ストレングス・ファインダーの34資質とは?資質の4領域と意味、強みの活かし方を紹介

更新:2024/09/17

作成:2024/07/05

東宮 美樹

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

クリフトンストレングス®(ストレングス・ファインダー®)の34資質とは?資質の4領域と意味、強みの活かし方を紹介

ストレングス・ファインダー®は、米国の調査会社であるギャラップ社によって開発され、全世界で3,100万人(2024年4月時点)が受検した才能診断ツールです。なお、2017年からは名称が「クリフトンストレングス®」に変更されています。

 

日本においてもストレングス・ファインダー®の受検コードが付与された書籍、『さあ、才能に目覚めよう』は130万部を超えるベストセラーとなっており、書籍を通じてストレングス・ファインダー®を受けた方も多くいます。

 

記事では、クリフトンストレングス®(ストレングス・ファインダー®)で分かる34資質の概要と活かし方を紹介し、個人としてどのように強みを発揮していけばいいか、資質を人材マネジメントにどう活用していけばいいかを解説します。

<目次>

ストレングス・ファインダー®の「資質」とは?

まずは、資質(才能)とは何か、強みとどういう関係があるのかといったことを確認しましょう。

資質(才能)とは

ギャラップ社は、50年以上にわたり様々な分野におけるハイパフォーマーを分析した結果、共通していくつかの見られる思考、感情、行動のパターンがあることに気が付きました。

 

このハイパフォーマンスのもととなっている思考、感情、行動のパターンを整理してまとめたものが、クリフトンストレングス®(ストレングス・ファインダー®)における34の資質です。

 

ギャラップ社は、資質を「無意識のうちに繰り返される思考、感情、行動のパターン」としています。「無意識のうちに繰り返される」とあるように、本人が意識せずとも自然とできることであり、自分が持っている資質を明確に自覚していないこともあるでしょう。

 

ギャラップ社が開発したクリフトンストレングス®(ストレングス・ファインダー®)を活用することで、自分でも気づけていなかった資質に気づくことができます。

「資質」と「強み」の関係

資質を活用して成果を生み出せるようになった状態を、ストレングス・ファインダー®では「強み」と呼びます。

 

「資質」は「強み」のもとになるものです。一方で、資質を持っているというだけでは成果を出すことはできません。だからこそ、資質を強みに変えていくことが必要になります。

 

資質についての理解を深め、資質を生かすための行動や思考をトレーニングすることで、強みとして成果、ハイパフォーマンスを出し続けられるようになります。

 

資質が所属する4領域を解説

ストレングス・ファインダー®の資質は34種類ありますが、大きく分けると4つの領域に分類されます。ここでは、資質の4領域を紹介するとともに、上位5個の資質が分かるテスト結果を理解するポイントを解説します。

資質の4領域とは?

34の資質は、大きく分けると、実行力、影響力、人間関係力、思考力という4つの領域に分類されます。

 

それぞれの領域で、何がモチベーションになるか、どんな行動や思考パターンが得意なのかが異なります。自分の上位資質がどこの領域に多いかを照らし合わせると、資質を強みとして発揮しやすくなるでしょう。

①実行力(何かを実行したい資質)の領域
  • 所属する資質:
  • ⇒アレンジ、回復志向、規律性、公平性、慎重さ、
    信念、責任感、達成欲、目標志向
  • 特徴:
  • ⇒物事を成し遂げる方法を知っていて完遂したい。
    思考よりも行動の優先順位が高い。
  • モチベーションを感じること:
  • ⇒物事を実行して成果を出す
②影響力(人に影響力を与えたい資質)の領域
  • 所属する資質:
  • ⇒活発性、競争性、コミュニケーション、最上志向、
    自我、自己確信、社交性、指令性
  • 特徴:
  • ⇒自分やチームの主張を広く外に伝えようとする。
    周りの人を引き込んで、巻き込んでいく。
  • モチベーションを感じること:
  • ⇒人に影響を与えて動かす
③人間関係構築力(人とつながりたい資質)の領域
  • 所属する資質:
  • ⇒運命思考、共感性、個別化、親密性、成長促進、
    調和性、適応性、包含、ポジティブ
  • 特徴:
  • ⇒チームをまとめて、みんなと一緒に
    行動することを大事にしていく。
  • モチベーションを感じること:
  • ⇒人との関係性を大事にして人間関係を築く
④戦略的思考力(頭脳活動したい資質)の領域
  • 所属する資質:
  • ⇒学習欲、原点思考、収集心、戦略性、着想、
    内省、分析思考、未来志向
  • 特徴:
  • ⇒行動よりも考えたい。
    思考の優先順位が高い。
  • モチベーションを感じること:
  • ⇒情報を取り入れ、思考する

自分の上位5資質を、4領域に当てはめて読み解く方法

資質の4領域に着目すると、テストの結果をより深く読み解くことができます。まずは自分の上位5資質が各領域にいくつあるのかを照らし合わせてみましょう。

 

例えば、4つの資質が同じ領域にある場合、その領域は非常に強い武器であり、あなたのモチベーションの原動力です。そのカテゴリで「行動したい」というモチベーションや「出来た」という喜びがは大きな原動力となるでしょう。

