日報による自己成長などの効果性を高めるには、以下のポイントを大切にしながら作成することがおすすめです。
良かったことを見出す
個人のパフォーマンスを高めるうえでは、自己効力感と自己肯定感を高めることが大切です。そのためには、「今日うまくいったことは?」の項目内で、自己効力感と自己肯定感につながる以下2つを書いてもらうことがおすすめとなります。
- 自己効力感:どのようなことでも良いので、うまくいったことや成果を記入
- 自己肯定感:人間的成長につながったと思える行動・体験を記入
たとえば、【1】で「客先で製品Aの説明をちゃんとできた」などと記入すると、「自分はうまくできている」などの感情(仕事効力感)が高まります。
また、【2】で記載した「後輩を元気づけた」「お年寄りの荷物を持ってあげた」は、自分を肯定する気持ち、つまり自尊感情につながってくるでしょう。
振り返って失敗を完了する
失敗をしたときに、失敗につながった姿勢ややり方と向き合わなければ、再び同じことを繰り返す可能性があります。
そこで「もし、もう一度やり直せるなら?」の項目を作って記入をすると、自身の行動を振り返って改善のヒントを発見することができます。
「もし、もう一度やり直せるなら?」は、自然にコルブの経験学習モデルを実践できる問いになっています。
また、「もし、もう一度やり直せるなら?」の項目を考えることで、失敗した過去の記憶を、成功イメージで上書きすることもできます。
未来の計画を立てる
コルブの経験学習モデルで示したとおり、振り返りを通じて成長するには、振り返り⇒概念化から得たことを、実践してみる必要があります。
そのためにも、日報では、今日のことを書いて終わりではなく、“明日は何を達成するか?・どう時間を使うか?”を計画することが有効です。
時間管理を振り返る
限られた時間のなかで成果を出し目標達成につなげるには、時間管理を向上させ、生産性を上げることが大切になってきます。
日報のなかで、前日計画した“今日の予定”に対して、実際に行動した“今日の予定”がどうだったか、どこでズレが生じたかという振り返りをすると、時間管理の精度が高まります。
日報のなかで時間管理を振り返る習慣をつけることで、スケジュールの計画力が高まっていくでしょう。
気付きをえる
日報は、当日あったことを書き並べて終わりではありません。
日報を今後の成長につなげるには、コルブの経験学習モデルで触れたとおり、振り返りから「どのような気付きをえるか?」が重要となってきます。
上記まで紹介した問いはそれぞれ気付きを生み出すための項目になっていますが、問いに加えて「今日の気付き」というフリー項目を設けるようなことも有効でしょう。