「やばい」と無自覚に書くやばさ
10月11日から、全国旅行支援が始まりました。
その前日の10月10日、あるTV報道番組をみていると
「わかりにくい!」「使いにくい!」
という趣旨の街頭インタビューを多数流していました。
個人的には、経済を動かすため、また、
何か手立てを打つ必要があり、不具合があるのであれば、
それを都度、修正していけば良いのではないかと考えています。
マスコミには、「わかりにくい!」「使いにくい!」と感じている
一般消費者にどうすればいいのか、わかりやすく説明して、
求められている役割だと思うのですが。。。
さて、今回は、先日読んだ本のご紹介をさせていただきます。
その本は、
『三行で撃つ <善く、生きる>ための文章塾』 近藤康太郎著 CCCメディアハウス刊
妻の実家に帰省する新幹線で読みだしたのですが
引き込まれて途中で止めることができず、実家に着いてから夕食後
談笑もそこそこに、続きを読みだし読み切ってしまいました。
私にとっては、
あるいは、痛いところをズバッと突かれる、
例えば、
“「固有名詞が多いよ」「数字を減らせ」
見出しは、“捨てる勇気-固有名詞と数詞”
私は、ファーストキャリアであるコンサルティング会社の上司から
「説得力を与えるのはデータと事例だ!」
と、口酸っぱく言われていました。
また、
“人はなぜ、「など」を入れるのでしょうか?怖いからです。”(
“「など」「いろんな」「さまざまな」。
具体的に言えないんです。考えていないんです。
見出しは、“いいわけは見苦しい-「など」「いろんな」「
確かに、私も文章の正確性を担保するため、
特に、「など」はよく使っているな~あと自覚があります。
さらには、
“流行語を使うとは、世間に、言葉を預けることだ。
言葉を預けるとは、自分の頭を、自分の魂を、
「やばい」も「超」も「マジ」も、よく使っている気がします。
特に、SNS系ですね。
ただ、中には、私が部下によく言っていることも書かれています。
“分かりやすい文章の原則について
- 文章を短くする。
- 形容語と被形容語をなるべく近づける。
- 一つの文に、主語と述語はひとつずつ”(p31)
ライター向けに書かれている書籍ではありますが、
経営者・管理者であれば、文章で、相手の気持ちを動かし、
具体的な行動を起こしてもらう場面が
たくさんあるのではないでしょうか。
また、ライター向けではありますが、文章を通じて、
物事の捉え方
仕事への取り組み姿勢
更には、生き方
まで、考えさせられます。
この視点で、私の心に残ったフレーズは次のふたつです。
“言葉にならない感情、言葉に落とせない思想は、存在しない。
言葉にならないのではない。はなから感じていないし、
“書くことは、過去も変えられる。”(p300)
最後に、筆者からの魅力的なメッセージをご紹介します。
“メール上手は幸せな人生を送る。”(p116)
“うまいメールを書ける人こそ、出世する人です。”(p117)
是非、ご一読をお薦めします。
https://www.amazon.co.jp/dp/
読後の感想をお聞かせいただければ、嬉しいです。
今回の執筆者:「知見寺直樹」
(株式会社ジェイック 取締役)