以下のような状態が生じている場合、心理的安全性の低い組織や企業である可能性が高いです。
メンバー同士の意見交換が気軽にできない
自分とは異なる価値観や意見を受け入れる雰囲気ではない。また、拒絶や批判を恐れて自分の意見や考えを言えない。メンバーがこうしたことを感じる職場の場合、結果として、組織内のコミュニケーションは活性化しなくなります。
ミスをすると批判される
ミスや失敗ができない、許されないのも、心理的安全性の低い組織の特徴です。企業が成長をするには、組織やメンバーのチャレンジが大切です。一方で、心理的安全性の低い組織の場合、失敗したときの批判を恐れてしまうため、新たな挑戦やイノベーションなども生まれづらくなるのです。
また、小さな失敗などをオープンに開示できないと、改善が生まれにくかったり、大きなトラブルが起こりやすかったりします。
個人の成果を追いかける空気が強い
心理的安全性の低い組織では、メンバー全員の協働や協力でチーム目標の達成を目指すのではなく、個人ごとにノルマを追いかけたり、組織内で競争したりしていることが多いものです。
例えば、心理的安全性の低い営業部門の場合、各自が個人の目標達成を目指してはいるものの「チームで目標を達成しよう」という空気は薄くなります。結果として、チームのための改善提案やノウハウ共有がなされることはありません。
他のメンバーに助けを求められない
各メンバーが競い合うライバルであり、拒絶や批判を恐れていると、助け合いの精神が育まれることもありません。また、心理的安全性が低ければ、助けを求めることは自分の「無能」をさらけ出す行為であり、周りの信頼を損ねるのではないかといった心配も生じて、助けを求めることに歯止めがかかります。
ほかのメンバーに助けを求められないと、施策のレベルや実行は各個人の能力に依存することになり、結果として、組織の実行力が低下します。
他メンバーや組織への愛着がない
心理的安全性が低い組織では、チーム内で自分のスキルや能力が求められている・尊重されていると感じられていません。
結果的に、ほかのメンバーやチームへの愛着やエンゲージメントが生まれにくくなります。そして、組織内のコミュニケーション減少、助け合い、自己開示の不足などに拍車をかけることでしょう。
管理職の能力が著しく不足している
心理的安全性の高い組織づくりは、管理職やリーダーが積極的に主導する必要があります。ですが、管理職に以下の特徴がある場合、心理的安全性が高い組織は作られづらくなるでしょう。
- メンバーに敬意を払えない
- スキルや能力でメンバーを差別する(“差別”と“区別”は異なります)
- メンバーの話に耳を傾けられない
- 自分の失敗やミスを開示できない
- 自分の能力や権限を誇示したい
- 会議などでファシリテーションができない
- ネガティブなフィードバックしかできない
など
心理的安全性を高めるには、管理職やリーダーの人間性やコミュニケーション力などを高めることは必須になります。