以下のポイントを大切にすると、人材紹介サービスの効果性を最大化しやすくなります。
採用人数や納期を明確にする
人材紹介の効果性を高めるうえで最も重要なことは、人材紹介会社の担当者に自社のファンになってもらい、自社の求人案件に注力してもらうことです。注力する際に一つ大切になるのは、明確な採用人数と納期を通じて、自社の意欲を示すことになります。
たとえば、「営業人材を採用したい」という目的で、以下の2社が人材紹介会社に相談をしたと仮定します。
- A社:「来年4月に新しい営業拠点を開設するため、年内に営業職を3人獲得したい」
- B社:「営業部門の若返りを図るために20代の営業経験者を獲得したいが、人数や納期は特に決めていない。良い人がいれば……」
人材紹介会社からすると、明確な納期や目標人数が決まっているA社のほうが、きちんとした基準や意欲で採用活動をしてもらえることが想像できます。一方で、B社のように「人数を決めていない」「納期が決まっていない」などの状況の場合、採用基準が急に変わったり、土壇場で採用をやめたりするなどのリスクも想定できるでしょう。
人材紹介会社に自社の案件に注力してもらうには、熱意と明確な採用計画につながる人数・納期などを伝えることは大切になります。
求める人物像をすり合わせる
紹介会社の担当者は、自社の人事部門の代わりに求人票をつくり、マッチしそうな人材を選んでくれます。そのため、自社に合う人材を紹介してもらうには、自社が求める人物像をできるだけ明確にして伝えることが大切です。
極端に表現すると「優秀な人材」などの漠然とした要件では、人材の定義が合わないことで、ミスマッチな紹介が起こりやすくなります。
なお、先述のとおり、推薦を幅広くもらうためには、まず、定量的な条件は少し広めに設定し、加えて定性的な条件を設定するとよいでしょう。設定したうえで、面接のフィードバックを通じて定性的な条件の感覚をすり合わせていく方法が望ましいです。
担当者に自社の魅力を伝える
自社の求人案件に注力してもらうには、担当者に「目指す企業を応援したい!」「目指す企業は求職者に勧めたい!」という想いを持ったファンになってもらうことが大切です。
そのため、人材紹介会社の営業担当者(RA(リクルーティングアドバイザー))に相談をするときには、たとえば以下のような話や情報などを提供していって自社の魅了付けをすることが大切です。
- 「営業チームの頑張りで業界トップシェアが見えてきている。営業チームに新たな営業人材を迎え入れたい」
- 「従業員満足度も非常に高いため、働きやすさには自信がある。優秀な人材の離職も少ない」など
素早く、また丁寧にフィードバックする
たとえば、人材紹介会社を使って複数人の採用をする場合、書類選考や面接をするなかで、以下のような気付きをえることもあるかもしれません。
- 「いずれは次世代リーダーにしたいので、できれば、もう少し若いほうが良い。可能なら25歳~30歳」
- 「構造化面接で話を掘り下げたところ、自社の価値観〇〇と少し合わなかった」など
採用精度を高めるには、選考するなかで気付いた上記のようなことを都度、人材紹介会社に共有することが大切です。こうしたフィードバックを何度か行なっていくと、自社と人材紹介会社の認識のズレも少しずつ解消し、選考もしやすくなるでしょう。
やみくもに価格交渉しない
人材紹介会社の手数料は、安いとは言い難いです。したがって、価格交渉したくなるのですが、価格交渉する際には、少し注意が必要となります。
まず、人材紹介会社の営業担当と人材担当は、「売上」を目標に仕事をしています。
たとえば、求人企業からの価格交渉に応じて、料率を40%から35%に下げた場合、理論年収500万円の人材を紹介した場合、人材紹介会社の売上は以下のように変わってきます。
「売上」を目標とする担当者からすると、当然のことながら、料率が高いほうが高いモチベーションで仕事をしますし、紹介の優先順位も上がりやすくなる側面があります。
ただし、すぐに雇用創出につながりそうな好条件の求人や大量採用などの場合、人材紹介会社側も効率よく売上をあげられますので、こうした求人であれば価格交渉が有効になる可能性は高いでしょう。