 

また、3つが同じ領域の場合や、2つの資質が所属する領域が2つあるといった場合、4つがまとまっている場合ほど強烈ではありませんが、同様に、上位資質が複数ある領域(2つの場合もあります)が動機となります。

 

自分の大まかな傾向を知って生かす。また、弱みとならないように意識的に補うことは、資質を強みに変える一助になります。

34資質の意味と活かし方を解説

ストレングス・ファインダー®の34資質について、簡単な説明と、強みとしての活かし方や弱みとなってしまう使い方を紹介します。

アレンジ

・アレンジの意味

たくさんの要素を含む複雑な状況から生産性の高い組み合わせを見つけ出す資質

 

・強みとしての活かし方

チームの立ち上げや組織の大きなイベントの運営といった適材適所やスケジュールの調整が必要な場面で、うまく調整を行うことができる。変化の激しい状況の中でも、頭がパニックになってしまうことなくベストを尽くせる。

 

・弱みとなる使い方

変化が無くルーティンワークの多い部署では、飽きてしまい辛くなる。目の前の業務やプロジェクトに集中できないでいると、周囲に不安を与えてしまう。

 

回復志向

・回復志向の意味

問題を解決したり、物事を修復したりする資質

 

・強みとしての活かし方

問題を解決することを好み、トラブルの解決や事業再生といった困難な課題に前向きに取り組んでいける。トラブルの原因を突き止め、元の状態に回復させることに対して根気強く取り組める。

 

・弱みとなる使い方

他人の問題を解決しようとすることで、相手の成長機会を奪ってしまう。自分に厳しくしすぎるため、うまく休息を取るというのが難しい。

 

規律性

・規律性の意味

何事も秩序正しくし、決めたことを完璧に完了させる資質

 

・強みとしての活かし方

物事が正しく行われているかどうかを厳しくチェックすることができる。とりわけ、契約書や財務書類の精査や品質管理といった厳しい基準を守ることを求められる場面で正確に対応することができる。自分で決めたルールや習慣を守ることが得意。

 

・弱みとなる使い方

計画通りにいかないと落ち込んでしまったり、融通がきかないために周囲をイライラさせてしまったりする。乱雑な状態に苛立ってしまい、散らかった環境に長く耐えることが難しい。

 

公平性

・公平性の意味

相手の地位や身分に関係なく公平に扱おうとする資質

 

・強みとしての活かし方

誰かが規則を破ろうとするのを監視したり、一部の人を贔屓することなく適切に評価したりすることができる。約束したことと結果が必ず一致するように取り組む責任ある態度によって、周囲から感謝される。

 

・弱みとなる使い方

平等であることを意識し過ぎるあまり、特別な配慮が必要な個別ケースにうまく対応できない。他者を評価する際に、どうやってその仕事をしたかを重視して、相手の貢献や感情を軽視してしまうことがある。

 

慎重さ

・慎重さの意味

用心深く行動し、危険を回避しようとする資質

 

・強みとしての活かし方

判断力に優れており、すぐに動きたい衝動的な人のブレーキ役になれる。他の人が気づけないような要素やリスクに気づくことができる。法務関係や堅実な取引、法令順守に関連する仕事で頭角をあらわしやすい。

 

・弱みとなる使い方

判断を下すまでに時間がかかり、積極的にチャレンジしていくことが難しい。積極的に自分のことを話そうとはせず、人と打ち解け合うまでに時間がかかる。意思決定が保守的な方向に偏ってしまいやすい。

 

信念

・信念の意味

誘惑や心を乱すものがあっても一貫した優先順位を保ちながら進んでいける資質

 

・強みとしての活かし方

価値観の軸がしっかりしており、周囲に流されずに行動できる。信念にもとづいて一貫した行動がとれるため、周囲から信頼されやすい。この人が示す目的や信念が、人々の指針となることもある。

 

・弱みとなる使い方

自分と異なる価値観を持った人を受け入れるのが難しく、断定的になりやすい。周囲がこの人にうまく合わせられないと、衝突につながる可能性がある。仕事と私生活のバランスを取るのが難しく、家庭を犠牲にしてしまうことがある。

 

責任感

・責任感の意味

自分がやると言ったことを完遂しようとする資質

 

・強みとしての活かし方

途中で仕事を投げ出してしまうようなことが無く、周囲の信頼を得やすい。責務を全うするために自由が与えられたとき、最も成果を上げることできる。同じ考えを持った信頼できる同僚と一緒に働くと、満足のいく仕事ができる。

 

・弱みとなる使い方

たくさんのことを背負い過ぎてしまい、かえって質を落としてしまったり成果を上げられなかったりすることがある。やるべきことをやり遂げられるまで心理的に拘束されてしまう。撤退すべき場面でも撤退できなくなる。約束を果たせなかった時に、強迫観念に近い考えに囚われ、埋め合わせができるまで強いストレスを感じる。

 

達成欲

・達成欲の意味

何か目標を立てて、達成していくことに喜びを感じる資質

 

