企業の存在意義を示す経営理念「マルハンイズム」の制定
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業界の変革を目標に、マルハンイズム制定によって社内をまとめ上げる
近藤御社の存在意義や価値観を表す「マルハンイズム」は、企業の土台として社内にしっかり根付いていると伺っています。マルハンイズムが制定された背景や経緯を教えていただけますか。
武田マルハンイズムの原点は、1990年代にパチンコ事業を「サービス業」と定義したことだと思います。当時はパチンコ事業がサービス業であるという認識がほとんどなかった時代でした。
しかし代表の韓(裕氏。現・代表取締役 東日本カンパニー社長)がマルハンの各店舗を巡回した際、従業員が各人の仕事に誇りや意義を見出し、パチンコを通じて価値を提供していくためには、サービス業としての自覚を持つべきだと感じたといいます。
そしてこの“目に見えない価値”を“目に見えるサービス”に変え、パチンコ業界そのものを変革することをミッションとして掲げました。
この「パチンコ事業はサービス業である」という考え方は、おそらくマルハンが最初に言い出したもので、当初はお客様も困惑されたと聞いています。しかし少しずつ受け入れていただき、その結果が店舗の全国展開と売上の向上に表れました。
1993年からは、業界を変えたいと思う人材を集める「共感採用」を軸とした新卒採用がスタートし、1995年には“パチンコ新時代のシンボル”として「マルハンパチンコタワー渋谷」をオープン。パチンコは平屋の店舗が成功するといわれていた時代に、多層階という新たな発想での店舗づくりに挑戦しました。
こうして順風満帆に見えたマルハンではありましたが、実は水面下では「良いお店を作りたい」「業界を変えたい」という思いで集まった従業員たちが、人間関係やコミュニケーションに関する課題に直面していました。
当時は心構えとしての「社訓」があり、従業員間の意思疎通のためにルールやマニュアルも制定したものの、あまり効果が得られなかったのです。
この問題を解決するため、代表の韓(氏)はアメリカに足を運び、書籍『7つの習慣』の著者であるスティーブン・R・コヴィー博士と面会する機会を得ます。そこで、マルハンならではの理念を作ること、そして理念をもとにした仕組みを作って浸透させることが大事だとアドバイスを受けたのです。
この出来事を受け、1997年に理念制定に向けた「イズムプロジェクト」がスタートしました。『7つの習慣』の考え方をベースに、当時在籍していた従業員ら1,400名以上が参加し、550日かけて議論を重ねました。
私は1997年に入社したのですが、各店舗で分科会を開催し、よいお店を作っていくために必要な要素について話し合ったことを今でも覚えています。当時の様子は映像でも記録され、貴重な資料として保存されています。







