業務効率化を目指すには、知恵が詰まったフレームワークやノウハウを活用することも大切です。業務効率化に役立つ幾つかのフレームワークやノウハウを活用します。
ECRSの法則
業務効率化に関する最も基本的な法則です。
ECRSは、Eliminate(排除する)、Combine(つなげる)、Rearrange(組み替える)、Simplify(単純にする)の頭文字をとった言葉であり、業務効率化を考える際の基本となるフレームワークとなります。
効率化を考える際には、E⇒C⇒R⇒Sという頭文字の順番で考えるのがポイントです。
- E:そもそも工程や作業をなくしてしまえないか?
- C:別の作業をまとめてしまうことで効率化できないか?
- R:別の作業と入れ替えたりすることで効率化できないか?
- S:作業を単純化できないか?
ECRSの法則を使うと、過剰なサービスや無駄な作業の排除、重複や類似している作業の統合による効率化、担当部署の変更、テンプレート導入による単純化などが可能になります。
自動化や外注を取り入れる際も、いったんECRSの原則で作業工程を見直してから実施するとより有効になるでしょう。
5Sの徹底
5Sとは、整理・整頓・清掃・清潔・躾という5つのSの頭文字です。
5Sの考え方は、もともと製造業などの物や道具を扱う現場向けに考えられたものですが、ホワイトカラーの仕事でも大いに役立ちます。
<業務における5Sの応用例>
- パソコン内のディレクトリの整理整頓
- 文書類の整理、整頓
- 業務自体の整理(不要な工程や情報の廃棄)
- 誰もがわかるような業務フローの標準化と見える化(整頓)
- 必要な情報に誰もが素早くアクセスできる状態の実現(整頓)
- 各種情報が常に最新で、古い情報が廃棄された状態の実現(清掃・清潔)
- これらの望ましい状態での習慣化やルールの厳守(躾)
5Sは、単純で実践しやすく、なおかつ業務効率の向上に直結するため、ECRSの原則と並んで有効です。
ITツールによる自動化、効率化
業務効率化には、チャットツールやRPA、プロジェクト管理、タスク管理ツールなどを使って自動化・効率化することもおすすめです。
かつて高度な機能を持つITツールは高額で、大企業だけが実現できるものでした。しかし近年では、安価なSaaSサービスや無料のオンラインサービスの登場で、中小企業でもITツールを手軽に活用できるようになっています。
ただし、ITツールを導入さえすれば業務が効率化するわけではありません。何のために導入するのかをしっかりと検討して導入する。そして、使いこなすための努力や手間が必要です。なお、場合によってはITツールに合わせて自社の業務フローを変更するぐらいのことも必要です。
分業or多能工化
分業と多能工化は矛盾するようですが、どちらも業務効率を改善するポイントになります。状況に応じてどちらが適切かを判断していきましょう。
BPR
BPRとは、ビジネスプロセスリエンジニアリングのことです。先述のECRSに近い視点となりますが、現在の業務プロセスややり方を固定化せずに、「ビジネスプロセス」をゼロから見直しましょう。
業務プロセスで達成しないといけないことは何か、どの程度の精度が必要かなどを確認したうえで、「ゼロからプロセスを作り直すとしたらどうするか?」「どのプロセスに多くの工数がかかっているか?」「それをバッサリと削れないか?」といった視点で考えていきましょう。
外注
最近では、フリーランスなどの働き方が増えたなかで、以前では外注できなかった業務を手軽に外注することも可能になっています。
副業人材なども増える中で、プロジェクトマネジメント、システム開発、広報、経理、法務、マーケティング、マニュアル作成など、多様な仕事を外注可能です。
外注化のポイントは、社員にしかできない業務とフリーランスなどでも対応できる仕事を切り分けることです。切り分けて外注化して社員は価値を創出する業務に集中できることで、組織の業務効率化が可能になります。