「社員個人のパーパス」を起点にした富士通流のキャリア自律
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東宮パーパス経営に取り組む企業が増える中で、富士通様は社員一人ひとりのパーパスに着目した「Purpose Carving」という独自のプログラムを実施していらっしゃいます。まず、「Purpose Carving」を実施した背景についてお聞かせください。
平松「Purpose Carving」は、社員一人ひとりのパーパスを彫り出し、言葉にする対話プログラムです。
富士通が、DXカンパニーとして様々な変革を進める全社DXプロジェクトFujitsu Transformation(フジトラ)に取り組む中で、「個人のパーパスがDXを実践するうえでのエンジンになるだろう」ということでスタートし、現在ではグローバル全体に展開しています。
従来は組織としてのプロダクトがあり、上司がある程度の答えを知っていた時代でした。しかし、変化が激しくなり、ソリューションを提供することが増えた中で、上司も答えを知らない。
そうすると、一人ひとりの顧客と接する個人が起点となってトライ&エラーしていくことが大切になる。だからこそ、各個人の「何のために働いているのか?」というパーパスがエンジンになる。
個人のパーパスがしっかりすることで、“日々の仕事の中で見える景色”も変わってくると考えています。
東宮パーパスやミッション・ビジョン・バリューを明確にしている企業は多いですが、会社が掲げたものを社員に浸透させようとするケースが多く、富士通様のように「個人のパーパス」に目を向けている企業は、まだほとんどない印象です。
平松組織のミッションやビジョンと個人の成長ビジョンをしっかりとアラインさせていくことが、会社と個人双方の成長に不可欠です。
「Purpose Carving」では、単に個人のパーパスを明確にするだけではなく、一人ひとりの成長、そして会社の成長につなげていきたいと考えています。
会社のパーパスを実現するために、会社の各組織はビジョンを描きます。その組織ビジョンと同じように、社員一人ひとりも自分のパーパスに基づき成長ビジョンを未来志向で描きます。
そして、上司と部下の1on1によって、組織のビジョンと個人のビジョンをすり合わせていきます。
これを実現するために、人事部門では「Purpose Carving」を実施している最中から、評価制度の刷新も進めました。
「会社のパーパスと個人のパーパスをつなぐ」という意味を込め、新たな評価制度は「Connect」と名付けました。
東宮1on1で対話することで、まさに会社のパーパスを個人のパーパスと「Connect」させていく、非常に先進的な施策ですね。
変化の激しい今の時代においては、企業が方向性を明示することはもちろん、社員一人ひとりが自分のありたい姿を自発的に考える。
そして、1on1などの対話を通じて組織とアラインさせていくアプローチが不可欠だと思います。







