多様化する働き方
近年、人々の「働き方」「生き方」に対する考え方が大きく変わってきました。従来は「全員が週5日8時間勤務」といった画一型のスタイルでしたが、最近は価値観の多様化によりワークライフバランスや自分に合った働き方などが重視されるようになっています。
産休や育休の取得率も増加
従来と比べて産休や育休を取得する労働者の割合も増えており、厚生労働省が発表した「雇用均等基本調査(*1)」のデータによれば、令和4年度の育児休業取得率は、女性が80.2%、男性が17.13%に達しました。
特に男性の取得率が上昇傾向にあり、家族との時間を大切にする意識が高まっています。背景には、企業の育児支援制度の充実や、社会全体での育児に対する理解が深まったことが挙げられます。
産休育休からの復帰後は、時短勤務を選ぶ人や、子どもの看護休暇(急な体調不良や熱への対応など)を活用してやむを得ず休まなければならない人もおり、子育て世代の従業員のサポートや、欠勤時のフォロー体制を整えることは職場にとって必須事項と言えるでしょう。
※1参照元:https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/23/backdata/01-01-01-04.html
中高年層において介護取得の割合が顕著
介護休暇の取得も徐々に普及してきています。令和4年度の「雇用均等基本調査(*2)」によれば、令和3年4月1日から令和4年3月31日までの間に介護休業を取得した者がいた事業所の割合は1.4%(令和元年度2.2%)となっています。
1.4%という数字だけを見るとまだまだ低いですが、休業という形ではなく「時短勤務」「テレワーク対応」「フレックスタイム制の活用」など、介護のための援助措置を導入する企業も増えているようです。
高齢化社会が進展する中、介護を必要とする家族を持つ人が増え、仕事と介護の両立は重要な課題です。
一般社団法人日本経済団体連合会が2018年に発表した「介護離職予防の取り組身に対するアンケート調査結果(*3)」によると、調査対象のうち4割以上の企業が、社員の介護問題への支援を人事労務管理上の重要課題と位置づけており、職場環境や制度の改善・検討の必要性に迫られていることが分かります。
※2参照元:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r04/02.pdf
※3参照元:https://www.keidanren.or.jp/policy/2018/005.pdf
多様化する働き方に伴う業務の変化
変化する社会背景の中、代替要員をどう確保するのか等は、企業において重要な課題です。チームの生産性やモチベーションにも大きな影響を与えるため、慎重に対応しなければなりません。
まず、業務の引き継ぎや代替要員の確保が重要です。欠勤や産休、時短等の社員の業務をカバーするためには、他のメンバーがその業務を一時的に引き受ける必要があります。しかし、全ての業務をカバーできる適任者が常にいるわけではなく、業務の専門性や複雑さによっては、適切な代替要員を見つけることが難しい場合もあります。
このため、業務の可視化や、誰がどの業務を担当しているのかを明確にする、また業務の可視化や、ナレッジシェアリングの仕組みを導入する等を日頃から取り組むことが大切です。
次に、業務の再振り分けも必要です。欠勤や時短勤務が発生した場合、単に業務を他のメンバーに振り分けるだけではなく、業務の優先順位を見直し、重要なタスクにリソースを集中させることが求められます。
リソースの最適化によって、より重要な業務にメンバーが専念できるようになれば、業務の効率性が向上し、チーム全体の負担を軽減することが可能となります。






