目標設定においては、基本となる考え方やノウハウを守ることが大切です。目標設定する際には、以下のポイントをぜひ意識してみてください
目標は絞り込む
部署や職種によっては、多くの目標候補が挙げられるかもしれません。しかし、目標設定では目標をいくつも設定するのではなく、組織目標や事業計画などの上位目標の達成に影響する重要な目標に絞り込むことが大切です。
目標が多くなると、意識や資源が分散されてしまい、本当に重要な目標に注力することができません。また、すべての目標に対して同時に取り組むことはできませんので、先に達成するべき目標が後回しになってしまう可能性もあります。したがって、目標の数は2~3個に絞り込むのか好ましいでしょう。
もちろん、チェックするべきプロセス指標などは他にも生じるでしょうが、選択と集中で、重要な数個の目標に力を注ぐことが目標達成のコツです。
SMARTの法則を徹底する
目標設定を行なう際はSMARTの法則を守ることが大切です。
SMARTはSpecific、Measurable、Achievable、Related、Time-boundの5の頭文字を取った略称で、5つの要素を目標設定に適用することで適切な目標を設定することができます。

・Specific(具体的)
目標を達成するためには、何をどのような状態にするのかを具体的に表現しましょう。「売上を増やす」などの曖昧なものではなく、「○○の売上を××までに▲▲円上げる」など、できるだけ具体的にすることが大切です。
・Measurable(測定可能)
目標の達成度は可視化し、だれが見ても客観的に達成を判断できることが大切です。数字で表すことが大切ですが、どうしても定量化できない場合も、進捗や実現している状況などを具体的に表現して、達成の可否が明確に判断できるようにしましょう。
・Achievable(達成可能)
どう考えても達成できないような目標を設定しても意味がありません。はじめから無理だと思ってしまうような目標は、主体性やモチベーションを引き出すどころから悪影響を与えます。人事評価と紐づけるかなどによって適切な難易度は変わりますが、現実的にチャレンジ可能なレベルであることが大切です。
・Related(上位目標とのリンク)
目標達成の基本原則の章でご紹介したように、目標は「組織の理念・ビジョン > 組織の中期計画 > 組織の年度目標 > 部門目標 > チーム目標 > 個人目標」といった形で上位目標からつながっていることが大切です。
・Time-bound(明確な期限)
期限のない目標は、ただの願望です。明確な期限を設けて、期限から逆算して行動計画を立てましょう。
全体の整合性を確認する
メンバーそれぞれの目標を確認して、「個人の目標達成 = チームの目標達成」になるかどうか、チームや組織の目標を達成するうえで抜け漏れや懸念点がないかどうかを再度確認します。目標設定の確認は上司、もしくは目標設定の知識を持つ上位者が行なうとよいでしょう。