企業がリーダーを育てるには、どのようにすればよいでしょうか。また、そもそもリーダーは、“育てて育つ”ものなのでしょうか。
本章では、リーダー研修の必要性を含めて、リーダーを育てるとはどういうことかを詳しく解説します。
なお、本章で紹介するリーダーは、「リーダーシップを発揮する人材」よりも「組織を引っ張るリーダー=管理職」という意味合いが強くなってきますのであらかじめご了承ください。
リーダーは育つのか?育てるのか?
昔から「リーダーは育つのか、育てるものなのか?」という議論があります。
組織のなかには、リーダーシップの発揮に必要な特性を強みとして持っている人もいますし、仕事のなかで自ら身に付けていく人もいます。
その意味では、「リーダーは自ら育つ」という意見は間違いありません。
一方で、冒頭で触れたとおり、近年では、企業をとりまく著しい環境の変化によって、リーダーの重要性は高まっています。
また、企業が事業成長を実現していくためには、“自ら育つリーダーだけでは足りない”ことが大半です。
前述のとおり、リーダーシップの要素は、後天的に身に付けられるスキルです。
だからこそ、リーダーを“育てる”ことで、より多くの人がリーダーシップを身に付けられますし、リーダーがより早く育つことになります。
だからこそ、企業は「リーダーが育つのを待つ」のではなく、「リーダーを育てる意識を持って取り組む」ことが大切になってくるわけです。
リーダー研修の必要性
リーダー育成のうえで重要となるのはリーダー研修です。
ただし、リーダーに必要なリーダーシップや各種スキルは、座学で知識をインプットしたからといって身に付くものではありません。
体系的な知識の習得には、たしかに座学が不可欠ですが、強いリーダーを育てるには、座学やオンライン講座などで学んだことを現場で実践し、振り返りを通じて身に付けていくことが必要になります。
したがって、リーダー研修も、単発ではなく「インプット ⇒ 実践 ⇒ 振り返り」という一連のサイクルを回すための仕組みとしてとらえることが大切です。
「リーダー研修=知識のインプット、座学」ととらえると、その重要性が見えてきません。
上述のとおり、「リーダー研修=インプット ⇒ 実践 ⇒ 振り返りという一連のサイクルを回すための仕組み」ととらえることが大切ですし、上記を意図して研修を設計することが効果的なリーダー研修を実施するためのポイントです。
リーダー研修で育むべきヒューマンスキル
強いリーダーを育てるうえで非常に重要となるのが、ヒューマンスキルを向上させることです。ヒューマンスキルとは、「人と信頼関係を築き、人を動かす力」です。
管理職層としてのリーダーは、人を動かして、組織の成果を生み出すことが求められる役割になるからこそ、ヒューマンスキルが不可欠なのです。
ヒューマンスキルの位置づけは、米国の経営学者ロバート・カッツ氏が提唱した「カッツ理論」で考えるとわかりやすいでしょう。
カッツ理論とは、組織の各階層で必要なビジネススキルをわかりやすく整理したものです。
カッツ氏は、ビジネススキルを以下の3つに分類しました。
- コンセプチュアルスキル(概念化能力)
- ヒューマンスキル(人間関係能力)
- テクニカルスキル(業務遂行能力)
また、カッツ氏は、組織内のマネジメント階層を以下のように分類しました。
- トップマネジメント:経営者層(社長、CEOや取締役 など)
- ミドルマネジメント:管理者層(部長、課長、拠点長 など)
- ロワーマネジメント:監督者層(チームリーダーや主任 など)
カッツ理論によると、各階層におけるビジネススキルの割合は、以下のとおりになると示されています。

管理職層としてのリーダーがリーダーシップを発揮し、組織の成果を生み出すには、実行力が不可欠であり、実行力を高めるには、ヒューマンスキルが重要となります。
繰り返しますが、ヒューマンスキルをわかりやすくいえば、「メンバーと信頼関係を築き、メンバーを動かす力」です。
ヒューマンスキルを発揮するには、リーダーシップ発揮に必要な7つの力で述べたなかでも、主体性やセルフマネジメント、実行力のなかでは関係構築力やコミュニケーション力が大切になります。
たとえば、リーダーとメンバーの関係が悪ければ、リーダーが発信する目標やビジョンに耳を傾けてもらえませんし、高いモチベーションでの計画実行も難しくなります。
また、たとえば、リーダーが自分の感情やスケジュールの管理ができなければ、メンバーからの信頼も得られませんし、リーダーからの指摘やフィードバックも説得力を持たなくなるでしょう。
リーダーがこうした目標達成に向けて計画を実行していくには、まずはセルフマネジメント力を高め、メンバーから一目置かれる存在になる必要があります。
また、相手の話に耳を傾けるコミュニケーションによって、メンバーと良好な関係を構築することが大切になるでしょう。
リーダー研修では、管理職としての実務能力、目標設定やタスク管理のスキル、人材育成のスキルなども学ぶことになります。
ただ、最も大切なことは、「メンバーと信頼関係を築き、人を動かすためのヒューマンスキル」を学ぶことです。
JAIC リーダーカレッジ
ヒューマンスキルの高いリーダーを育てるには、HRドクターを運営する研修会社ジェイックが提供する「JAIC リーダーカレッジ」がおすすめです。
JAIC リーダーカレッジでは、以下3つのコンテンツを組み合わせることで、強いリーダーを育て上げていきます。
- 「7つの習慣®」
- 「原田メソッド」
- 「コミュニケーション研修」
「7つの習慣®」とは、世界4,000万人が、管理職としての精神的な自立や人間力、リーダーとしての信頼関係の築き方を学ぶプログラムです。
「原田メソッド」は、日本の主要企業約500社で導入された実証済のプログラムとなっており、目標達成プロセスのなかで良い習慣を身に付け、能力や人格を磨く内容です。
そして、『コミュニケーション研修』は、部下を育て、人を動かすコミュニケーションを高めることを目的としたものです。
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