新入社員に仕事に対する考え方や姿勢を早期に身に付けさせる5つのノウハウ
ノウハウ1 社内のビジネス基礎、ルールを教える時間を作る
社会人の基礎やビジネスマナーに関しては、新入社員はもちろん既卒や第二新卒の人でも十分に身に付いていない場合は少なくありません。中途入社の場合でも、前の職場といまの職場でルールが違うということもよく起こります。すれ違いが積み重なると、先輩社員や上司をイライラさせ、人間関係に悪影響が出てしまいます。
入社直後の初期教育では、業務知識と共に、“この会社で求められる社会人の基礎、新人のマナー”を確認したり、教えたりする時間を必ず設けるようにしてください。
ノウハウ2 新人を主体的にする『穴あきスケジュール』
HRドクターを運営する株式会社ジェイックでは以前、カツカツに埋まった新人教育のスケジュールを作っていました。しかし、このスケジュールで新人教育に臨んだのは大きな失敗でした。なぜなら、カツカツの教育スケジュールの場合、1つのタスクが終わると『次は何をしたらいいですか?』と訊いてくる指示待ちの新人が出てきてしまうからです。
この数年はあえて余裕を持たせた穴あきのスケジュールを渡し、新人達には“空白の時間を使って、各自進めてほしいプロジェクト”を指示するようにしました。すると新人達は、自分たちで考えて時間配分をしたり、『○○について、ここで相談の時間をいただけないでしょうか?』と相談に来たりするなど、主体的な行動が増えたのです。
“仕事への取り組み方”を教えるのは初めが肝心です。新入社員や若手に主体的な行動を望まれるようでしたら、それを促進する穴あきの教育スケジュールを作ると良いでしょう。
ノウハウ3 4つの効果的な研修(Off-JT)テーマ
新入社員の受け入れに慣れていない会社では、教育のほとんどがOJT(職場での同行・実践を通じたトレーニング)になりがちです。しかし、一番素直で、一番吸収しやすい時期に、OJTだけで新人教育を行うのは勿体ないでしょう。
入社したてで意欲が高い時期は、業務とは切り離したOff-JTの時間を設けて、“仕事の基礎”や“望ましい仕事への取り組み方”を教える貴重な時期です。
準備に手間がかからずかつ効果的なOff-JT(実習ではないトレーニング)でお薦めの4つのテーマを紹介します。
1)商品勉強会(単なる商品スペックではなく、お客さんの活用事例と共に紹介)2)顧客事例(自社で深い取引、良い取引をしているお客さんの事例、取引の沿革)
3)会社・ビジネスの仕組み(競合との違い、収益構造)
4)考え方の教育(自社において望ましい仕事への考え方・姿勢)
上記のうち、特に4)の“考え方”を教えることは大切です。京セラの創業者であり、JALの再建を無しとがた稲盛氏は「仕事の結果=考え方×熱意×能力」と仰っています。“鉄は熱いうちに打て!”ではありませんが、仕事への姿勢・動き方は初めに覚えたものが癖になります。入社直後のタイミングでOff-JTを上手く使って、望ましい姿勢を身に付けさせていきましょう。
ノウハウ4 良い習慣が身につく課題図書
ノウハウその3でお伝えした考え方の教育をするうえで効果的なのが「課題図書」の活用です。“身につけてほしい考え方”が書かれた書籍を課題図書として新人達に読んでもらいレポートを提出してもらうと良いでしょう。これも“3つ子の魂100まで”というように、最初に本を読むことが習慣になると、その後も継続して本を読んで学ぶ習慣が身につくため、本当にオススメです。
社会人経験が浅い若手・新卒の場合ほど、スキル・知識ではなく、考え方・仕事への姿勢が書かれた本を課題図書として選ぶと良いでしょう。ジェイックの場合は、新卒には1週間に1冊読ませ、
1)読んで気づいたこと・学んだこと
2)実践しようと思う行動
というテーマでレポートを提出させています。
ノウハウ5 要注意!雑用・作業の際に伝えるべきこと
入社した新人には最初のうち、現場での雑用や作業を依頼することも多くあるでしょう。注意したいのは、1つ1つの作業の目的や、どんな事を学んでほしいか?を伝えるということです。
伝えておかないと、目的を考えずに仕事をしたり、やり方を工夫する視点が身に付かなくなってしまう可能性があります。新人のうちにやらせる雑用、単純作業こそ、仕事の目的、仕事を通じた成長の仕方を教えるチャンスと言えます。






