日誌 ~目的・目標達成のためのセルフコーチングツール~
原田メソッドの提唱者、原田隆史氏は「成功の最小単位は1日」と言います。原田メソッドでは、目標達成に必要な時間の最小単位を「1日」ととらえて、1日単位でPDCAを回します。ここで、日々の振り返りを効果的にするのが「日誌」です。本章では「日誌」が成功に結び付く理由と、日誌を使ったセルフコーチングの概要を解説します。
日誌が成功に結び付く理由
原田氏は原田メソッドを開発するに際して、オリンピックの金メダリストや企業経営者、発明家といった古今東西の成功者と呼ばれる人たちを徹底的に研究しました。調査の結果、成功者たちには「日誌を書いていた」という共通点があることがわかりました。なぜ日誌を書くことが成功につながるのでしょうか。
日誌を書くことが成功に結び付く理由は、人間の「脳」が関係しています。近年の研究で、「1日の行動予定をスケジュールすることで脳を最大限に活用できる」ということが明らかになっています。したがって、1日のスケジュールを事前に整理することは脳を効果的に活用する方法といえます。
また「考えたことを文字に書く」ことも、脳の力を効果的に発揮する方法の一つです。書くことは自分の思考や感覚を言葉として整理する行為です。特に、手で書くことは脳を刺激する効果もあります。「書く」ことは「思考の整理と強化」に直結するのです。
古今東西の成功者たちは日誌を書くことを通じて、反復可能で再現性のある成功への習慣を身に付けていました。原田メソッドの「日誌」は、成功者たちの「日誌を書く」習慣を身に付けるとともに、脳の特徴を活用できるように工夫を盛り込んだツールです。
日誌を使ってセルフコーチングをすることで、目標達成できる自分を育てる
人材育成のやり方には大きく「ティーチング」と「コーチング」の2通りがあります。ティーチングは教える側が主体となって情報やスキルなどを伝授するやり方で、コーチングは相手の自主性を尊重しながら成長を促すやり方です。
コーチングは気付きや内省を深める効果的な手法として、近年多くの企業で人材育成や組織マネジメントに活用されています。原田メソッドの日誌を書くことは、じつはコーチングで質問を受けて内省することと同じ効果があります。日誌の項目設定が工夫されていることで、日誌を書くことで自然と脳内で内省が行なわれ、気付きが生み出されます。
日誌を書く過程で自分自身の思考や言動を振り返ることで、さまざまな改善点や気付きが生まれます。日誌はいわば目標達成に向けて自分を育てるセルフコーチングツールとなっているのです。






