新人のモチベーションが下がる10個のつまずきポイント
新人は社会人経験が豊富な上司や先輩からすると、「そんな小さなことでモチベーションが下がるのか」と思うようなところでモチベーションを下げていることがあります。初めての社会人生活の中で心のどこかで緊張している、かつ、最近の新人は自己肯定感が低い傾向もあり、思わぬところで「つまずく」ケースが多いのです。新人のモチベーションが下がる10個のつまずきポイントをまとめて解説します。
ポイント1:希望しない配属先
新人の配属先は希望通りになるケースもあれば、ならないケースもあります。長年働いている社会人からすれば、異動の機会があることも、当初は希望していなかった仕事に面白さややりがいを見つけることがあることも分かります。しかし、新人の場合、“最初の配属先”で予想以上にモチベーションを下げてしまう人もいます。特に、思い込みが激しいタイプの場合、「自分がこの会社に決めた動機が満たされなくなってしまった」と悲観してしまい、場合によっては退職に繋がることもあります。
ポイント2:ルーティン業務への飽きや成長への焦り
仕事を覚える為に、新人にはもっとも簡単な基本業務から任せていくケースは多いと思います。育成方法として正しいやり方ですが、一方で、基本業務はルーティン業務であることも多いでしょう。慣れてくると、日々同じことの繰り返しに感じてくると、モチベーションは下がります。一つは飽き、また、前向きな新人の場合、「同じことの繰り返しで成長できるのか」と勘違いして、「このままここにいていいのか」と不安を感じる人もいます。
ポイント3:成果への焦り
新人は基本業務を進めながら、いろいろと仕事を覚えてながら、徐々に売上などの成果に直結する仕事に踏み込んでいきます。このフェーズで生じやすい“成果への焦り”からくるモチベーションダウンです。「成果への欲求」自体は健全なものですが、“焦り”になってくると、例えば、成果を出し始めた同期と自分を比べて勝手に自信を失ったり、周囲から低い評価をされているわけでもないのに「自分はダメだ」と勝手に思い込んでしまったりするケースもあります。こうなると、周りの目がどんどん気になるようになって、さらにモチベーションが下がっていきます。
ポイント4:報連相の失敗、実行への躊躇
どんな新人研修でも教えられる新人にとっての必須スキルは報連相です。まだ右も左も分からない新人にとって、仕事をするうえでは、報連相が必須です。しかし、慣れないうちは「まわりくどい報連相をして叱られた」「タイミングが悪くて嫌な顔をされた」ということも生じます。そうなると、報連相すること自体を躊躇してしまい、今度は「報連相が足りない」ことを叱責されて、ますます苦手になっていく…という悪循環に陥ります。悪循環に陥ると、簡単なことができない自分での自己嫌悪も生じてきて、どうすればよいか分からずにモチベーションが下がってしまいます。
ポイント5:キャパオーバーによるパニック
徐々に仕事を覚えてくると、周囲から頼まれることは増えていきます。初めは頼られる、任せられることが嬉しく、どんどん仕事を引き受けますが、経験が少ない新人の多くは自分ができる仕事量が分かっていません。結果的にキャパオーバーとなり、やることが多過ぎて一種のパニックになったり、他責になったりしてモチベーションを下がります。キャパオーバーを周囲も気づけない、また誰かに相談することもできない状態だと、モチベーションが下がるサイクルに入りやすいでしょう。
ポイント6:納期設定への不満
キャパオーバーに陥ると、当然仕事の納期が守れなくなりがちです。真面目なタイプほど、「納期を守る」という成果を出せなかったことがモチベーションダウンの原因になりますし、中には、納期設定に対して「そもそもこの納期ではできない」と責任転嫁するような不満を持ち、さらにモチベーションを下げる新人もいます。
ポイント7:ミスによる自信喪失
仕事への不慣れさや業務過多の影響などでミスをして、周囲からも注意されることも、モチベーションダウンに繋がります。注意している側としては、“今後の為に”、“成長の為に”という気持ちで伝えていても、特に完璧主義で真面目な新人ほど、“注意=ダメだ”と受け止めて、過度に自信を失ってしまう傾向があります。
ポイント8:目標未達への焦りと自信喪失
新人も仕事に慣れてくるにつれて、アポイントや商談数等のプロセス目標や売上等の成果目標を持つようになります。入社して初めて目標をもった時に、達成できないと新人のモチベーションは大きく下がりがちです。ポイント3で紹介したような「達成している同期」がいると、目標未達への焦りは増加しがちです。
ポイント9:思考停止
報連相やキャパオーバー、目標未達など、自分にとってネガティブな状況が続くと、新人は余裕がなくなって思考停止しがちです。特に“自分はできる”と思っていた新人がこういう状況に陥ると、モチベーションを大きく下げて身動きが取れなくなります。いまの新人は、根本的な自己肯定感が低いことも多く、“自分はできる”と思っている新人なども、根幹で自信があるわけではなく、何かの実績やポジション、周りからの評価などによって自信が作られているケースが多いです。そうすると、成果をあげられない、周りから承認されない状態に対して、比較的容易に思考停止しがちです。
ポイント10:評価の個人差
仕事に慣れて、目標を持ち始めると、当然評価のタイミングで差がつきます。新卒の場合、小さな差であっても、同期と差がつくことはモチベーションが下がる要因になります。経験を持つ上司などからすれば、「入社1,2年目の短期的な目標達成や未達成など、5年後10年後の実力に繋がるかは何の関係もない」と思うかもしれませんが、新人は「この評価の差がずっと続く、拡がっていくのではないか」と受け止めることもあります。そこで奮起してくれればよいのですが、時には「こんなに頑張っているのに評価してもらえない」「周囲は理解してくれない」と他責にしてしまい、モチベーションはより大きく下げる人もいます。






