新規採用スケジュールの動向は?
2018年10月に、経団連が就活ルール廃止を発表しました。上記自体は“就活ルールがなくなる”というわけではなく、“経団連が制定することは止める”という発表です。しかし、2018年10月以降の数年間で、新規採用スケジュールの早期化が確実に進んできました。
2023卒では、大学3年次の3月1日の内定率は28.6%となり、前年同期の実績を7.5ポイントも上回っているというデータもあります(ディスコ調べ)。内定増加のデータは、回答者層がアクティブ層に偏っている傾向などがあるとは考えられますが、広報活動の解禁日には、すでに3割近い就活生は内定を持っているというのは、かなり衝撃的な数字です。
本章では、一般的な採用スケジュールのほかに、最近のトレンドである早期採用、中小企業などに多い後期採用のスケジュール、3つの概要を確認します。
出典:キャリタス就活2023 2023年卒 Vol.05 3月1日時点の就職活動調査(株式会社ディスコ)
早期採用のスケジュール例
一般的な早期採用では、3年生の6月頃からインターンを通じて採用ターゲットとの接触が始まり、入社まで2年近くかかる流れとなります。
- ・3年生5月~8月:
- ⇒夏インターンシップの開催(学生との早期接触)
- ・3年生9月~11月:
- ⇒夏インターンシップ参加者の選考スタート、秋・冬のインターンシップ開催
- ・3年生12月~2月:
- ⇒内定出し(インターンシップ参加者の選考ピーク)
- ・3年生2月~4年生の5月:
- ⇒内定承諾
- ・4年生6月~入社まで:
- ⇒内定者フォロー開始
- ・4年生10月:
- ⇒内定式
なお、本当に早期採用に取り組む企業の場合、近年では、2年次に接触を始めるようなケースも増えるようになりました。
一般的な採用スケジュール例
廃止前の経団連、現在は政府主導の選考スケジュールは、3年生3月に採用広報解禁、4年生6月に選考解禁になっています。
ただし、本当に3年生3月からのスケジュール通りに動いているのはごく一部の大手企業だけとなっており、実質的な一般の採用スケジュールは以下のようなものが多いです。
- ・3年生2~3月:
- ⇒会社説明会・広報スタート
- ・3年生2月~4年生の4月:
- ⇒選考スタート(会社説明会から直結)
- ・4年生5~6月:
- ⇒内定出し、内定承諾
- ・4年生7月~入社まで:
- ⇒内定者フォロー開始
- ・4年生10月:
- ⇒内定式
中小企業などに多い採用スケジュール例
たとえば、早期採用で3年生を対象に夏インターンシップを開催する場合、実際の入社より2年以上前に採用ターゲットや採用人数などの採用計画を立てなければなりません。
一方で、中小企業の場合、ぎりぎりの人数で事業を行なうことが一般的であり、大企業のように2年も早く採用計画を立てられないケースも多いです。
また、早期採用や一般的な採用スケジュールでは、中堅や大手企業と相応に競合することになり、内定後に辞退されてしまうようなケースも増えています。
こうした中小企業でよく実施されるのが、短期決戦のいわゆる秋採用です。秋採用の場合、以下のように夏休み明けの9月初旬~年末までの約4ヵ月間で採用活動が進められます。
- ・4年生5月~8月:
- ⇒会社説明会・広報スタート
- ・4年生6月~9月:
- ⇒選考スタート⇒内定出し⇒内定承諾
- ・4年生10月~入社まで:
- ⇒内定者フォロー
- ・4年生10月:
- ⇒内定式
秋採用は、早期シーズンの収束後となるため、採用力が高くない中小企業でも人材を獲得しやすく、採用コストを抑えられる魅力があります。









