ハロー効果とは
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ハロー効果とは、アメリカの心理学者エドワード・L・ソーンダイクによって提唱されたもので、認知バイアスの一種です。認知バイアスとは、過去の経験や先入観などに影響を受けて、物事の判断や認識が非合理的になるものになります。
ハロー効果の語源は、聖像などの光輪を意味する英語の「halo」です。「背後から強い光を当てると実態が見えにくくなる」ことが言葉の由来です。。ハロー効果の意味をより具体的に説明すると、「評価対象となる人物に目立つ特徴がある場合、その特徴が他の特性の判断にも影響する」というものです。
ハロー効果は、企業のマーケティングなどでも利用されています。たとえば、好感度の高い有名人をイメージキャラクターとして起用することでサービスや企業のイメージアップをはかるのは、ハロー効果を期待した施策です。
また、飲料メーカーがスポーツ大会などのスポンサーになり、大会の参加者がスポーツ飲料を飲むことで、消費者にスポーツ飲料についてよい印象を与えようとする施策なども、ハロー効果をマーケティングに活用する事例の一つです。
ポジティブハロー効果
ポジティブハロー効果は、良い特徴につられて、他の要素にも良い評価をしてしまうことです。
たとえば、初対面の人物に「表情がとても明るく元気な人だ」と感じた場合、相手に対して、以下のようにポジティブなイメージや期待をしてしまうのは、特に珍しいことではありません。
- 前向きでアクティブそうだ
- 一緒にいると楽しいことがありそうだ
- 営業や接客の仕事に向いてそうだ
しかし、第一印象で「表情がとても明るく元気な人だ」と感じた相手であっても、実際は以下のような性格・特性の持ち主の可能性もあるでしょう。
- 心配性の性格である
- インドアでじっとしているのが好きである
- 集中力を要する検品の仕事が得意である など
このように、本人の内面や本当の姿よりも過大評価してしまうのが、ポジティブハロー効果です。多くの企業が、新入社員のビジネスマナー研修でまず身だしなみを教えるのも、ポジティブハロー効果でお客様に好印象を与えることを目的としています。
ネガティブハロー効果
ネガティブハロー効果は、ポジティブハロー効果と真逆で、悪い特徴につられて、他のところにも悪い評価をしてしまうことです。
たとえば、初対面の相手に「表情がとても暗くあまり喋らない」という第一印象を抱いたと仮定します。このときにネガティブハロー効果につられた場合、第一印象から以下のように悪いイメージが生じてしまうでしょう。
- 協調性がなさそうだ
- 性格が悪そうだ
- コミュニケーション力が低そうだ
しかし、実際は、初対面で緊張していた、その日はたまたま体調が悪かっただけの可能性があるかもしれません。また、ロジカルコミュニケーションは得意であり、実際の業務にはまったく問題ないかもしれません。
ポジティブ・ネガティブ、いずれのハロー効果にしても、第一印象が決まってしまうと、その印象に引きずられて、自分の印象を補強する要素にアンテナが立ってしまう確証バイアスが働きやすくなります。
ポジティブハロー効果であれば、いわゆる「あばたもえくぼ」という状態ですし、ネガティブハロー効果の場合、「重箱の隅を突く」ような形になりがちです。
ハロー効果とホーン効果との違い
ホーン効果は、ネガティブハロー効果と同じもので、悪い特徴に引きずられて、関連性がないことまで悪く見えてしまうバイアスの一種です。ホーン効果は、ネガティブハロー効果と同じものになります。ホーン効果の「ホーン」は、「悪魔の角」を意味しています。
ハロー効果とピグマリオン効果との違い
ビジネスシーンで、稀にハロー効果と混同されてとらえられているものに、ピグマリオン効果があります。ピグマリオン効果は、「人は良い期待をされたときに、それに応えようとする」というものです。たとえば、1on1でリーダーが「今回も頑張っているね。あなたならこの仕事を任せられそうだ!」と伝えると、そのメンバーは、上司の期待に応えるために仕事を頑張るようになるような効果です。
ハロー効果とピグマリオン効果には、以下の大きな違いがあります。
- ハロー効果:第一印象や先入観などの「特徴」に自分の判断が引っ張られてしまう。ポジティブにもネガティブにも働くもの
- ピグマリオン効果:相手からの良い印象や期待によって、実際に相手の行動がその印象や期待の方向に向かうこと






