新卒社員として入社するのは、少し前まで学生だった若者です。
新卒社員のほとんどは、アルバイトなどで働いた経験はあっても、正社員として勤務したことはありません。
新卒社員が働くことの大変な部分をイメージできていなかったり、理想化しすぎていたりするのは、ある程度はやむを得ないことです。
したがって、新卒社員における「こんなはずじゃなかった!」のリアリティギャップは、多少なりと必ず起こると考えておいたほうがよいでしょう。
リアリティギャップがモチベーション低下や早期離職につながらないようにするには、入社後の受け入れ体制を整備し、リアリティショックへのマインドセットなどを行なうオンボーディングや初期研修が大切になります。
オンボーディングとは?
オンボーディングとは、採用した新人が部署やチームに馴染み、早期戦力化をするプロセス支援の総称です。
オンボーディングを実施する場合、新人が短期離職する代表的な理由「5つの壁」を解消できるプログラムや仕組みを考えることが有効です。
①準備の壁
企業全体・部署・チームが、新人の受け入れ準備をしていないなど。
新卒社員の場合は、部門配属後のOJT計画などがきちんと準備されているかは重要なポイントです。
②人間関係の壁
新人の配属が周知されていない、新人を育てる気持ちがない、新人が話しかけづらい雰囲気があるなど。
新卒採用に慣れていない、採用人数が少なく準備する人事がいないなどの場合には要注意です。
また、部門配属後のOJT指導者と新人の関係性なども気を配っておく必要があります。
③期待値の壁
新人の入社意図や価値観と、組織の価値観・風土・ミッション・業務内容などがすり合わせられていないなど。
新人の場合、価値観やミッションなどのすり合わせは比較的出来ていることが多いでしょう。
ただし、新人が希望する仕事に付けるまでの期間、実現する機会に対する認識のすり合わせなどは注意が必要です。
④学びの壁
企業の文化・価値観・組織内の人・共通言語などを学ぶ仕組みがない。
2~3ヵ月程度の新人研修期間があるようであれば基本的には問題ないでしょう。
新人研修期間が短い場合、研修内容が業務スキルのみに偏らないように注意が必要です。
上述したとおり、企業の沿革や文化、価値観、共通言語などに馴染まないと、力を発揮することは出来ませんし、新人が「会社に自分の居場所がある」とは感じられないものです。
⑤アウトプットの壁
成果を上げる仕組みがない、適切な目標設定と達成へのサポートがない、フィードバックされる体制がないなど。
こちらもきちんとしたOJT計画の作成などがポイントです。
また、新人が成果をあげるまでの期間が長い場合には、ミニゴールを設定して成長実感や達成感を得られるようにすることが大切です。
先述のとおり、就労経験がない新卒が抱く「働くこと」へのイメージギャプ(期待値の壁)を解消する、ショックを和らげるには、初期研修内で社会人としての心構えやギャップの想像と対処法を教えたりすることが有効です。
また、たとえば、職場で新人側から話しかけづらい雰囲気がある場合、心理的安全性の高い組織を目指したり、ブラザーシスター制度を導入したりして、気軽に相談できる体制を整備することも必要でしょう。
前述のとおり、一度も働いたことのない新卒学生が入社すれば、多少なりともリアリティショックは生じるものです。
しかし、こうしたオンボーディングの仕組みがあれば、早期離職の決意をする前のフォローやケアが可能になるでしょう。
外部の研修会社を活用するのもおすすめ
リアリティショックを防ぐためのマインドセットといっても、社内で実施することが難しい場合もあるでしょう。
また、「給与の3倍稼いで一人前」「部門に配属されれば必ず想像していた仕事とはギャップがある」といったことは社内の人間が伝えるよりも、第三者が伝えたほうが有効なことも多いものです。
したがって、リアリティギャップに対する心構えなどは外部の研修会社を利用することもおすすめです。
HRドクターを運営する研修会社ジェイックでは、新卒社員に社会人としてのマインドセットを行ない、ギャップに対する心構えを醸成する2種類の新入社員研修を提供しています。
「新入社員PRO」は、全世界4,000万部のベストセラー『7つの習慣』を使って、自立したプロ社員を醸成するプログラムです。
また、「仕事の基礎の基礎」は、学生から社会人へのマインドチェンジに最適な行動変容を約束するプログラムになっています。
新卒社員の早期離職を防ぎ、早期戦力化を実現する新入社員研修に興味があれば、以下の資料をダウンロードしてみてください。