「さとり世代」とは?
冒頭で紹介した通り、「さとり世代」は、“ゆとり世代”の後期層を指し、1996年~2004年までに生まれた若者を指します。この記事では、さとり世代が育った時代環境と、“さとり世代”の特徴としてよく言われる3つのポイントをご紹介します。
さとり世代の育った時代
さとり世代が多感な小学校~中高時代を過ごしたのは、2003年からいままで(2020年執筆)。少し景気が上向いていったところから、2008年のリーマン・ショック、2011年の東日本大震災などを経験して育っています。ITや通信環境で言えば、中学時代にはスマートフォンやSNS、LINE・twitterが当たり前に普及して、パソコンよりもスマートフォンやタブレット端末に慣れ親しんで育っています。
さとり世代の特徴①:物事や恋愛に対する欲求や情熱が少ない
さとり世代の消費傾向は、非常に“現実的”だと言えます。生まれた時点で生活に必要なものは揃っている中で育ち、かつ高度経済成長期を知らず、それよりもリーマン・ショックや東日本大震災を経験した「さとり世代」は、経済や物質的な豊かさに対して達観しています。
「手が届きそうにないものを、無理に頑張ってまで手に入れようとは思わない」など、贅沢にあこがれることも少なく、ほどほどの生活で充分、と考える人が多くなっています。このような傾向は、日常の消費行動にも見られ、財布の紐も固く、休みが取れても積極的に旅行に行こうとまでは考えません。
また、恋愛にもあまり関心が少ないと言われ、こういった物質的な欲望や煩悩が少なく、まるで悟りを開いているかのような特徴から、「さとり世代」という言葉も生まれています。
さとり世代の特徴②:興味のあることには妥協しない
「さとり世代」の現実的な消費傾向は、生まれ育った時代の豊かさと経済動向が背景にあると言われています。しかし、この傾向だけを指して「さとり世代はコスパ重視で積極的に消費をしたがらない」と見なすのは正しくありません。
「さとり世代」の若者は、一般的なブランド品や贅沢に対して、価値や喜びを感じる傾向は少ないと言われます。しかし、何に対してもまったくお金を使わないというわけではありません。例えば、ゲームや音楽、アイドル・芸能人・・・など、自分の興味・関心が強いことにはお金を惜しみません。
ある意味では、自分の興味・関心が強いものに対して、お金を投資するために、他のところは切り詰めるというライフスタイルであり、世間的なブランドや見栄えに惑わされず、コスパ重視で無駄がなく、取捨選択が上手とも言えるでしょう。お金のみならず、時間の使い方に関しても同じ傾向があります。
さとり世代の特徴③:結果を重視し、努力は極力避けようとする
未来に希望を持てるような右肩上がりの経済成長を知らず、激しい経済変動を少年期に経験した「さとり世代」は、未来や現実に過度に期待したり、夢を持ったりせず、合理的に行動する傾向があります。
その結果として、「さとり世代」の若者たちは、結果重視で無駄な努力を極力避ける傾向が強いと言えます。あくまで世代に対する一般論ですが、「ガムシャラに努力して、1位を目指す」よりも、「最小限の努力で合格点(平均点)を取る」ことを重視するイメージです。結果が伴わない、見えないことに対して、努力することも嫌う傾向もあり、上の世代が「やるだけやってみよう」「当たって砕けろ、の気持ちで」「石の上にも3年、だ」と言っても、「さとり世代」にはなかなか伝わらないでしょう。