・強みとしての活かし方

他の人たちから意欲を高めてもらう必要が無く、仕事がたくさんあるほどワクワクする。職場のペースメーカーとなることで、全体の生産性を上げることができる。好きなだけ忙しく働ける環境で挑戦することにやりがいを感じ、いきいきとする。

 

・弱みとなる使い方

行動する意欲が高いため、会議のような場面で集中することが難しい。仕事をしない(またはできない)相手に対して苛立ってしまいやすい。自分の成功を認識しないまま、次の挑戦へ進んでしまうことがある。

 

目標志向

・目標志向の意味

明確な目標を定め、そこに向かっていこうとする資質

 

・強みとしての活かし方

ほとんど監督されなくても、脇道にそれることなく仕事を進めることができる。優先順位をつけたり、必要な修正を行ったりできる。目標達成のために役立たないものを無視し、役立つものは評価することで効率的に目標に向かって進んでいく。

 

・弱みとなる使い方

「まわり道」をすることが難しいため、息苦しさを生んでしまったり、イノベーションを阻害してしまったりする可能性がある。明確な目標がない状態では、苛立ってしまいやすい。議題や予定がはっきりしていない会議が苦手。

 

活発性

・活発性の意味

アイデアを実行に移すことにより結果をもたらす資質

 

・強みとしての活かし方

実行力があり、人に行動を起こさせ、物事を進めることができる。革新的なアイデアをすぐ行動に移すことができる。他の人のアイデアや計画を活性化させることも得意であり、トラブルで行き詰った状況なども、打開する計画を立てて行動するように相手を励ますことで、膠着状態から抜け出すようにサポートすることができる。

 

・弱みとなる使い方

周囲にアイデアをうまく説明できないと「短気である」と誤解されたり、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」型の人だとみなされてしまったりする。行動に向けた押しの強さが、ときに周囲の人を委縮させてしまうことがある。

 

競争性

・競争性の意味

自分と他人を比較し、勝つために努力をする資質

 

・強みとしての活かし方

優秀で強いライバルに挑戦していくことで成長していける。自分よりレベルが上の人を手本とすることで、スキルや知識に磨きをかけていくことができる。勝利に対するこだわりがあり、勝てる場所を探し出す。

 

・弱みとなる使い方

競争の無いようなところでは自分の可能性を見出すことが難しい。他人と比較するあまり、自分の目標を超えていたとしても、競争相手を超えていなければ、その成果を無意味に感じてしまう。

 

コミュニケーション

・コミュニケーションの意味

自分の考えを言葉にするのが得意であり、話術に優れ、物事を印象的に伝えられる資質

 

・強みとしての活かし方

「単なる事実」を「物語」に転換させて上手に語ったり、「アイデア」をイメージと具体的な比喩を使っていきいきと伝えたりすることができる。それによって相手に刺激を与え、行動へと啓発することができる。

 

・弱みとなる使い方

知識や専門性が身に付いていなければ、十分な効果を発揮することが難しい。準備不足になってしまうと、ダラダラと話しているだけの状態になってしまい、話を聞く側が方向性をつかめなくなってしまう。

 

最上志向

・最上志向の意味

優れたものを最高レベルのものに変えようとする資質

 

・強みとしての活かし方

平均以上のものに磨きをかけて最高のものに高めていくことで、競争力を持たせることができる。すでにうまく機能しているものを改造や改良して、さらに優れたパフォーマンスを発揮できるようにすることができる。

 

・弱みとなる使い方

問題解決することや平均以下のものには意識が向きにくい傾向がある。問題解決するような仕事を任されてしまうと、熱意とやる気が削がれてしまう。

 

自我

・自我の意味

独立心に富み、周囲に影響を与えようとする資質

 

・強みとしての活かし方

プロフェッショナルとしての意識が高く、目標や成果を強く求めていくことができる。強い情熱を持っており、高い目標や成果を達成していける。自分の仕事ぶりが人の目に触れる時に、最もよい仕事をする。

 

・弱みとなる使い方

周囲に対して高い要求を押しつけてしまい、人材を潰してしまうリスクがある。評価されたいという欲求が強く、周囲の人が圧を感じてしまうことがある。上司から十分な評価が得られなければ、反発して辞めてしまう可能性がある。

 

自己確信

・自己確信の意味

自分の能力と判断力に自信を持っており、リスクを冒すこともできる資質

 

・強みとしての活かし方

「自分には絶対にできる」という確信を持っており、リスクを取ること、新しい挑戦をすること、権利を主張することができる。ルールがまだ存在していないビジネスやプロジェクトの立ち上げに活躍のチャンスがある。多くの意思決定を求められるときに、最高の力を発揮できる。

 

・弱みとなる使い方

他人の意見に耳を傾けなくなり、融通のきかない人だと思われかねない。自分の確信や直感をうまく言葉にできないと、周囲から独り善がりだと思われてしまう可能性がある。独立心の高い資質ゆえに、組織の中で孤立してしまう恐れがある。

 

社交性

・社交性の意味

見知らぬ人と打ち解けて親しくなることから満足感を得られる資質

 

