新人教育担当が、配属前の育成で必ず行ったほうが良い3つのこと
多くの企業では、配属前の新人育成を人事中心に実施しています。本章では、配属後の育成効果を高めるために、配属前の新人育成でやっておくべき3つのことを紹介します。
定期的な個別面談を行う
配属前の新人教育期間は企業によって異なりますが、多くの場合は2~3か月です。配属前の教育期間に絶対に行ったほうが良いことの1つ目は、「定期的な個別面談」の実施です。
集合型で新人研修を実施している場合、集団の中で行動している時と1対1で話をする時で、新人の特徴が大きく異なることがあります。集団の中では元気にふるまっているが、内心では不安を抱いていることもよくあります。新人の特徴をしっかりつかんでおき、配属先に情報提供することは、配属後の新人育成をスムーズにするためにとても大切です。
また、新人育成のPDCAを回すためにも、個人面談は有効です。定期面談を通じて、プログラムが有効であったか、内容や方法が今の新人にフィットしているのかどうかを確認することは、教育担当にとって良い振り返りの機会でもあります。
個別面談の時間は、1週間に1回、20~30分程度がおススメです。1時間程度の時間を取る必要はありませんので、ぜひ個別面談を実施してください。
配属部署の文化や価値観を説明する
新人研修期間の中で、会社の各部署がどんな仕事を行っているのか等を各部署の代表者が伝える機会を設けている企業は多いでしょう。しかし、業務や実務的な内容だけでなく、各部署が大切にしている文化や上司の考え方、人間関係等を細かく伝えているケースは意外に少ないです。
新人にとって配属先は、社会人として初めて所属する部署です。配属先部署の情報を事前に知らせることで、いろいろとイメージすることができ、気を付けるべき点も理解できます。
育成上でも大事なポイントになるのですが、業務内容に加えて、価値観や働き方の特徴、大変さ等をしっかり伝えておくことで配属後のギャップが生じにくくなり、スムーズな育成がしやすくなります。配属前の新人教育でしっかりと部署の文化や価値観を伝える機会を作りましょう。
配属前と配属後のよくあるギャップを伝える
配属前と後ではギャップが生じがちです。例えば、よくあるギャップとして「配属前はみんな優しかったのに、配属後は周囲が冷たく感じる」というものです。ギャップはある意味では当然のことで、配属前は“新人育成を主業務として新人と関わっている”教育担当がいますが、配属後は“育成以外にも仕事がある社員が新人を育成する”からです。
従って、新人に気を配れる範囲も変わりますし、配属前と配属後で「ある種のお客様」モードから「戦力化に向けて鍛える」といったように立場が変わっている場合もあるでしょう。しかし、配属される前の新人は上記の現実を理解していないこともあります。だからこそ、ギャップを事前に伝えることでギャップを受け止める心の準備をさせることになります。
その他にも部門によっては、配属前に抱きやすいキラキラしたイメージと配属後の実務でギャップが出やすい場合もあります。また、職種等によって新人がきつく感じるポイントやギャップも決まっていたりします。
こうしたギャップは“リアリティショック”と呼ばれ、モチベーションダウンや退職の原因にもつながるものです。リスクを少しでも排除するという意味で、想定されるギャップは事前に伝えておきましょう。少し大げさに伝えるぐらいでも良いかもしれません。







