モチベーションがガクンと落ちやすい2年目社員に対して、どのように接していけば良いのでしょうか。本章では2年目社員のやる気とモチベーションを高める3つの方法をお伝えします。
2年目社員のモチベーションを高める方法1:立ち位置を明確にする
企業によって2年目社員の立ち位置は違うと思いますが、2年目の立ち位置がどういうものなのかを明確に示すことは大切です。例えば、「1年目に学んだことを、仕事の中で活用できるようになること」あるいは「自己成長に貪欲であること」といったように、2年目社員に期待することが各社それぞれあるでしょう。
しかし、会社における2年目社員の立ち位置がはっきり示されないまま、漠然と時間だけが過ぎてしまうことはよく生じます。1年目社員から2年目社員に切り替わる時期である3月は、多くの企業が繁忙期であり、更に新入社員の受け入れもあり、2年目社員のフォローには時間を割けないことが大半です。更に4月になると新入社員が入ってきて、経営層や人事の関心も、入社した新入社員にいきがちです。
一方で、マネジメント層の多くは、2年目社員に対しては、「仕事にも慣れてきた頃だし、そろそろ自分で考えて動けるようになって欲しい」と考えます。つまり、立ち位置の明確化やフォローがされない一方で、無意識のうちに2年目社員の自立を期待してしまうのです。
この時、当の2年目社員たちが明確には上記の期待を意識しておらず、「まだまだ自分たちは、周囲の支援を受けなくては」と考えていると、大きなギャップが生まれます。
2年目社員に間違った認識を持たせないためにも、「チヤホヤされる時期は終わった。自分で考えて仕事ができるようになる時期である」といったことを、2年目を迎えるタイミングでしっかりと伝えることが大切です。
2年目社員のモチベーションを高める方法2:チャレンジングな目標を達成させる
今できている仕事のレベルより少し上の目標を持たせることも、モチベーションを高めるうえで効果的です。これは2年目社員には非常に大切なことで、「1年目とは違う」という意識を持たせ、本人からやる気を引き出す方法の一つです。
少し高い目標を設定する時には、「今のレベルより高い水準を期待している」ことをしっかり伝えてあげるようにしましょう。そのうえで、2年目になったのであれば「高い目標への挑戦が必要であること」や、「一人で達成するのが大事なのではなく、必要があれば周囲にフォローを求めること」等についても伝えておく必要があります。
なお、高い目標を設定するだけで、その後のフォローなく放置してしまうと、期待する成果を出せなかった時に自分を責めてしまい、自信を喪失する結果になるだけです。チャレンジングな目標を設定するのであれば、しっかりとしたフォローもセットで提供して、達成させましょう!
なお、チャレンジングな目標設定は、人事評価と切り離して設定したほうが良いでしょう。人事評価の目標と連動させてしまうと、達成できなかった時のダメージが大きくなります。例えば、年間の売上目標として、1,000万円を設定したとします。この場合、「少し上の目標として、例えば1,100万円ぐらいを目安にし、この数字を達成できたらプラスアルファで評価をする。仮に届かなくても、当初の目標である1,000万円をクリアできれば、目標達成できたと評価してあげる…」というようにしてあげると良いでしょう。目標達成に取り組むうえで、余計なストレスを感じる必要もなくなります。
上記のように、自分のレベルより少し高い成長ができるような働きかけを行い、成長実感を湧かせるようにしましょう。
2年目社員のモチベーションを高める方法3:成長したところを明確に伝える
昨今の若手は自分に自信がない人が多く、自己評価も低い傾向にあります。若手の傾向を踏まえ、上司や先輩から成長している点などをフィードバックすることも大切です。
フィードバックを行う時に有効なのが、1年前、半年前と比較して、成長できている点について、どの部分がどう変化したのかを明確に伝えることです。「何となく全体的に良くなっているよ」ではなく、明確に成長できているという実感を持たせるような伝え方をすることが肝心です。「1年前は〇〇については、チンプンカンプンで、できることも少なく苦労してたよね。でも今は、△△という点でしっかりと成果を出すところまでいっていて、こういう貢献を組織にできているから助かるよ」と言われて、悪い気がする人はいません。
しかし、よく考えてみると、実はしごく当たり前のことで、2年目社員にとっての1年前、半年前というのは、社会人になったばかりなうえに配属された直後で右も左も分からない状態です。その時と比べたらできることが格段に増えているのは当たり前の話です。
しかし、他人から客観的に伝えてもらうことでモチベーションは高まります。なお、伝える時は「明確に伝える」という点が大切です。“どの点がどう成長したのか”があいまいなフィードバックだと、かえって不信感に繋がることもあるので、注意が必要です。