ・エスティーム:自分の存在そのものに対する肯定感(自己肯定感)
エフィカシーが主に「実行して結果を出す」ことに対する有能感であることに対して、セルフ・エスティームは能力等も一切関係ないところで、「自分自身の存在に対する肯定感」です。
セルフ・エスティームとエフィカシーは、必ずしも両方が高い/両方が低いという状態になるわけではありません。
たとえば、自分の存在に価値が見出せていないセルフ・エスティームが低い人でも、仕事で誰にも負けないスキルがあり結果を出していることで、エフィカシーは高いことがありますし、逆になる場合もあります。
もちろん両方高いことが望ましいのですが、記事では、エフィカシーにフォーカスして解説していきます。
エフィカシーとアファメーションとの違い
アファメーションは、“自己達成予言”とも呼ばれる自己暗示の方法です。
肯定的な言葉で自分が実現する未来を宣言することで、潜在意識が宣言した未来の実現に向かって動き、実現しやすくなったり、行動を促進したりするといわれています。
従って、アファメーションの内容によって、自分の能力や実行力への自信が高まっていけば「自分はできる、やれる」という確信に繋がっていきます。
アファメーションは実績を積み重ねることによる自信の形成と併せて、エフィカシーを高めるための有効な手段として注目されています。
エフィカシーの高い/低いが仕事に与える影響
エフィカシーが高い人材は自信を持って仕事に臨むため、ビジネスにおいて高いパフォーマンスを発揮して安定した成果を出せる傾向があります。
エフィカシーの内容が根拠のある自信なのか、根拠のない自信なのかは人によって異なるでしょう。しかし、たとえ、根拠がないとしても、営業やプレゼンテーション等で堂々とした自信が相手を動かすことは多くの方が経験しているのではないでしょうか。
逆に、たとえば、“仕事を任せるうえで十分な能力やスキルを持っているのに、自信なくおどおどとしている人”がいたら、自信なさそうな態度が原因で信頼してもらえなかったり、機会を掴めなかったりすることも想像しやすいかと思います。
エフィカシーの高低は、新しいことに取り掛かるスピードや壁にぶつかった時の対応にも繋がってきます。エフィカシーが高い人は、やったことがないことにも「何とかなる」と取り掛かるスピードも速いですし、壁にぶつかっても「きっとどうにかなる」とある意味で楽観的に取り組み続けます。
しかし、エフィカシーが低い人は、「できるだろうか」「やっぱり自分には無理なんじゃないか」と、自らの行動を制限してしまったり、すぐに諦めてしまったりしがちです。
従って、さまざまな逆境に立ち向かえる強い組織を作るには、人材教育を通して各社員のエフィカシーを高める取り組みが有効なのです。
HRドクターを運営するジェイックは、メンバーのエフィカシーを高められるように管理職のコミュニケーションスキルを高めるデール・カーネギー・トレーニング、また、全社員が自分自陣のエフィカシーを高めることにつながるストレングス・ファインダー研修を提供しています。ご興味あれば、ぜひ資料をご覧ください。
関連サービス資料を
ダウンロードする

...
関連サービス資料を
ダウンロードする

...








