新人教育はいつまで行うのが適切か?
新人教育はいつまで行うのが適切かという議論について、本章では、平均的な期間と期間を考えるうえでのポイントについて紹介します。
新人教育を実施している企業の平均研修期間
入社1~3年目の若手社会人に、新入社員向けの研修期間がどれぐらいだったのかを調査したデータがあります。対象は、技術系会社員150人、事務系・その他会社員150人、計約300人です。
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エンジニアのためのキャリア応援マガジンfabcross forエンジニア「新社会人・若手社会人の意識調査」
結果を見ると、およそ75%の企業は1週間以上の新人研修を実施していることが分かります。半年以上の新人研修を実施している企業も16.7%いるという回答結果になりました。
研修期間の全体平均は2.9か月、また、最も割合が多いのも1~3か月(22.9%)となっており、この辺りが平均的であることが分かります。
新人教育の研修期間から分かること
以下のグラフは、同じ調査における職種別の研修期間を表したデータです。
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(参考)エンジニアのためのキャリア応援マガジンfabcross forエンジニア「新社会人・若手社会人の意識調査」
全職種を合わせると新人の研修期間で最も割合が多いのは1~3か月(22.9%)でしたが、職種別グラフを見ると、事務系・その他の職種だと「2週間~1か月」が20.1%で最多、技術系では「1~3か月」が29.1%と最多になっています。全体で見ても技術系の方が若干長めの研修期間がなっているケースが多いことが分かります。
新人教育にどれぐらいの期間を必要とするのかは、職種や研修の目的・ゴールによって異なります。ただ、2週間~3か月程度がボリュームゾーンであり、多くの企業がその期間で研修を行っています。
なお、ジョブローテーションをさせながら、2週間ごとに各部署の業務を経験させ、その後本配属しているような企業もあります。各部署の業務内容を知ることで仕事全体の流れを理解してもらうことが狙いですが、こういった形での研修が入ると、その分研修期間は長めになってきます。
新人教育のゴール設定
新人教育を計画するとき、非常に大事になってくるのが「ゴール設定」です。ゴール設定によって、研修期間は長くも短くもなります。「最適な研修期間はどれぐらいか?」という議論は、「研修のゴール」がどこかによって左右されます。
しかし、多くの企業では、研修期間があらかじめ決められ、期間に応じて研修内容が決められ、その後ゴール設定がされています。
本来は、研修の目的に即してゴール設定を行い、そこから研修期間を決めることが効果的に研修を実施するポイントですが、新人研修の場合逆転してしまっているケースも多いのです。
新人教育のゴールは、一般的には「配属までに必要な知識、技術、考え方を身に付けること」です。このゴール設定で考えると、研修内容は
- 1.組織に馴染む
- 2.社会人としての基礎的な知識とマインド
- 3.会社の事業に関する知識
- 4.配属先で必要になる技術
といったものになるでしょう。そして、それぞれの内容でより具体的なゴールと習得に必要な期間が算出されて、研修期間が決定していくわけです。
上記は非常に簡易的な事例です。新人研修は「何となく内容も決まっており、ゴールも一定」と思われがちですが、新人研修をいつまで実施するかを考える際には、ぜひ自社における新人研修の目的とゴールに立ち返って検討することをおススメします。







