新人にとってプレゼンスキルはなぜ大切なのか?
まず本章では、新人にプレゼンスキルを学ばせることの大切さを確認しておきましょう。
業務成果に直結する
まずプレゼンスキルを身に付けさせたいと期待する組織の多くは、コンサルティング、営業、販売などの職種で新卒を採用しています。上記の仕事に限ったことではありませんが、ビジネスにおけるプレゼンテーションとは、「人々に情報を的確に伝えて、人々の意思決定や行動を促す」ことがゴールです。
学生時代のプレゼンと異なり、成果と直結するのがビジネス場面におけるプレゼンスキルです。また、職種に関わらず、マネジメントする立場になれば、プレゼンスキルは必須です。施策や方針を発表して、メンバーのモチベーションを高めたり、施策を実行してもらったりする必要があるからです。
そのため、新人がいきなり単独でプレゼンする機会は少ないでしょうが、将来に向けてプレゼンスキルを身に付けて欲しいと組織は考えるわけです。
業務スキルの向上に繋がる
プレゼンスキルは業務成果に直結するだけでなく、職種を問わず日々の業務スキル向上にも繋がります。
例えば、プレゼンで人前に立つ際は、見た目や立ち居振る舞いに気を配る必要が出てきます。また、プレゼンの内容に説得力を持たせるためには、データの把握や事実調査を迫られることになるでしょう。当然、プレゼンで伝えるメッセージの絞り込みや構成も大事です。プレゼンは一方通行なものではありませんから、聞き手の興味関心を想定して内容を作ったり、プレゼンしながら反応を見たりすることにも意識する必要があるのです。
HRドクターを運営する研修会社ジェイックでは、毎年新人向けの研修も数多く実施していますが、研修内でプレゼン演習を行った受講生たちは、「伝えることの難しさと楽しさを感じた」と口を揃えて話します。プレゼンでの立ち居振る舞い、伝えるメッセージの選定と伝えるための準備、聞き手の立場や反応に関心を寄せることなど、プレゼンには日々の業務に役立つスキルがぎっしり詰まっています。
入社後の学びや成果、積極的な姿勢を上手にアピールすることができる
新人にとって、プレゼン力が役立つ理由の最後は「入社後の学びや成果、積極的な姿勢を上司や先輩に上手に伝えることができる」ようになることです。
上記に意味があるのかと感じる方もいるかもしれませんが、入社したばかりの新人は、右も左も分からない状態です。そんな新人たちにとっての初めの仕事は、職場の先輩たちを知り、業務の基本を覚えることです。配属後の1~2か月間は上司や先輩社員から指示された作業をこなして仕事を覚えながら過ごす、という新人も多いかと思います。
そして数か月が経つと、新人たちは徐々に職場に慣れ始め、上司や先輩社員も「新人は、この数か月間でどんなことを感じ、学んだのか?」ということに関心が向いてきます。そうしたタイミングが、新人にとってはチャンスになるのです。
上司や先輩に「この新人は、しっかり成長してくれている」「仕事に対して意欲と積極性がある」と感じさせるコミュニケーションを上手にできれば、上司や先輩はその新人に信頼や期待の気持ちを抱くようになります。結果として新人はますます多くのことを教わるようになり、より速く成長していくことができるでしょう。
社内向けのプレゼンは、コンペや商談におけるプレゼンとは異なりますが、配属後に新人の成長スピードを速めるうえで大切なコミュニケーション機会となります。その機会を生かせるようにするにもプレゼン力は大切です。






