新入社員研修の目的と新人に習得させたい基本スキル
![]()
社会人としての経験がない新卒や既卒層の新人に対して、研修で習得させなければならない基礎はスキルからマインドセットまで多岐にわたります。新人研修で教えるべき内容を列挙しました。「自社の場合、この項目で書かれている内容は具体的にどんなスキルになるか?」を意識しながらお読みいただければ幸いです。
社会人としてのマインドセット
新人研修、とりわけ新卒や既卒社員の教育を行ううえで非常に重要なのは、社会人としてのマインドセットです。新人たちは、これまでの生活では主に「消費者」として生活していました。
しかし、就職を通じて「ビジネスのプロ」になります。従って、「プロフェッショナルとは?」「プロ意識とは?」ということを伝えることが非常に重要です。
また、社会人としてのマインドセットは、「プロ意識」に加え、早期成長を実現する「教わるためのマインドセット」も重要です。教わるためのマインドセットとは、言い換えれば「可愛がられる新人となる」ことです。
OJTなどで先輩から業務を教わる際には、可愛がられるかどうかによって成長スピードに大きな差がつきます。「可愛がられる」とは、「媚を売る」ことではなく、以下のようなマインドセットを持つことです。
- 指導を受けたら直そうとする素直さ
- 分からないことがある場合に質問する主体性
- 自分がまだ知らない知識やスキルがあることをわきまえる「無知の知」
自社に関する基礎知識(組織社会化)
新卒や既卒層のみならず、社会人経験や業界経験を持った中途層にも重要なのが「自社に関する基礎知識(組織社会化)」です。
自社に関する基礎知識は、沿革や事業の歴史、ミッションやビジョンなどの共通目標、バリューや行動規範などの価値基準、組織構成や意思決定のされ方、業界や社内用語、社員の顔と名前です。組織社会化で教える内容は「組織の文法」を知って、能力を発揮するために必要となる基礎知識です。
一方的な座学ではなく、新人に自分たちでインタビューして発表させるなど、アクティブラーニング形式での研修がおすすめです。
ビジネスマナー
新人に研修で習得させたい基本スキルとして第一にあげられるのは「ビジネスマナー」です。
たとえ新入社員であっても、顧客にとっては企業の「顔」であり、「代表」です。新人のビジネスマナーは、未熟なところはあるにしても、企業の教育品質、またサービス品質を想起させます。
新人にとっても顧客との信頼関係を作るための基盤となりますので、ビジネスパーソンとして恥ずかしくないビジネスマナーはしっかりと研修する必要があります。
最近は、身だしなみや服装に関する感覚が大きく変わってきたり、SNSやチャットツールの導入でビジネス文書(メールマナー)に関する感覚が変わったりしています。
基本となる「型」と「心」をしっかり教えることで、本人がTPOに合わせて判断できるようになることを目指して教えましょう。
業界と自社サービスに関する基礎知識
ビジネスマナーと同様に、企業の顔として自社のサービスを顧客に展開していくうえで、業界に関する基礎知識は、初期教育に含める必要があります。
自社の事業や商品・サービスの内容、強みや差別化要因などの基本的理解も重要です。
ビジネスパーソンとして、提供するサービスの周辺知識となる業界の基礎知識は、顧客より高いレベルであることが望まれます。すべてを初期教育で覚えることは難しいですが、誤りのない情報を正しく伝えていくことが大切です。
タイムマネジメントとスピード感
学生生活ではルーズになってしまいがちな時間厳守やタイムマネジメントを新人研修で教えるべき内容の1つです。顧客や社内へのクイックレスポンスなどもしっかり身に付けさせると後々身を助けます。
自社で働くうえでの基本ルールとスキル
自社の制度やルールに関するレクチャー、また、自社で導入されているITツールや業務ツールなどの使用法もここに入ります。
近年の新卒・既卒者は、「デジタルネイティブ」と呼ばれてITに強い印象がある一方で、スマートフォンに慣れ親しんだ世代であるためパソコンスキルが意外に低い側面もあります。
ブラインドタッチやショートカットキーの活用レベルなどはチェックが必要となるケースもあるでしょう。
業界、職種に応じた基本スキル
営業であれば、基本的な営業プロセスの理解やヒアリング・提案のスキル、あるいはエンジニアであればプログラミングスキルなど、各業界や職種に応じたスキルです。OJTに送り出せるレベルになるまでの基礎知識やトレーニングが必要となるでしょう。






