失敗とは何か
お世話になっております。
HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて
取締役 兼 教育事業部長を務めます
東宮美樹と申します。
今回は、人の成長に大きく関わる
“失敗” とは何か
について、お話しさせていただければと思います。
最近、人事の方や現場の教育担当の方から
「最近の新人は失敗やミスを恐れて、
中々行動に移してくれないし、
大きな失敗もしないので
成長スピードも遅くなっている」
というご相談をいただきます。
新人からすると、“失敗”とは、
・恥ずかしいこと
・デキない人だと周囲に知れ渡ってしまうこと
・今まで経験してこなかった恐ろしいこと
(親から失敗しないように教えられ、育ってきた)
という捉え方をしているのでしょう。
本当にその捉え方は正しいのでしょうか。
例えば、新人が「 “失敗”してしまった」と思うケースの中には、
・入社したての電話応対で、お客様に失礼な物言いをしてしまい、
上司が対応しなければいけない程大きなクレームをいただいた
・現場に出て、上司からの指示を間違えて解釈してしまい、
現場全員の作業を一時中断させてしまった
・お客様とお逢いする約束の日時を間違えてしまい、
あと少しで取引停止、という状況にまで陥ってしまった
上記のようなこともあります。
もし、皆様がこのような新人の“失敗”をきいたとき、
「そんなミスをするんだったら、もう何も任せられない」
「これ以上教えてあげる時間は取れない」
と思われますか?
多くの場合、
「これを教訓として、更に成長して欲しい!」
「むしろ、行動したからこそ起きた問題だから、
早い時期に壁にぶつかって良かったね」
と思われるのではないでしょうか。
つまり、捉え方によって“失敗”は
怖いものにも、成長を促してくれるものにも、
なるということなのです。
今まで、「成功者」「偉人」と呼ばれた人物たちも
周りから見れば
「もう諦めてもいいだろう」
「私だったら立ち直れない、、、」
と思われるような“失敗”も多くしています。
むしろ、私達よりもその数は多かったのかもしれません。
例えば、、、
・マイケルジョーダンは、
今までに9,000ショットのミスをし、
300ゲーム負け、ウイニングショットを26回外しました。
・トーマス・エジソンは、
小学校の先生に「学習する知能が無さ過ぎる」と言われ、
電球の発明に1万回の失敗を経験しました。
・ウォルトディズニーは、
高校中退で、就職した新聞社の編集長から
このように言われ解雇されました。
「彼は想像力に欠け、良い発想は全くなかった」
・松下幸之助は、
1年の半分は休むほど身体も弱く、
小学校4年生で中退した経歴を持っていました。
・Appleの設立者の1人であるスティーブ・ジョブズは、
30歳の時に一度Appleから解雇されました、、、
彼らが残した功績は私から伝えるまでもないでしょうが、
そこに至るまでに経験した上記の“失敗”は
本当に“失敗”だったのでしょうか。
それとも、成長を促してくれた経験だったのでしょうか。
人によって、同じ経験・結果であっても
捉え方は様々です。
今の時期の新人にとって、
「自分にとっての “失敗” とは何か」
改めて考えさせてみると
何か新しい気付きが見つかるかもしれません。
今週はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。







