「優秀」の定義
お世話になっております。
HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて
取締役 兼 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。
今回は「優秀」の定義について、
お話しようと思います。
${z姓}様は、「優秀」と聞くと、
どのような能力を持っているイメージをされますか?
どのような業務もテキパキとこなす
「手際の良さ」でしょうか。
どのような複雑な問題も解決法を生み出せる
「問題解決能力」でしょうか。
あるいは、
どのような状況でもめげずに仕事をやり遂げる
「やり切り力」でしょうか。
確かに、どれも持ち併せていると役に立つ
素晴らしい能力ですよね。
古代ローマの哲学者アリストテレスは、
以下のように考えていたそうです。
「人は繰り返し行うことの集大成である。
故に優秀さとは、ただ一度の行為でなく、習慣なのだ」
つまり、優秀さとは、
その人が持つ日頃の習慣から成り立つものであり、
瞬間瞬間の行為や、成果だけを指して言うものではない、
ということですね。
これは、現代でも同じことが
言えることではないかと思います。
一時的、短期的に成果が出た人をすぐに
「優秀な人」とは呼びませんし、
「優秀そうな行動」を取っていても、
成果が伴っていなければ、
やはり「優秀な人」とは呼べません。
「優秀な人」と評されるには、
「成果」と「実力」が伴っているかどうか。
それらを「狙って再現」できるかどうか。
これらが大きな観点ではないでしょうか。
そして、アリストテレスの言葉はまさに、
この「再現性」のことを指しているのではないか、
と感じました。
求める結果を再現するためには、
それに伴った適切な行動が必要です。
そして、適切な行動を
いつでも無意識レベルで行なえるようにするには、
その行動を「習慣」にしてしまうのが、
一番効果的で効率的です。
アリストテレスは、そのような
求める結果を再現する為に、
「正しい習慣」を身に付けられる人のことを
「優秀な人」と表現したかったのかもしれません。
貴社における、「正しい習慣」は何でしょうか。
今週はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。