・強みとしての活かし方

人見知りをせずに、相手と良好な関係を築いていける。何を話せばいいのかを常に心得ており、知らない人に近づいていくことを楽しんでいける。対人関係では、打ち解けない人たちを安心させる役目を果たせる。

 

・弱みとなる使い方

分け隔てなく接していると、誰とでも付き合う不誠実な行動だと誤解されたり、親切さに疑問を抱かれたりする可能性がある。関係性が深まる前に次の人との付き合いに移ってしまい、強固な信頼関係を築いていくことが難しい。

 

指令性

・指令性の意味

状況の主導権を握り、決断を下す資質

 

・強みとしての活かし方

対立におびえることなく自分の考え方を伝え、主導権を握ることができる。立場をはっきり示し、周りに特定の方向に向けた行動をするように求めていけるため、周囲の人たちからはリーダーとして魅力的な存在として見られる。

 

・弱みとなる使い方

指令性を持った人や組織のリーダーと対立関係になってしまうと、主導権争いになってしまいやすい。周囲に対して強引にリスクを取って挑戦していくことを求めてしまう。圧が強く、周囲の人を怖がらせてしまうことがある。

 

運命思考

・運命思考の意味

あらゆる出来事には意味があると確信する資質

 

・強みとしての活かし方

思慮深さや思いやり、受容力によって、異なる文化を持つ人々のあいだで懸け橋の役割を果たすことができる。人の話を聞き、相談に乗る職務につくことで、日々のさまざまな出来事がなぜ起こり、どう関連しているのかを理解させることが得意。

 

・弱みとなる使い方

つながりを見出す力は直感的であるため、それを他人に分かりやすく伝えるのは苦手な側面がある。私たちは大きなものの一部であるという考え方を他者に理解してもらおうとしても、合理的に説得することができず、考えの溝を埋めるのが難しい。

 

共感性

・共感性の意味

自分と相手の立場や状況を置き換えて考えることにより、相手の感情を察する資質

 

・強みとしての活かし方

周囲の感情を察することができ、まるで自分自身の気持ちであるかのように感じ取ることができる。周囲に悩みや苦しみを抱えている人がいれば敏感に状況に気づき、親身になって相談に乗ることができる。

 

・弱みとなる使い方

相手に感情移入し過ぎてしまうと、自分が押しつぶされてしまう可能性がある。共感ではなく同情になってしまうと、周囲から「情に流されやすい人」というように見られてしまいかねない。誰かの感情を害することを恐れてしまい、行動できないことがある。

 

個別化

・個別化の意味

異なるタイプの人たちの集団をまとめ、生産性の高いチームを作ることに長ける資質

 

・強みとしての活かし方

一人ひとりの能力を引き出して生産性の高いチームを作ったり、相手の価値観に合った個別の対応をしたりすることができる。カウンセリングやアドバイザー、教師、マネジメントなど、相手を個性のある一個人としてとらえる必要のある仕事で才能を発揮できる。

 

・弱みとなる使い方

一部の人とのコミュニケーション量が増えてしまうと、贔屓していると思われてしまいやすい。一人ひとりに合わせるため、チームのメンバーを同じ方向に強力に引っ張っていくことができず、高い目標を達成するのが困難となることがある。

 

個別化に関するより詳細な解説が知りたい方は以下をご覧ください。

 

親密性

・親密性の意味

他の人たちとの親密な関係を楽しむ資質

 

・強みとしての活かし方

親密な交流により、より強固な信頼関係を築くことができる。信頼に大きな価値を見出しており、親しい人を裏切るようなことはしない。

 

・弱みとなる使い方

付き合う相手の幅が狭く、浅く広く付き合うことが求められる場面は苦手。相手が心を開いていると感じるまで、自分の本音や能力、魅力的な部分を表に出さない傾向がある。

 

成長促進

・成長促進の意味

他の人の持つ可能性を確信し、それを伸ばしていける資質

 

・強みとしての活かし方

他人の成長に対して、一生懸命に取り組める。他者に成功体験を積ませることができ、他人の成長に喜びを感じることができる。人や状況の可能性を信じる傾向があり、相手が苦手とすることや困難な状況においても、人を成長させていくことができる。

 

・弱みとなる使い方

相手の持つ潜在的な能力を見誤ると、才能の無い分野でその人を伸ばそうとしてしまうことになりかねない。相手の可能性を信じるあまり、違う打ち手や組織としてチャンスのある状況を見逃し、現状に固執してしまうことがある。

 

調和性

・調和性の意味

意見の衝突を嫌い、異なる意見でも一致する点を探る資質

 

・強みとしての活かし方

衝突や摩擦から得られるものはないという考えを持っており、争いを最小限にしようとする。妥協点を見つけ出すことで、膠着状態となった議論を打開することができる。人びとを対立から遠ざけ、調和に向かわせることができる。

 

・弱みとなる使い方

日常的に人と対立するような職務では、イライラしたり落ち込んだりしてしまう。対立せずに軋轢を解決する技術を身に付けておかないと、問題を解決せずに逃げるだけの状態になってしまう可能性がある。

 

適応性

・適応性の意味

「今」を大切にし、それぞれの時点で進む方向をひとつずつ選択することにより、将来を見極める資質

 

