よくある悩み① 報告・連絡・相談(ホウレンソウ)が弱い、一人で抱え込んでしまう
相談や質問をためらう理由は、「遠慮」と「評価への不安」
新人たちの報告・連絡・相談(以下、報連相)に不満を感じる上司・先輩社員は少なくありません。しかし、ほとんどの会社では、新人教育で、報連相の重要性を教えています。では、なぜ新人たちの報連相は、上司や先輩の期待通りにならないのでしょう。
大きな原因は、先輩や上司への遠慮、そして、評価への不安があります。とくに近年では、“他人からの見られ方”に繊細な傾向が強まっており、評価への不安によって報連相がうまく出来ない新人が増えています。「こんなつまらない質問をしたらきっと怒られるだろう」、「こんなことを言ったら、出来ない奴だと思われるかもしれない」、「使えない奴と評価されてしまう」など、上司や先輩のネガティブな反応を想像してしまい、報連相をためらってしまうのです。
報連相が不足する状態は、上司や先輩も困りますが、新人たち自身にとっても成長機会や成果を上げるチャンスを失うことになります。従って、報連相の不足は新人のうちに改善しておくべき重要事項です。
指導のコツは、ルールと仕組みづくり
根底には、上司や先輩への「遠慮」がありますので、新人たちとの心理的な距離感を近づける、報連相しやすい環境をつくることは、まずポイントです。具体的には、下記の3つは必須事項です。
・良い報連相はしっかりと承認する⇒報連相の内容よりも、報連相のタイミングや質を褒めるほうが、“報連相の習慣化”には効果的です
・新人の報連相にしっかりと集中する
⇒パソコンを打ちながらなど、何かを“しながら”の対応は相手のやる気をそぎます。しっかりと手を止めて、相手に身体を向けて、報連相を聴きましょう
・ネガティブな報連相を怒らない
⇒悪い報告やネガティブな相談に怒ってしまうと、報連相の習慣化には逆効果です。新人の成長に向けて “言動”を叱ることは必要ですが、怒ってしまうと新人は報連相しにくくなります。
同時に、相談しやすい環境をつくるうえでは、“ルール”や“仕組みづくり”も有効です。報連相の実施を新人の“意識”などに依存するのではなく、仕組みにしてしまうのです。
たとえば、
・業務日誌や日報などに「報連相」の欄を設ける
・朝礼や夕礼などで報連相を確認する
・「自分で5分考えて/調べて分からなければ上司や先輩に確認する」ルールを決める
といったことです。
ルールや仕組みを決めてしまうことで、報連相を行う習慣が生まれます。加えて、報連相するタイミングが決まっていることで、事前に伝えるべきことを考えて整理する習慣が生まれます。
初めのうちはルールや仕組みで強制的に報連相を習慣化して、上司や先輩への報連相に馴れさせましょう。そして、日時の報連相タイミングなどのなかで、「急いで報連相すべきものと日報や朝礼のタイミングでいいもの」といった形で、報連相するタイミングを指導していくと良いでしょう。






