教育体系によく組み込まれるいくつかの研修をご紹介します。業種や職種に関わらず必要となる普遍的な研修をピックアップしましたので、参考になるものがあれば幸いです。
コミュニケーション研修 コミュニケーション能力の向上を目的とした研修は様々な種類があります。
スピーチやプレゼンテーションといった人を動かすことを目的としたもの ヒアリングのような信頼関係の構築と質問を学ぶもの 商談の技術や交渉術のように相手に意思決定を行ってもらうもの コーチングのように相手の考えや意見を引き出すもの 褒める、叱る、指示する、報告を受けるなどマネジメントに必要なもの
他にも、報連相、クレーム対応、ファシリテーションなどコミュニケーション研修の種類は多種多様です。採用基準で使う時にも同じですが「コミュニケーション能力」とまとめてしまうと、曖昧になってしまいます。「どんなコミュニケーション能力」「何を実現できるコミュニケーション能力」を教育したいのか、対象に応じて設計しましょう。
ロジカルシンキング研修 数値で成果を測るビジネスの世界において、ロジカルシンキングの能力は必須です。特に管理職層においては、成果を出すためのプロセス分解、打てる施策の分類、原因と結果という因果関係の考察などが出来ないと、安定して成果をあげることは出来ません。
また、経営層においては、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングが出来なければ、数値の把握、ボトルネックの発見、経営やマーケティングのフレームワーク、事業を動かすための「要」の発見などが出来ず、仕事になりません。
提案型の営業職やマーケティング職など、業界や職種によっては、プレイヤー時代からロジカルシンキングが重要です。ロジカルシンキングは得意/不得意も分かれる分野です。職位を上がっていくと必須となる一方で、育成には時間がかかりますので、中長期的に育成を考えていく必要があるでしょう。
リーダーシップ研修 リーダーシップ研修も社員教育の定番です。リーダーシップはセルフリーダーシップから組織を動かすリーダーシップまで求められるレベル感が階層によって異なります。
各階層において、「チーム内で主体性を発揮するようなリーダーシップ」なのか、「課や拠点を統括するマネージャーとしてのリーダーシップ」なのか、「経営的な目線で組織を引っ張るリーダーシップ」なのか、どんなリーダーシップが求められるのかを整理して研修を行いましょう。
リーダーシップは知識やスキルだけではなく、究極的には「あり方」です。周囲からリーダーして認められる「信頼」は、個人の人格や責任感からくるものです。
また、正解がない中で意思決定する「胆力」は、個人の軸や生き方が反映されます。従って、リーダーシップの育成とは個人の器を拡げるプロセスそのものです。知識やスキル研修に偏らないように、注意が必要です。
経営研修 経営的なスキルや考え方の理解・習得を目的にした研修は、将来の幹部候補を育成する、また管理職層の視座を引き上げるうえで有効です。「経営する力は経営しないと身に付かない」とも言いますが、同時に経営には前提となる様々な知識が必要です。
特に経営活動を数字で捉える「アカウンティング」と思考の幅を広げる「マーケティング」の知識は、事業運営に不可欠 です。
コンプライアンス研修 最近、多くの企業で実施される教育がコンプライアンス研修です。近年では個人情報の漏洩、ハラスメント、顧客対応、労務対応などのトラブルが、インターネット上で一気に拡散してブランドや企業の社会的信用を傷つけてしまうケースが増えています。世情としても法令違反を非常に厳しく捉える風潮になっています。
若手・管理職・経営層といった階層、また、業界によって知っておくべき知識や意識すべきポイントが異なりますので、対象に合わせた内容にする必要があります。なかなか教育体系の中に出てきにくい研修ですが、リスク回避として検討は必須です。
どうしても知識インプットに比重がおかれた研修になるので、実務と結びついて教えられる、また、参加者の興味を惹きつけて集中力を維持できる力量を持った講師をアテンドすることが大事です。