何によって憶えられたいか【ザ・現場ギャップvol.70】

2019/10/16

何によって憶えられたいか

お世話になっております。

HRドクターを運営する株式会社ジェイックにて

取締役 教育事業部長を務めます

東宮美樹と申します。

 

 

 

 

19世紀のスウェーデンに

アルフレッド・ベルンハルド・ノーベル

という、世界的にも歴史的にも有名な

ある一人の化学者がいました。

 

 

彼は、同じく発明家だった父と一緒に

爆薬の研究・開発に没頭しました。

 

そして長年の努力の結果

生み出したのが「ニトログリセン」であり

「ダイナマイト」でした。

 

 

ノーベルからすると

ようやくの思いで生み出した

ダイナマイトですが

それが悲劇の始まりでもありました。

 

 

当初、ダイナマイトは

ビルの爆破解体を目的として

使われていました。

 

その発明は非常に画期的で

瞬く間に世界中に広がり

今でも世界中の工事現場で使われています。

 

 

 

しかし、次第にダイナマイトは

戦争の場において「人殺しの道具」として

使われ始めるようになってしまいました。

 

 

ノーベルの意図とは関係なく

ダイナマイトが使われる度に

ノーベルはそれらの特許料を受け

莫大な資産を手に入れました。

 

 

 

そんなある日のこと、フランスのある新聞が

ノーベルの兄であるルードヴィ氏の死亡情報を

ノーベル本人のものと取り違え

 

「死の商人、死す」

 

と題した死亡記事を掲載したのだそうです。

更に、記事は以下のように続いていました。

 

「アルフレド・ノーベル博士:

可能な限りの最短時間で、かつてないほど

大勢の人間を殺害する方法を発見し

富を築いた人物が昨日、死亡した」

 

 

この記事を見て、ノーベルは酷く落ち込みました。

 

そしてこれを機として

ノーベルは、これまでの考え方を

思いっきり変えることになりました。

 

 

 

それから月日が経ち

ノーベルにも現世との別れが近づいてきた頃。

 

自身の死期を悟ったノーベルは

死の1年前に、以下のような遺言を遺しました。

 

 

「私のすべての換金可能な財は

次の方法で処理されなくてはならない。

 

私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し

継続される基金を設立し、その毎年の利子について

前年に人類のために最大たる貢献をした人々に

分配されるものとする」

 

こうして作られたのが、ノーベル賞です。

 

 

今や、ノーベルと言って連想されるのは

「ノーベル賞」「ノーベル平和賞」

という言葉で

 

当時の「死の商人」の面影は

小さく、隅にまで消えていきました。

 

 

 

ノーベルが生前恐れていた

世間からの「ノーベル」という男の憶えられ方は

 

「大量虐殺によって財をなした化学者」から

「ノーベル賞を創設した 名誉ある化学者」へと

 

変わったのです。

 

 

この世を離れる最後の瞬間

ノーベルは、自身の人生を振り返って

何を想ったのでしょうか。

 

 

最後に、ドラッカー博士の有名な言葉で

締めくくりたいと思います。

 

 

 

「何によって憶えられたいか。

その問いかけが人生を変える」

 

 

 

 

 

 

今週はここまでとさせていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

来週もよろしくお願いいたします。

 

 

著者情報

株式会社ジェイック 取締役

東宮 美樹

1974年生まれ 鹿児島県種子島出身。1997年筑波大学第一学群社会学類を卒業。新卒でハウス食品株式会社に入社。営業職として勤務した後、HR企業に転職。約3,000人の求職者のカウンセリングを体験。2006年にジェイック入社「研修講師」としてのキャリアをスタート。コーチング研修や「7つの習慣®」研修をはじめ、新人・若手研修から管理職のトレーニングまで幅広い研修に登壇。2014年には前例のない「リピート率100%」を達成。2015年に社員教育事業の事業責任者に就任。 認定産業カウンセラー​ /生涯学習開発財団認定コーチ/7つの習慣®インストラクター​/原田メソッドパートナー​/ドリームマネージメント認定ファシリテーター/ Gallup認定ストレングスコーチ​ twitterもぜひご覧ください 東宮美樹@ワーキングマザーなジェイック取締役 https://twitter.com/tomiya_jaic

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