傾聴とは?
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傾聴力は、相手の話を深く聴くときに用いるコミュニケーション技法のことです。傾聴という場合、私たちが日常的によく使う「聞く」ではなく、「聴く」の漢字を用います。傾聴の具体的な特徴は、「聞く」との違いを知ることでイメージしやすくなります。
普通の「聞く」と「傾聴」の違い
まず、小学館の「日本国語大辞典」では、「聞く」を以下のように解説しています。
- 音を耳で感じる取る
- 自然に耳に入ってくる
- 聞いて知る
上記の解説を読むと「聞く」は、自分のまわりに生じている音や話が「耳に入ってくる」状態と解釈できます。一方で、「傾聴(聴く)」は、受動的に聞くのではなく、能動的に聴く姿勢を指し、相手と深いコミュニケーションを取るための聴き方です。
たとえば、あるメンバーが「資格試験に不合格だったこと」と上司に報告したと仮定します。不合格を報告した場合、上司のスタンスが「聞く」と「聴く」のどちらかで、そのあとの反応やコミュニケーションの取り方が以下のように大きく変わってくるかもしれません。
- ・「聞く」:
- ⇒不合格だったという「事実(情報)」を知った状態
- ⇒「報告ありがとう、次も頑張ってね!」でサラッと会話が終わることも……
- ・「聴く」:
- ⇒不合格にともなう相手の「悔しさ・悲しみ」などの気持ちにも共感する状態
- ⇒「あんなに頑張ったのにそれは悔しいね。私はこれからも応援しているよ……。」と、次につながるフィードバックなどを行える
傾聴の目的
傾聴の目的は、相手の話に耳と心を傾け深く理解することで、相手との良好なコミュニケーションを実現することです。
傾聴は、単に相手の話を聞くだけでなく、言葉の裏にある本当の気持ちや意図を読み取ろうとします。これにより、相手との信頼関係が生まれ、Win-Winを実現するための基盤となる人間関係が構築できます。また、傾聴を通じて、相手の立場に立った適切な対応が可能になったり、部下のモチベーションが高まったりするといった効果も期待できるでしょう。
傾聴は、相互理解と信頼関係の構築を通じて組織内外との好ましいコミュニケーションを実現する、ビジネスで成果をあげるための大切な能力です。傾聴の具体的なメリットは、後ほどの章でも詳しくお伝えします。
傾聴が有効な場面
傾聴はもともと、看護やカウンセリングでおもに使われてきた技法です。具体的には、患者や相談者の悩みに寄り添い、安心して話ができる環境を整える場合に使われてきました。
また、傾聴は、ビジネスシーンにおいて、相手の話に耳を傾けて信頼関係を築きながら、相手の本音を引き出すことに役立つものです。ビジネスでは、以下のような場面で傾聴が有効です。
- 初回商談(ヒアリング)
- 部下との1on1
- パートナーや顧客との調整、交渉
- 謝罪やお詫び
- 感情的な対立の解決
傾聴は、相手の感情などまで含めて深い理解をする、信頼関係を構築する・深めることが必要な場面で特に有効なものです。









