人が育たない会社の特徴
HRドクターを運営する研修会社ジェイックは、多くの企業で人材育成の支援を行なってきました。多くの企業と関わるなかで感じる、人を育てられない会社の特徴を紹介します。
特徴① 研修会社を業者としか思っていない
1つ目は、研修を依頼するクライアント企業と我々のような研修会社の関係性です。人材育成がうまくいっていないと感じる企業の多くは、研修会社を「業者」としかみなしません。私たちが「御社の課題は何で、どう解決したいのか」といったテーマを話し合おうとしても、「そういう話は結構です。何ができるのですか?」と言われたりします。
これは執筆者が研修会社だから、というポジショントークに感じるかもしれませんし、我々の力量不足な部分もあるかもしれません。一方で、外部企業とパートナーシップを組まない、外部企業の力を引き出そうとしない姿勢は、人材育成にも通じる部分があります。
企業において「人」は唯一、成長して、自らの意思でパフォーマンスを幾らでも高められるリソースです。しかし、上記のような企業は、社員を「育成」するものではなく、「使う」ものとしてとらえている傾向があるように感じます。
特徴② 研修会社に丸投げする
2つ目は、「御社にお任せしますので、あとはよろしくお願いします」と丸投げする会社です。言葉こそ丁寧ですが、じつは1つ目の「研修会社を業者とみなす」と通じるものがあります。
人材育成の業界で良く知られるブリンカーホフの法則をご存じでしょうか。これは研修効果に影響を与える要素の割合を示したもので、2007年にロバート・ブリンカー・ホフ博士が発表したものです。ブリンカーホフの法則では、研修効果に影響をおよぼす要素の割合は、研修前が4割、研修内容そのものは2割、研修後が4割ということを示しています。
したがって、研修効果を高めるためには、まず研修前の打ち合わせを通じた課題の特定、会社や参加者の事情を組み込んだ適切な研修コンテンツへの調整、また、参加者の受講意欲を高めるための事前告知や面談、事前課題などが大切です。
一方、研修後は、研修での学びを職場で実践する、職場でアウトプットさせることで学びを深める、上司が研修内容などの報告を受けて実践をサポートするといったことがポイントです。
こうした研修前後の取り組みは研修会社だけでできるものではありません。人材育成がうまくいっている会社は、研修会社をパートナーとして扱って注文も細かいです。また、事前事後の取り組みもしっかりと調整・実施する傾向があります。研修を実施するだけでは、本来得られる効果は得られないのです。
特徴3 上司が部下育成に無関心
部下の研修参加が決まったとき、「どのような内容を学ぶのか」「部下に何を学んでほしいか」とヒアリングしても興味を示さない上司がいます。また、人材育成がうまくいっていない会社ほど、研修前後の面談が実施されなかったり、研修内での上司メッセージなどが適当だったりします。
これらはすべて上司が部下育成に無関心であることを示しています。こうした上司の存在は研修効果を半減させることはもちろんですが、日々の業務内で人材育成が実施されていないことも想像させます。日々のマネジメントとコミュニケーションを通じた上司の人材育成が、組織開発の基本です。








