目標設定で高い効果性を得るには、目標設定の基本となるSMARTの法則を守ること、目標設定から振り返りまでの基本的な運用フローをしっかりと運用していくことが大切です。
SMARTの法則
SMARTの法則は、目標設定において最も基本となる原則です。

SMARTの原則を守って目標設定することで、効果性の高い目標になります。
【Specific「具体的」】
目標は抽象的な表現ではなく、具体的に特定できる表現で設定します。
【Measurable「計測可能」】
売上を増やす、◯◯を努力するといったものは、目標ではなく願望です。
SMARTに基づく目標設定では、「△万円の売上を達成する」といった形で計測できる、達成したかどうかを客観的に判定できる形で目標を表現します。
【Achievable「達成可能」】
現実的に考えてチャレンジ可能な目標を設定します。難易度を下げれば良いというわけではありませんが、努力や工夫によって達成が見込める目標が望ましいでしょう。
多くのMBO(目標管理制度)のように人事制度に紐づけるか、OKRのようにワクワクするチャレンジ目標とするかなどで設定する難易度のレベルは変わってきますが、現実的にチャレンジできる範囲であることが大切です。
【Relevant「上位目標との関連性」】
個人目標であればチームや部門目標、チームや部門目標であれば組織全体の事業計画、月次目標であれば四半期や年間目標といった形で、より上位や長期の目標達成、ビジョン達成に関連する目標を設定します。
【Time-bound「期限を設定」】
いつまでに目標を達成するのか、期日を明確にします。期日を明確にするからこそ、期日から逆算して達成計画、行動計画を作成することが可能になります。
目標設定と運用のフロー
目標の効果性を高めるには、以下の流れで設定作業を進めていきます。
1.目標を設定する
SMARTな目標を設定します。達成意欲を高めるために、中長期的な夢や目標を立てておくのもおススメです。
2.目標を達成するための大まかな行動方針を立てる
目標を立てるだけでは、ゴールにたどり着けません。大事なのは、目標達成に向けた大方針を決めておくことです。大方針とは、いわば戦略です。戦略決定と目標設定は一緒に考えることが大切で、戦略や方向性によって、設定すべき目標の対象やレベルが変わってきます。
3.具体的な行動計画やプロセス目標に落とし込む
目標達成するために、具体的に何をすればいいか、達成の過程でどのようなミニゴールが必要かを考えます。具体的な行動計画やプロセス目標は、戦術や施策の決定にもつながります。
例えば、営業職が「半期で個人売上1500万円を達成する」とした場合、以下のようなプロセス目標や行動計画が考えられます。
【プロセス目標】
- 月次商談数25件の達成
- 商談からの提案率(見積もり提出率)40%
【行動計画の一部】
- 1日10件の新規テレアポを実施する
- 既存顧客39社に2ヵ月に1回は状況確認の接触を取る
- ニーズ発掘の商談勉強会に参加する
4.定期的に進捗状況を確認する
目標達成に向けた行動計画を実施し始めたら、ミニゴールが達成できているかどうか、施策の進捗が順調かどうか、施策の効果が計画どおりに出ているかどうかなどを、定期的に確認していきます。毎週・毎月などの頻度で実施するとよいでしょう。
5.振り返る
目標設定は、設定して実行して終わりではなく、きちんと結果を振り返ることが大切です。振り返りでは、達成度や計画の振り返りと同時に、目標設定自体が妥当・適切だったかどうか?という視点でも振り返りましょう。
達成できた場合は、何が要因だったか、何がうまくいったか、よりうまくできないかなどを考えて再現性と拡大につなげていきます。
達成できていない場合は、ミニゴールや計画は妥当であったか、計画をきちんと実行できたか、もう一度やるならどうするかなどを考えて学びとしていきましょう。
きちんと振り返りをすることで、目標設定力と計画力を高めることが可能になります。