ラテラルシンキングのスキルは、鍛えることができます。ラテラルシンキングの力を鍛えたい方は、日常生活の中で以下のことを心がけてください。
思考の前提を意識する
「前提」に縛られず思考するためには、実は前提を意識することが大切です。前例や慣習、前提条件は、得てして“無意識”に私たちの思考や発送を縛っています。
敢えて、「なぜこうなっているのか?」「どうしてこうなっているのか?」「何を前提に考えているのか?」と、一度前提を洗い出してみます。ラテラルシンキングは、一つの「不」要素に対して「なぜ?」を繰り返すことで、前提を意識化して、意識化することで、前提条件から解放された思考を実現します。
物事を抽象化・構造化して捉える
抽象化することも思考スキルの一つです。問題や現状を抽象化することで、枝葉を無視して、抜本的に解決する施策を考えやすくなります。また、抽象化・構造化して考える癖を作ると、自然と“前提”にしていることにも気付きやすくなりますし、次に紹介する他業界の事例を取り入れることもしやすくなります。
セレンディピティを意識する
セレンディピティ(serendipity)とは、「運をつかみとる」「偶然に出会う」「想定外のものを見つける」等の意味を持つ言葉です。ラテラルシンキングのスキルを鍛えるうえでもセレンディピティが重要です。
ラテラルシンキングにおけるセレンディピティは「偶然をきっかけにして、新たなアイデアや問題解決の糸口を発見する」というものです。日常生活の中には、一見すると自分のビジネスとは関係ない成功事例、優れた施策、うまい仕組みなどが溢れています。これらを自分のビジネスに取り入れられないかという視点で見ると、“理想”や“実現方法”を考えるときの引き出しとなります。
とくに、先ほどの抽象化、構造的に捉えることを意識すると、成功事例や優れた施策の何が本質を捉えて、自社に取り入れることが容易になるでしょう。
他人事ではなく自分事にする
ラテラルシンキングをおこなうためには、「当事者意識」が大事です。当事者意識があるからこそ、理想と現状のギャップである「不」=「問題」に気付くことができます。また、当事者意識を持って、「どうやったら解決できるか?」を真剣に考えるからこそ、問題解決を考える姿勢が出てきます。
ここでいう「当事者意識」とは、“問題を解決する責任者”としての立場で考えるということです。感情移入して、現場の大変さや不満に共感するというものではありません。感情的に考えたり、他責にして考えたりしても、問題解決することはできません。
なお、“自分が責任者だったらどう解決するか?”という思考を日常生活の中で出会う問題や不便さに対して考えることも、非常に効果的なラテラルトレーニングの練習となるでしょう。
日常生活で実践する
ラテラルシンキングは「思考法」です。思考法を鍛えるには、やはり繰り返しのトレーニングが非常に重要です。従って、繰り返している通り、自分の仕事以外、日常生活の中でトレーニングを実行することがとても大切です。
とくに、仕事というのは真剣にやっていればいるほど、前提条件が無意識に染み込んでいたり、問題に伴う「不」の感情が生じやすかったりします。従って、日常生活のほうが、感情を切り離して、一種のゲーム感覚でラテラルシンキングを鍛えやすい場合もあるでしょう。
ここまで紹介した「前提を意識する」「抽象化・構造化して捉える」「他の成功事例・優れた施策・うまい仕組みの構造を考える」「自分が責任者だったらどう解決するか考えてみる」をぜひ日常生活の中で試してみてください。