若手社員のモチベーションが下がる3大要因
本章では、若手社員のモチベーション低下の実態、また若手社員のモチベーションが下がる3大要因を解説します。
若手社員のモチベーション低下の実態
若手社員のモチベーション低下は以前からある現象で、HR分野では離職意思が3年目に向けて上昇を描くことを「3年カーブ」といったりもします。
下記のグラフは、東京未来大学が実施した転職経験のない社会人3年目男女300名の「仕事のモチベーション」に関する調査結果のデータです。仕事のモチベーションを0点~10点で聞いた結果を示したもので、社会人1年目から3年目にかけて直線的にモチベーションが低下しており、3年目の男女平均は4.7点と5点を下回っています。
また、特に1年目から2年目にかけて急激に低下していることがわかります。
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引用 転職経験のない社会人3年目の男女300名の「仕事のモチベーション」に関する調査
若手のモチベーション低下理由① 仕事のマンネリ化
ジェイックでは若手向けの企業研修を実施することも数多くありますが、研修内で受講生からよくいただく質問や相談があります。「今の会社にずっと勤めており、最近はある程度仕事ができるようになってきたなかで新鮮味がありません。日々の仕事にモチベーションが湧かない。モチベーションを上げるためにはどうしたらよいでしょうか?」という趣旨の相談です。
上司や組織側からすると、仕事に慣れてきてある程度の成果をあげられるようになった程度で満足されては困るのですが、一方で、日々の業務が繰り返しになると、2~3年でマンネリを感じてしまうことは事実でしょう。
特に、「先輩を見ても同じような仕事で代わり映えがしない」「管理職などのポジションが詰まっているように見える」場合、マンネリ感によるモチベーション低下が退職要因へと一気につながるリスクが高いでしょう。
理由2 承認欲求が満たされない
人には「自分を認めてほしい」という気持ち、つまり、承認欲求が存在します。10年ほど前に「かまってちゃん」という言葉を聞くようになりました。承認欲求が肥大化し、極端な言動を取ることで相手の気をひき、かまってもらおうとする人を指すといわれています。
最近、かまってちゃんという言葉は聞きませんが、毎年のように1000人近い規模で新入社員研修を実施していると、平均的な若手の承認欲求は強くなっていると感じます。やはりSNSなどで「いいね」やスタンプで承認されることに慣れているのです。
「合格基準に達しない限りは褒めるべきではない」「叱咤激励して成長させる」という考え方がすべて間違っているわけではありませんが、若手の成長を促進するうえで承認欲求を満たすというアプローチは大切です。
理由3 上司がやる気を下げる関わり方をする
上司の関わり方に問題がある場合、若手社員はコミュニケーションギャップや孤独を感じ、精神的負荷を感じがちです。「退職者は会社を去るのではなく、その上司のもとを去るのだ」という言葉もありますが、まだ世界が狭く、自己が確立されていない若手ほど、上司の存在が仕事へのモチベーションに大きな影響を与えます。
そして、上司が気付かぬ間に、「モチベーションを下げる」関わり方をしてしまっているケースも多々あります。前述した「承認しないマネジメント」も一つですし、最近は「自分の価値観や考えを押し付ける」ことも若手のモチベーションを下げる大きな要因になっています。
いまの若手は、子供の頃から「多様性を認められる」環境で育っています。したがって、入社後に「自分の価値観を認められない」「相手の価値観、企業の価値観を一方的に押し付けられる」と感じると、モチベーションが低下しやすい傾向にあります。
もちろん新人や若手を育成するうえで考え方や言動を指導しないといけないことは多々あります。ただ、その際には「こういうものだから」「そんな考え方じゃダメだ」と一方的に、理由も話さずに押し付けるような指導をすると若手のモチベーションを大きく低下させますので注意が必要です。






