今回の調査結果について、株式会社ジェイック執行役員 兼 株式会社Kakedas取締役の東宮は、次のように述べています。
「今後の人材育成に不可欠とされる『1on1』は、上司と部下が1対1で行うミーティングを指し、部下の成長促進や育成支援を目的としています。これは、上司が部下に業務の進捗や目標を確認する『業務レビュー』とは異なるものです。多くの企業で1on1が導入されていますが、今回の調査結果から、『定期的な1on1への満足度』と『仕事への熱意』には相関が見られることがわかりました。定期的な1on1に満足していると仕事への熱意が高く、逆に満足していない場合は仕事への熱意が低い傾向が見受けられました。因果関係とは断定できませんが、1on1の満足度や、その背景にあると考えられる上司との信頼関係や円滑なコミュニケーションが、仕事への意欲に影響を与えていると考えられます。
さらに、上司との1on1によって仕事に対するモチベーションが落ちた経験があると回答した方が過半数を占め、そのうち3割以上が『何度も経験がある』と答えました。モチベーションが低下した理由として、上司の発言や態度に関する不満が多く寄せられており、1on1がエンゲージメントを下げる要因のひとつになっている可能性もあります。
すでに1on1を導入している企業や、導入を検討している企業にお伝えしたいことは、1on1は従業員のエンゲージメント向上に有効な施策である一方、影響力があるからこそ、不満足や離職を生み出す危険性もあるということです。
現在は、従業員の成果と成長のサポートだけでなく、キャリアやライフの支援が求められる時代になっています。管理職の1on1スキル向上が重要ですし、同時に、人事による1on1、キャリア支援の仕掛け、相談窓口、また社外1on1やキャリア面談など、管理職ひとりにメンバーのフォローを依存しない体制づくりも大切です。」