采配
いつも大変お世話になっております。
株式会社ジェイックの梶田です。
サッカーワールドカップが盛り上がっていますね!
我らが日本代表は予選リーグ2試合を終わって1勝1敗で
最終戦を残しています。果たして…!
(このメルマガを書いているのは11/29です)
今回のワールドカップでは、森保監督の采配に、
良くも悪くも評価が集まっていますね。
サッカーだけでなく少し前に行われたプロ野球日本シリーズでも、
両軍監督の采配にずいぶんと注目が集まっていました。
話は変わりますが
働き方改革やコロナでビジネスマンの働き方は随分と変わりました
業種や職種にもよりますが、
先日、研修を担当させていただいた企業様では、
入社以来数えるほどしか出社していないという若手社員の皆さまを
対象とさせていただきました。
研修自体もオンライン、参加者の皆様は全員自宅からのご参加、
見た目は普段の生活のご様子そのままです。
20数年前の自分の姿と比較すると、全く異なる働き方に、
改めて隔世の感を覚えました。
一言で言うと…まるで個人事業主の働き方のようにも見えました。
取引先や上司から業務内容の依頼があり、
メールだけでなくSlack、
タイムリーに報連相を行うことでタスクもスムーズに実行できる。
自分を管理するのはあくまで自分自身。
良くも悪くも組織に依存し過ぎず働く姿に見えましたし、
これが現代の働き方のスタンダードの一つなのかな、
個人と組織のWin-
話を戻しますが、
私は、サッカーよりもどちらかというと野球が好きです。
贔屓の球団は、地元中日ドラゴンズ、近年は低迷が続いています。
黄金時代を築いた落合博満氏は、監督としても超一流でした。
『采配』(ダイヤモンド社)という落合さんの著書は、
企業の経営者や管理者にとっても非常に参考になるマネジメントの
考え方が書かれていておススメしたい本です。
この本の中にも触れられていますが、落合さんの考え方の中心は、
選手は個人事業主なのだから、自分の給料のことだけ考えて、
個人の成績を上げるようにベストのプレーをすればいい、
そういう選手を使って試合に勝たせることは、監督の仕事だ、
というものです。
まず個人のベストプレーありき。
そういった個々のパフォーマンスを組み合わせることで、
チームとしてのパフォーマンスに仕立てるのは選手ではなく監督。
チームワークや和を貴ぶ従来の監督像とは一線を画した、
前衛的な考え方を持ったスタイルであったように思います。
リモートワークに限らず副業などのマルチワークが主流になれば、
益々、個人事業主のような考え方や働き方が増えてきそうです。
同時に、組織としてのパフォーマンスを向上させる責任を負う
経営者や管理者にもまた違った考え方やスキルが求められそうです
チームワークや組織エンゲージメント強化に躍起になることは
もはや時代に合わないのでしょうか…。
しかし、落合監督は選手のパフォーマンスを上げるために、
厳しい練習を課したことでも有名ですが、
どれだけ長時間に及んでも、ノックバットを離すことなく、
選手の練習には最後まで付き合っていたそうです。
きっとそこにはある種の信頼関係が生まれたことでしょう。
まず個人の成長ありき、しかし、その過程を支援し見守る、
その中で選手の特長を理解し、信頼関係を作り、采配に生かす。
残すべきものは残す、新しく取り入れるべきは取り入れる、
そういったメリハリが、現代の“采配”に必要かもしれませんね。
このメルマガが配信される時には、我らが日本代表が、
ノックアウトステージに進んでいるかどうか…結果は、、、。
今回の執筆者:「梶田貴俊」
(株式会社ジェイック 西日本代表講師)