効果的な研修プログラムの設計は、5ステップで考えることが大切です。

STEP1:管理職自身が抱える課題・ニーズ(ホンネ)を洗い出す
まずSTEP1として重要なのが本音、潜在ニーズを掴むことです。ただし、管理職の本当の課題やニーズを洗い出すのは非常に難易度が高いです。なぜならば、管理職というポジションに上がってきており、企業によっては40-50代が中心、多くの場合、現場から叩き上げてきた方です。
弱音や悩みを会社に言うことはあまりありません。また、部下を抱える中で、同僚にも相談者がいない方も多いでしょう。
じつは、管理職は意外と本音を言えていないものです。だからこそ、まずは本音を洗い出すということが重要になってきます。
本音を洗い出さずに、会社から見えている課題だけで研修企画に入ってしまう会社も多いので、まずは洗い出しからしていきましょう。
もちろん会社から見えている課題を解決することは必要ですが、管理職の現状や本音が見えていない中で、会社の思惑をいわば“押し付ける”と、研修の効果性が高まりません。
STEP2:管理職の理想像(キャリアビジョン)を明確にする
STEP2が今すごく重要になってきています。管理職の理想像(キャリアビジョン)というのは、1人1人違います。そして、現場で叩き上げてきた人ほどキャリアが描けてない傾向があります。とくに40代50代の管理職の多くが、「頑張って真面目に仕事しているうちにポジションが上がっていた方」が多いです。
結果として、昇進昇格だけではなく、「仕事を通してどういうキャリアを築いていきたいのか」、もしくは「人生をどう描いていきたいのか分からない」という管理職の方が意外と多いのです。
しかし、キャリアビジョンが明確になっていないと、たとえば“リスキリング”と言ってお尻を叩かれても、学ぶ理由がないわけです。
また、いまの20代30代はキャリア形成を非常に重視しています。その中で、自分自身のキャリアビジョンがない管理職が、部下を動機づけようとしても上手くいきません。「目先の仕事を頑張っていれば、キャリアはついてくる」と言って、若手の心が離れていたりします。
STEP3:育成の目的とゴールを設定し、企画を選定する
本音を掴み、キャリアビジョンも明確になったうえで、育成の目的とゴールを設定していきます。会社から見えている課題解決は、当然必要です。それをどう伝えていくか、落とし込んでいくかチューニングしていくといったイメージになるでしょう。
STEP4:育成プログラムの選定(研修設計・ツール)する
そして、具体的な育成プログラム、研修を組んでいきます。
STEP5:実施した上で育成の効果測定を行う
最後に大事なのが、効果測定です。研修を実施した後、現場でどれだけ変化しているのかを、効果測定までしていない会社は意外と多いです。研修直後のアンケートを実施する会社は多いですが、アンケートはその瞬間でしかないので、現場で変わっていっているかまでは見えません。
現場で変化があり、変化を管理職の方も感じているのかまで見て、振り返っていかないと育成というのはうまくいきません。