・強みとしての活かし方

柔軟性が高く、急な予定変更やいくつものことに同時に注意を払わなければならない状況でも生産性を保つことができる。突然の予定変更にも憤慨することなく、落ち着いて迅速に対処することができる。

 

・弱みとなる使い方

変化の無い定型業務にはイライラしてしまい、やる気を失ってしまいやすい。また、予定通りに行動することが求められる任務では、独立心が抑えつけられ、やる気を失ってしまうことがある。柔軟であるがゆえに、他の人たちの要求や願望、気まぐれに振り回されてしまう。

 

包含

・包含の意味

相手を受け入れようとする資質

 

・強みとしての活かし方

組織やグループに新しく入ってきた人が周囲と親しくなるのを助けることができる。少数派の声を代弁するような仕事で、大きな充足感を得ることができる。多様な文化や背景を持った人をまとめ、組織のリーダーになることができる。

 

・弱みとなる使い方

エリート主義的な考え方を嫌うため、特権意識を持った人たちと衝突を起こしやすい。誰かの心を傷つけてしまうような知らせを伝えるというのが難しく、必要以上に謝罪してしまうことがある。

 

ポジティブ

・ポジティブの意味

生き生きとしており、他の人たちに活気を吹き込み、やる気を起こさせることができる資質

 

・強みとしての活かし方

どんな状況においても、物事のポジティブな面を見つけ出すことができる。楽天的で人を引き付ける魅力がある。教育やセールス、起業やリーダーといった物事の肯定的な面に目を向ける職務に秀でている。

 

・弱みとなる使い方

ネガティブな面やリスクに目が向きづらく、慎重な姿勢の人からは「認識が甘い」と思われやすい。ユーモアがある一方で、お調子者だと思われやすく、仕事に対する真剣さが無いという印象を与えてしまいやすい。

 

学習欲

・学習欲の意味

学習することに意義を見出す資質

 

・強みとしての活かし方

技術や規則が変化する分野において、変化に対応して学ぶことにイキイキと取り組める。詳細がよく分からな状態でも尻込みしないので、新たな状況に飛び込み、新たな資格や言語をすばやく取得することが得意。

 

・弱みとなる使い方

学んだことをどう活用して成果に結びつけるのかという視点が欠如してしまうと、学ぶこと自体が目的化してしまうことがある。自分が学んだことに自信があるほど、他人に対して、自分の考え方を押しつけてしまいやすくなる。

 

原点思考

・原点思考の意味

歴史をたどることにより、現在を理解しようとする資質

 

・強みとしての活かし方

計画が当初の予定よりも大きくずれたものになった際など、原点に立ち返ることで本来の意図が何だったのかを確認して、方向性を修正することができる。過去から学び、同じ過ちが繰り返されてしまうのを防ぐことができる。

 

・弱みとなる使い方

過去の事例に囚われ過ぎてしまうあまり、前例の無い事態になった時にうまく対処できなくなる可能性がある。初対面の人や新しい状況に直面すると、慣れるのに時間がかかってしまう。

 

収集心

・収集心の意味

収集や蓄積を得意とする資質

 

・強みとしての活かし方

心が開放的で吸収力があり、スポンジが水を吸収するように、自然に情報を吸収することができる。特定の物や情報を収集し、その分野の権威となることが得意。

 

・弱みとなる使い方

知的好奇心が横道にそれてしまうと、役に立たないものばかりを集めることになりかねない。アウトプットが伴わず、単に情報を吸収している状態になりやすい。

 

戦略性

・戦略性の意味

本質を見抜き、適切なパターンと問題点を予測することができる資質

 

・強みとしての活かし方

いろいろなものが乱雑にある中から、最終目的に合った最善の道筋を見つけ出すことができる。他の人にとっては複雑なものにしか見えないものでも、パターンを見つけ出し、先を読むことができる。

 

・弱みとなる使い方

自分がしっかりと戦略を考えられている分、他の人のアイデアを頼りないと感じ、自分の考えを押しつけてしまいやすい。熟考する時間が取れないような環境下では、十分な力を発揮することが難しい。

 

着想

・着想の意味

新しいアイデアを考えるのが好きで、見た目には共通点のない現象に、関連性を見出すことができる資質

 

・強みとしての活かし方

一見するとつながりが無さそうなものの中につながりを見つけ出し、新しいアイデアを生み出していける。マーケティングや広告、ジャーナリズム、デザイン、新商品の開発といったアイデアが重要な分野で結果を出せる。

 

・弱みとなる使い方

アイデアが抽象的、概念的になり過ぎてしまうと、それについてこられない人が出てくるようになってしまう。刺激的なアイデアを求めて、同じことへの取り組みに飽きてしまいやすく、落ち着いて取り組むことが苦手。

 

内省

・内省の意味

内省的で知的な議論が好きな資質

 

・強みとしての活かし方

計画の最初から最後までじっくり考えをめぐらせる時間があるときに、最高の力を発揮できる。ひとりの時間を楽しむことができ、孤独な状態にも耐えることができる。他の人が面倒だと感じる「考える」ことを楽しんでやることができる。

