採用活動でよくある課題
当たり前の話ですが、採用活動の目的は、組織の成長に必要な人財を雇用することです。そして、採用活動の目標は「採用の目標人数を達成する(量)」と「自社が欲しい“優秀な人財”の採用数を最大化する(質)」という視点で考えることができます。
目標を達成するうえでよくある課題を整理してみたので、自社の課題がどこに該当するのかを確認してみてください。
母集団形成
採用活動の代表的な課題が母集団形成です。内定を出せる候補者に会えないことには採用活動は始まりませんので、根本的な課題と言えるでしょう。
採用したい人数によっても変わってきますが、採用計画はある程度の確率論で考えることが出来ます。例えば、「1名の採用 ← 2名の内定 ← 15名の選考 ← 30名の求人応募」、といったイメージです。理想は「1/1採用」、つまり、「1名の応募で1名の採用」になることが生産性としては一番高いわけですが、現実にはそうもいきません。
各ステップの遷移率は企業によって違いますし、良い母集団を集めて、選考プロセスを工夫することで、遷移率は改善したいところです。しかし、過去の採用実績を見れば、ある程度必要な母集団の数が見えてくるでしょう。
母集団を考えるうえでは「数」の議論になってしまいがちなのですが、採用ターゲットにならない求職者をいくら集めても意味がありません。従って、採用ターゲットになる求職者をどう集めるか、どの採用チャネルなら集められるかといったことも、課題解決に向けて必要な考察です。
求職者のケア
採用活動におけるもう1つの課題が、「せっかく求職者を集めたのに選考に進まない、承諾してくれない」という悩みです。状況を見ていくと、求職者に対する適切なケアが出来ていないことが大半です。
ここでいう「適切」は大きくは2つに分けられます。1つは「スピード対応」。例えば「応募してきた瞬間」が「求職者の興味が高まっている瞬間」ですので、応募してきた求職者に連絡するスピード感は、ステップ率に大きく影響します。求職者は他社にも応募していますので、選考スピードが遅い企業はよほど志望度が高くない限りは辞退されがちです。
スピード感のない企業として映ったり、“スピードが遅いのは自分が評価されていないから”だと思われたりすることも志望度の低下に拍車をかけます。
また「適切」のもう1つの意味は「個別対応」です。採用活動において、求人原稿や説明会はマスに向けた情報発信にならざるを得ませんが、応募以降はどれだけ個別対応できるかが志望度を上げる要素です。求職者の活動状況や居住エリア等に応じた配慮や、志望度を上げるための個別での情報提供がポイントです。
採用スキルやノウハウ不足
「母集団形成」や「求職者のケア」に関する悩みが発生する原因とも言えますが、採用スキルやノウハウ不足も採用課題の1つです。採用計画の作成、自社の魅力抽出、適した採用チャネルの選定などは採用を成功させるための重要なノウハウです。
しかし、採用の専任担当を配置することが難しかったり、年間の採用人数が少なかったりする中小企業では、なかなか社内に採用スキルやノウハウを蓄積することが出来ません。これも採用に悩む中小企業が増える1つの要因です。






