
採用フローを「選考」の側面から見ると、選考への入り方によって大きく3つのパターンに分かれます。ここでは、主要なパターンを解説した後、HRドクターを運営するジェイックの選考フローもご紹介します。
標準型
最も一般的におこなわれている採用選考フローです。
- エントリー募集
- 会社説明会
- 一次選考(適性検査)
- 二次選考(一次面接)
- 三次選考(最終面接)
- 内定
エントリー後に会社説明会を開催し、自社の魅力をアピール、学生の企業理解を深めます。企業理解が進んだ後に選考試験や面接がおこなわれるため、学生にとっても納得感を得やすいフローです。
最近では、一次選考(適性検査)をオンライン上で実施する会社も増えたことから、標準型のパターンで実施する企業が増えています。また、中小企業等の場合には、一次選考と二次選考を一緒におこなったり、順番が逆転したりするケースも多くあります。
一方で、次の説明会・選考一体型と比べると、「説明会」から「一次選考(適性検査)」へのステップ率が落ちる側面もあります。標準型で実施する場合には、説明会でしっかりと魅了付けできているか、一次選考へのステップで離脱が生じていないかをチェックしながら進めましょう。
説明会・選考一体型
会社説明会と一次選考を同一日程でおこなうパターンです。
- エントリー募集
- 説明会&一次選考(グループワーク)
- 二次選考(適性検査)
- 三次選考(一次面接)
- 四次選考(最終面接)
- 内定
この選考フローのメリットは、スピード感が上がる、選考が一緒になっていることで学生が参加する優先順位が上がる、対面選考をまとめておこなえる、といった点です。適性検査を紙で実施する企業が多かった頃は、一体型の選考を紙でおこなう企業が多かったのですが、最近ではグループワークやグループディスカッションをする企業が多くなっています。
学生のコミュニケーション力やリーダーシップ等を効率的に見られるため、コミュニケーション力を重視する企業が多く導入しています。また、グループワークでの評価に応じて、その後の選考フロー(選考をパスさせる、誰を面接官としてアテンドするか、魅了付けのための社員面談を設定するか否か)を調整するために活用する企業もあります。
なお、説明会の時点で選考が一緒になっていることは、学生からすると参加のハードルになる部分もあります。従って、このパターンをとる場合には、「一次選考では志望動機は訊かない」「とくに準備は要らない」「こういう内容を質問する」等を事前に告知しておくことをおすすめします。
また、説明会+一次選考となることで、拘束時間が長くなり、これも動員の難易度UPに繋がります。説明会の内容をコンパクトに分かりやすく設計する、一次選考内容を工夫する等で、拘束時間を長くし過ぎないようにしましょう。
試験先行型
先に試験を実施して、母集団を絞り込んでから説明会を実施するタイプもあります。人気企業や人気職種等で、エントリー数が採用人数に対して非常に多い場合に、母集団を効率的に絞り込む方法として効果的なフローです。
採用ホームページ上の情報等だけを基に、試験を受けさせる魅了付けをおこなう必要がありますので、応募してくる母集団はかなり限定的になります。人気企業や人気職種でないと実施はおすすめしません。
- エントリー募集
- 一次選考(エントリーシート、適性検査)
- 会社説明会
- 二次選考(グループ面接)
- 三次選考(個人面接)
- 四次選考(最終面接)
- 内定
採用フローの設計例
3タイプのうち、どの採用フローを取り入れても、フローの選択自体でさほどの優劣は尽きません。自社で取り入れやすいものを選択してください。重要なことは、採用フローの中で「選考」だけでなく、「魅了付け」の要素をきちんと取り込んで設計することです。
HRドクターを運営する株式会社ジェイックでは、標準型のフローを取り入れたうえで下記のように採用フローを設計しています。なお、こちらはあくまで標準ケースであり、採用時期によって異なりますし、22卒からは本格的なオンライン採用を展開するうえでも、変更になる部分が出てくる見込みです。
- 会社説明会
- 適性検査⇒オンライン上で「性格特性」と「地頭」、2つの検査を受検してもらう。早期に実施することで、優秀な人材のピックアップ、一次面接での面接官のアテンドをおこなう参考とする他、形成した母集団の質を計っています。
- グループ面接⇒人事担当者が実施
- 一次面接⇒相手のタイプに応じて、自社の魅力をアピールできるマネージャーを面接官としてアテンドします。オンライン化により、全国のマネージャーが面接対応できるようになりました。
- 社員面談⇒一次面接の情報に応じてロールモデルになれそうな社員をアテンドします。合否を判定する面接ではなく、情報提供するための面談という位置づけです。
- 役員面接⇒役員面接も相手のタイプや志向性に応じて、面接官を調整します。
- 合宿選考⇒若手社員から経営陣までの接点を作り、選考の場であると同時に、自社への理解を深めてもらう場にしています。
- 役員面接、人事面談、社員面談⇒選考での評価や就活生の志望度、状況に応じて面接・面談を設定します。
- 社長面接⇒内定の合否は基本的にはその場で判断。内定の場合は、面接後にその場で伝えるケースが大半です。