 

・弱みとなる使い方

一人で閉じこもって考え事をしていると、他の人に人間関係を軽視しているような印象を与えてしまう。プロジェクトの最終段階で加わってしまうと、すでに決定済みの事項を狂わせてしまったり、せっかくの洞察が手遅れになってしまったりすることもある。

 

分析思考

・分析思考の意味

物事の理由と原因を追究する資質

 

・強みとしての活かし方

データを分析したり、規則性を発見したり、アイデアを整理したりする仕事から、多くの有益な情報を得ることができる。膨大なデータをまとめるのに悪戦苦闘している人たちや、思考を組み立てるのに苦労している人たちにとって強力なサポーターになる。

 

・弱みとなる使い方

分析から洞察を得ようとする姿勢が周囲の人から見ると、懐疑的な態度を批判であるかのように受け止められてしまうことがある。他者に対して正しさを証明するように求めすぎてしまうと、詰問しているかのような印象を持たれ、圧を与えてしまう。

 

未来志向

・未来志向の意味

ビジョンを語ることで、自分や人々にエネルギーを与える資質

 

・強みとしての活かし方

起業やプロジェクトの立ち上げといった未来に関するアイデアが役立つ職務において手腕を発揮できる。未来へのビジョンを語ることで、自分や人々をやる気にさせる。未来について考える時間があるほどアイデアは具体的になっていき、説得力が高まる。

 

・弱みとなる使い方

未来のことばかりに意識が向いてしまい、現在の目の前のことが疎かになりかねない。ビジョンを論理的に裏付ける準備をしないと、周囲の人はビジョンの実現の可能性を感じることができず、口先だけだと思われてしまう。

 

出典:『さあ、才能に目覚めよう』、ジム・クリフトン、ギャラップ著
出典:天性の強みに関する34通りの根拠

上位資質の見方と自分の強みの見出し方

クリフトンストレングス®(ストレングス・ファインダー®)の標準的なテストでは、上位5つの資質を確認することができます。この上位5つの資質の組み合わせが、強みをどう発揮していくのかを考えるうえで重要になります。

 

上位5資質の組み合わせを見る上では、

    • STEP1:
      4領域のどこに資質が重複・集中しているかで、大まかな傾向を知る

    • STEP2:
      各資質の詳細を見て、強みとなる活かし方と、弱みとして発揮してしまうパターンを把握する

  • STEP3:
    各資質が組み合わさることによる強み、弱みとなるパターンを考えてみる

という順番がお勧めです。

 

なお、個人で強みを活かしていくには上位5つの組み合わせを知るだけでも十分ですが、より詳細に自分の資質を知るには、6~10位あたりの上位資質、また、下位5つの資質を知るといったことも有効です。

 

自分の強みだけでなく弱みも知ることで、自分のパターンをより詳細に把握できます。それによって、チームの中においてどのように力を発揮し、どのような場面で周囲の力を借りればいいのかも分かるようになるでしょう。

 

『さあ、才能に目覚めよう』に付属されているアクセスコードを使ったテストでは上位5つまでの資質しか見られませんが、ギャラップ社のサイトでは、34資質の全順位を見るオプションを購入することも可能です。

「資質」を「強み」に変える重要性

日本の教育は「課題を克服する」「弱みを補う」傾向にもありましたが、今後は「強みを生かす」ことがより大切になります。資質を強みにしていく重要性が増している時代背景を紹介します。

高い生産性の実現には強みの発揮が必須

「正解」があまり変わらず分かりやすかった時代には、正解にいかに効率よくたどり着くかが重要でした。そのような中で、組織として生産性の高かった方法が、標準化した手順を定め、すべての人にその手順を守らせることです。

 

誰がやっても同じように成果を出せるようにすることで、品質や進捗管理もしやすくなり、計画も立てやすいというメリットがありました。

 

しかし、現在は、単純な作業はどんどんロボットやAIが代替するようになっています。標準化できるような仕事は、人間よりもロボットやAIの方が圧倒的に生産性は高く、人間に求められるのは、よりクリエイティブな仕事になっています。

 

また、かつては幅広く業務をこなせるジェネラリストの育成に重点が置かれていました。しかし、今は各業務の内容は高度化し、一人で何でもできる、幅広い業務を担当する状態は困難になってきています。

 

これらも踏まえて、一人ひとりが自分の得意分野、また、強みを生かせる成功パターンを磨き、力を発揮していくことが重要になっています。人が一番ハイパフォーマンスを発揮するのは、自らの強みを発揮できている時です。人材の持つ力を最大限に引き出して高い生産性を実現させるためにも、強みの発揮が必須となっています。

イノベーションの創出には強みが重要

上述したように正解があった時代には、効率よく正解にたどり着くことが大切であり、標準化されたやり方をなぞる能力が大切でした。

 

だからこそ、標準化されたやり方に合わせられていない弱点を見つけ出してそれを克服していくやり方が一般的であり、たとえば、上司には部下が直すべき点を見つけ出して指摘する役目がありました。

 

