新しい世代をどう育成していくべきかを知るために、新入社員の特徴を見ていきます。

まず、Z世代とはどんな存在なのか?ということを確認します。Z世代の定義は、発信している会社によって異なりますが、おおよそ1997-2012年に生まれた世代です。現在、20代前半~大卒の新入社員にあたる世代です(2023年時点)
一方で、多くの会社で管理職の中心となっている40代は、1971年-82年生まれ、就職氷河期世代と呼ばれる世代です。
当然、就職氷河期世代とZ世代では、生まれ育った時代背景が違い、価値観の傾向が異なります。
何が違うかというと、まず就職氷河期世代は名前の通り、就活に非常に苦労した世代です。1990年代、いわゆるバブル崩壊後の“失われた10年”に就活をしています。新卒の求人倍率は低く、当時はハガキで応募し、やっと面接までこぎつけても圧迫面接が普通に実施されていた時代です。
そして、応募者100人〜200人の中から内定がやっと出ます。「たくさん内定が出て、どこを選ぼうか」という感じではなく、「就職活動に食らいついて何とか1社内定を得る」という状況でした。
そして、入社後も「先輩の背中を見て頑張れ!」という指導で、いまならパワハラに該当することも普通だった中で叩き上げられた方がいまの管理職です。タフで体力もあり、メンタルも強いわけです。その世代からみれば、今のZ世代は「ちょっと頼りない」とか「弱い」「大人しい」と見えがちです。
こうした環境と経験による違いに加えて、職場では「管理職(上司)」と「新入社員・若手(部下)」という関係性が生まれますので、ミスコミュニケーションが非常に起きやすくなります。だからこそ、管理職の方々も非常に悩まれています。
しかし、自分たちが叩き上げや放置気味の中で育ってきた方ほど、「手取り足取り丁寧に教えているつもりだけど、“辞めたい”と言われてしまう」とか「“ハラスメントだ”と言われてしまう」となると、もうどうして良いのかわからなくなり、距離を置く方もいます。
しかし、ご安心ください。価値観のGAPはいつの時代にもあったもので、関わり方を学べば確実に改善できます。わからない中、手探りでやっていると、どうしても「自分が育てられたように人を育てよう」としてしまいがちです。
だからこそ、育成手法のバリエーションを増やすためにも、まずは管理職の方が学んでいくことが大事です。
ではここからは、今どき新入社員の代表的な特徴5つ、各社にヒアリングしてきた結果をご紹介します。