目標達成ができない原因には、それぞれ対処法があります。基本的には、以下の5ステップを実施することで、目標達成の確率は向上できるでしょう。
1. SMARTの法則を用いて目標設定する
SMARTの法則とは、目標設定する際、以下5つの要素を含めるように目標設定するやり方です。SMARTの法則で目標設定することで、達成に向けた精度が上がります。
<SMART>
・Specific :具体的(何を達成するか具体的な表現でわかりやすい)
・Measurable :計測可能(誰が見ても○×が明確につけられる)
・Achievable :達成可能(現実的に達成できる、チャレンジできる範囲である)
・Relevant :関連性(実現したい目的や上位目標とつながっている)
・Time-bound :期限が明確(いつまでに達成するのか納期が明確になっている)
例えば、「生産性を上げる」というのは方針や理想であり、目標ではありません。「20××年□月末までに、○○○の仕事にかかる時間が月30時間減るように業務を効率化する」といった形で、SMARTの法則に従って目標設定することが重要です。
2. 目標に意味付けする
目標達成に本気で取り組むためには、目標の意味付けが大切です。
目的と目標の関係性でよくいわれますが、目的は「的(まと)」であり、目標は「標(しるべ)」です。目指す「的」に向けて、どれぐらい進んだかを把握するための「標」が目標です。つまり、極端にいうと目標に意味はないのです。
特に組織で働く場合には、目標の意味付けが非常に重要です。なぜなら、組織内の各メンバーの目標は、組織全体の事業計画などから落とし込まれたものであることが一般的です。そのため、目標に「個人やチームとしての意味」を見出しにくくなります。
個人であれば、自分自身で「夏までに10kgダイエットする」という目標を決めたとき、目標は「モテたい」「子供にとってカッコいいパパでありたい」「自分に自信を持ちたい」のように、目的から自然と落とし込まれています。
しかし、組織における「第○期の売上目標3億8,000万円」という目標には、個人やチームの目的と関係ないところで決まる部分が大きいでしょう。だからこそ、組織内の目標は“与えられた”目標となり、本気になっていないメンバーが多くなりがちです。
「目標を達成することで何を得たいのか」は人それぞれ違います。だからこそ、目標にしっかりと意味付けして、「何のために達成するか」を明確にしましょう。
3. 目標達成できる計画を立てる
目標達成ができたら、達成までの道のりをしっかり計画する必要があります。目標達成の計画を作るうえでは、原田メソッド®が教える「オープンウィンドウ64」が参考になるでしょう。
オープンウィンドウ64は、目標達成の計画を精度高く作るためのツールです。オープンウィンドウ64では、目標達成の方法を64の具体的な行動へ落とし込んでいくため、抜け漏れを減らし、さまざまなアイデアを生み出すことに役立ちます。
<オープンウィンドウ64の使い方>
STEP1:達成したい目標を中央に書き込む

STEP2:目標達成のために必要な活動や要素を取り組む大分野(基礎思考)として8つ書き込む

STEP3:
- 書き出した8つの取り組みテーマ(基礎思考)を、周囲を取り囲む8つのマス中央にそれぞれ書き込む
- 1つの基礎思考に対して8つの具体的な実行施策(具体的な行動がイメージできるもの、実践思考)を書き込む

STEP3までを実行することで、1つの目標に対して64個の実行施策が書き出されることになります。64個の実行施策をもとにして効果性や優先順位を決め、具体的な行動目標や行動計画へと落としていくことで、施策の抜け漏れが減ります。また、二の手や三の手も用意された、精度の高い計画を作成することができるでしょう。
オープンウィンドウ64は「マンダラート」とも呼ばれています。詳しい作成方法は、以下の記事で解説しています。
12B_マンダラートとは?目標達成やアイデア発想への役立て方と書き方を解説
4. 支援者を巻き込む
目標は自分一人でやることに固執せず、他人の協力を仰いだほうが達成しやすくなります。「誰にどのような協力を仰いだらうまくいきそうか」を計画作りの段階で考えて、支援を依頼する行動を計画に組み込みましょう。
5. セルフコントロールを身に付ける
作成した計画を実行して目標達成するには、自分自身のモチベーションやパフォーマンスを安定した良好な状態に保つことが大切です。
私たちは社会的な生き物です。体力や気力の波、人とのつながりや外部的な要因のなかで、モチベーションやパフォーマンスの上下が生じます。
自分自身がどのようなときにモチベーションを落とすのか、どうすればパフォーマンスを高められるのかを分析しましょう。そして、モチベーションやパフォーマンスを維持するための行動や習慣を計画に組み込んでおきましょう。