ところが、弱点をひたすら克服するようなやり方では、イノベーションを生み出していくことは困難です。イノベーションを生み出すためには常識にとらわれない新しい発想が必要であり、そうした発想をするためには強みを発揮していくことが重要になってきます。

 

また、異なる強み同士を掛け合わせて新しいものを生み出していくことも、イノベーションを生み出していくためには有効な手段です。

メンタルヘルスや人材の定着率の向上

自分の強みを認識できるようにすることは、メンタルヘルスの観点からも大きなメリットがあります。強みを発揮することで自分に自信が持てるようになり、タスクや仕事にも積極的に取り組めるようになります。

 

上司が部下のダメな部分をひたすら指摘して直させるやり方は、部下からすれば自信を失ってしまったり、上司に対して反発してしまったりすることが起こりやすくなります。そうならないためにも、自分の強みを認識できるようにすることが重要です。

 

自己肯定感も高まり、「自分にはこの仕事は無理なのではないか」や「自分の力を十分に出し切れていないのではないか」といった漠然とした不安感を払拭することができます。

 

さらに、自分の強みだけでなく、上司や同僚といった他者の強みも知ることで、お互いの強みが活かせるように互いに協力し合えるようになります。そうしたチームとしての協力体制ができあがることで、足の引っ張り合いになることなく、職場の人間関係のストレスを軽減することにつながります。

ストレングス・ファインダー®を活用した人材マネジメント

自分や周囲の人の強みを知っても、今まで弱点克服のマネジメントの中で仕事をしてきた人にとっては、「強みを活かすと言っても、具体的にどうすればいいのか?」と戸惑ってしまいやすいものです。

 

ここでは、ギャラップ社が8万人のマネジャーと100万人の従業員のインタビュー調査から導き出した「世界中の傑出したマネジャーに共通する常識破りな考え方」を紹介します。資質を人材マネジメントにどう活かしていけばいいのかのヒントが絵らえるでしょう。

仕事を割り振る部下を選ぶ時に強みを重視する

一般的に、上司は部下に新たな仕事を任せる際は、その部下が十分な知識や経験を持っているのかをチェックします。確かに、仕事の進め方が標準化されているような状態では、才能よりも知識や経験を持っているかが、重要な判断基準となるでしょう。

 

一方で、優れたマネジャーは、知識や経験を持っているかよりも、才能があるかを重視する傾向があるという調査結果が出ています。

 

知識や経験は、仕事をさせれば身に付けさせることができます。ところが、強みは教えて身に付けさせることはできません。優れたマネジャーはそのことを理解しており、知識や経験よりも才能があるかどうかを重視します。

 

この考え方は、AIが多くの仕事を代替する今の時代にも参考になります。標準化されたやり方のもとで、その仕事に合った才能を持っているわけではない人が業務を行っても、平均的な成果を出すのがやっとです。スピードや仕事量でAIに勝つことは困難であり、生産性を高めることは難しいでしょう。

 

とくに高度な知識労働でハイパフォーマンスを得るためには強みを発揮することが必須であり、その仕事に適した才能を持っているかは、誰に仕事を依頼するかを考えるうえで有効な基準となるでしょう。

手順よりも目標を明示して仕事させる

多くの仕事には具体的な手順が定められており、上司は部下に対して仕事の手順を示し、その通りに実行されるように指導・監督します。正解があった時代には、それが一番成果を出すために効率的な方法でした。

 

しかし、その人の持つ強みによって、成果にどのようにアプローチするのかは本来異なってきます。同じ商材・サービスで成果あげている営業でも、行動量を武器にして商品やサービスを売ろうとする人、相手と関係性を作ることが得意な人、じっくり相手の話に耳を傾けて商品やサービスの提案をする人と成果をあげるパターンは異なります。

 

もちろん、異なる中でも共通項や最低限押さえておくべきポイントはあります。しかし、異なる成果パターンの最大公約数を作って、それを守らせるようなやり方だけでは、個人の強みを生かすことはできません。

 

人の資質や強みは異なるものだということが分かっている優れたマネジャーは、その人の資質を見抜き、その人に合ったアプローチで成果を出せるようにサポートします。

 

多様な人材をマネジメントする必要のあるこれからの時代においては、標準化されたやり方だけに固執するのではなく、求められる成果を明確に示し、相手の資質を生かした柔軟なやり方でアプローチするという考え方が重要になってくるでしょう。

「弱点を直す」よりも「強みを活かす」

正解のあった時代にはいかにその正解に効率よくたどりつけるかが重要で、効率よく正解を出せるように最適化されたやり方にどう適合するかが重要なポイントでした。だからこそ、手順通りにできていない弱点を指摘し、それを直すように指導していくことが有効でした。

 

強みを生かすうえでも最低限押さえるポイントはあり、それをクリアできるように指導することは必要です。しかし、弱点を直すには、強みを伸ばすよりも多くの時間と労力がかかってしまいます。

 

部下の側も、何度もダメ出しを受けていると、やがて上司に対する文句や反発が多くなって信頼関係にひびが入ってしまったり、「自分には、この仕事は向いていない」と落ち込んで離職につながったりするリスクも出てきます。

 

