では、応酬話法の具体的なパターンの例をご紹介します。
- 肯定法
- Yes/But話法
- ブーメラン法
- 質問話法
- 例話法
- 聞き流し法
肯定法
肯定法は、お客様の言葉を否定せず受け止める話法です。ネガティブな言葉に対しても、「そうですよね。〇〇ですよね。」と言われたことを繰り返します。バックトラッキングとも言います。
お客様には「きちんと聞いてもらえている」と感じられるため、信頼を得やすく、あとに続く話も聞いてもらいやすくなります。
「であれば…」や「では」で続けると、お客様の意見を尊重する姿勢を崩さずに伝えることができるでしょう。
Yes/But話法
Yes/But話法は上記の肯定法の発展バーションです。まずは、「そうですよね。〇〇ですよね。」と返し、その後に逆説を伝えます。
「そうですよね。〇〇ですよね。でも、~ならどうでしょう?」など、はじめの肯定をクッションにすることで、抵抗が和らぐのです。
この逆説が営業として伝えたい部分ですが、それをはじめに伝えてしまうと、「否定された」という感情が喚起されて、その後に話を続ける意欲を失せさせてしまうでしょう。
ブーメラン話法
ブーメラン話法とは、お客様がマイナスな発言をした場合に、「だからこそ~なんです。」と切り返し、興味を持たせたり、断る理由を無くしたりする方法です。
その後に「なぜかというと~」と続けることで、なぜ重要なのかをより強く伝えることができます。
商品を購入する際などは、誰しもマイナスな点を考えてしまいます。その思考を、プラスに持っていく効果があります。
質問話法
営業では、「〇〇させてください。」「〇〇を聞かせてください。」などのフレーズをよく使います。このような場合に、質問でお客様に意思決定を促す方法です。
押し付け感が弱まり、抵抗感も薄れさせる効果があります。
「〇〇させていただいてもよろしいでしょうか?」「〇〇についてお伺いしてもよろしいですか?」と質問形にして、YESかNOかを打診するのです。
「〇〇をおすすめします」ではなくあえて選択肢を挙げ、お客様に選んでもらうのも効果的でしょう。
例話法
例話法とは、たとえ話を盛り込んで説明する話法です。同業他社や同じような状況のお客様の好事例や成功事例を入れることで、よりクリアにイメージしてもらえるようになります。
実際に効果のあった事例を出すことで自社や、自社の商品・サービスに対する信頼度も高めることにつながるのです。
契約上の守秘義務に触れないことに考慮しつつ、前年比や○%アップ/削減など、具体的な数値を示せるのが理想です。
聞き流し法
お客様の否定的な言葉や拒絶があっても、同じ重みで受け止めず、文字通り聞き流して、「ところで…」などと話を切り替えていく話法です。
そのまま受け止めて何か返答しようとすると、言い訳がましくなったり、否定感に拍車をかけるだけになったりしそうなときに使えます。
ただし、「話が通じない」「聞いてもらえていない」「一方的」と受け止められる可能性も秘めているため、多用は禁物です。