優れたマネジャーは、弱点を直させようとするのではなく、完璧な人などいないということを理解し、部下がうまく弱みを回避しつつ強みを発揮できるようにサポートします。部下の強みを生かし、弱みを違う人の強みで補うことで、組織として高いパフォーマンスを発揮するように調整します。

 

これによって、部下のモチベーションダウンやメンタルダウン、離職を防ぎ、組織として高い成果をあげるのです。

昇進にこだわらずに部下の強みが活かせる場所と報酬を探し出す

昔であれば、組織の中で昇進していき高い報酬を得ることがキャリアの成功であると考えられていました。

 

しかし、働く価値観が多様化した中で、昇進や昇給は昔ほど絶対的なインセンティブではなくなりました。昇進や昇給だけでは、部下のモチベーションを引き出すのは難しくなっています。

 

部下に対して一方的に昇進や昇給の話をしてしまったのでは、「会社は私のことをちゃんと理解してくれていないのではないか」という気持ちにもさせてしまいかねません。部下の強みをよく理解したうえで、それを一番よく発揮できるようにすることが重要です。

 

優れたマネジャーは、そのことを理解し、昇進にこだわらずに部下の強みが活かせる場所を探します。

 

以上のように、優れたマネジャーの考え方は従来の常識的な考え方とは大きく異なっており、このような強みを活かした人材マネジメントのやり方は、AI時代や人手不足時代を乗り切るうえで大いに参考になるでしょう。

 

出典:『まず、ルールを破れ すぐれたマネジャーはここが違う』、マーカス・バッキンガム&カート・コフマン著

ストレングス・ファインダー®の資質を強みに変えられるお勧めサービス

ストレングス・ファインダー®を活用すれば、仕事において最高のパフォーマンスを発揮するためのヒントが得られるだけでなく、互いの強みを組み合わせることで生産性の高いチームを作り出すことも可能です。

 

HRドクターを運営する研修会社ジェイックでは、ストレングス・ファインダー®に関連した以下のサービスを提供しています。

ストレングス・ファインダー®読み解きワークショップ

ストレングス・ファインダー®読み解きワークショップでは、ギャラップ社認定コーチのもと、実際にストレングス・ファインダー®を活用して自分の資質を確認し、それぞれの資質の知識を得ることで自分が持っている資質への理解を深めます。また、一緒に参加したチームやグループメンバーの特徴や自分との違いも理解できます。

 

短時間で、結果に対する理解、個人の活かし方、チームの特徴を理解できる「強みを生かした人材開発、組織マネジメント」の基礎となるワークショップです。

ストレングス・ファインダー®研修

ストレングス・ファインダー®研修は、読み解きワークショップの強化版であり、組織に対して強みを生かしたパフォーマンス向上と、強みを生かした人材マネジメントを導入するプログラムです。

 

ストレングス・ファインダー®研修では、結果の読み解き、どのように資質を活用して成果を出していけばいいのかという強みの発揮のやり方を学びます。また、同じチーム内の上司や部下、同僚の強みを知ることで、お互いの強みの活かし方が分かるようになり、他者と自分の仕事の進め方が違うことによるコンフリクトの解消にもつながります。

 

一般社員向けのプログラムと管理職向けのプログラムを組み合わせて、管理職に「強みを生かしたマネジメント」のやり方をきちんとインストールすることも可能です。

強みを活かしたキャリア自律支援プログラム

強みを活かしたキャリア自律の考え方をインストールするのが「キャリア自律支援プログラム」です。

 

キャリア自律支援プログラムは、ストレングス・ファインダー®を基にした強みを生かすキャリアデザイン研修と、キャリアコンサルタントによる個別面談を提供するキャリア相談プラットフォームのKakedas(カケダス)を組み合わせたもので、個別のフォローを受けながら強みを活かしたキャリア構築ができるようになります。

 

ストレングス・ファインダー®ベースのキャリア研修で、いまの仕事をジョブクラフティングすることにもつながる抽象度の高いキャリアプランを描き、さらに、資質を強みに変えていくプロセス、キャリア形成に向けた行動実施をキャリアコンサルタントが伴走することで実現します

 

さらに、個別面談によって得られた本音は、個人を特定されない形でレポートにまとめられ、組織にフィードバックされます。これにより組織側は、従業員が強みを発揮する上で障害になってしまっているものを取り除いたり、より強みを発揮しやすい環境の構築のための施策の立案につなげたりすることが可能です。

著者情報

東宮 美樹

株式会社ジェイック 執行役員

東宮 美樹

筑波大学第一学群社会学類を卒業後、ハウス食品株式会社に入社。営業職として勤務した後、HR企業に転職。約3,000人の求職者のカウンセリングを体験。2006年にジェイック入社「研修講師」としてのキャリアをスタート。コーチング研修や「7つの習慣®」研修をはじめ、新人・若手研修から管理職のトレーニングまで幅広い研修に登壇。2014年には前例のない「リピート率100%」を達成。2015年に社員教育事業の事業責任者に就任。

著書、登壇セミナー

・新入社員の特徴と育成ポイント
・ニューノーマルで迎える21卒に備える! 明暗分かれた20卒育成の成功/失敗談~
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