アサーティブコミュニケーションを実現するためのノウハウとして、DESC法があります。上記4つの頭文字をとったもので、4つのステップを順番に実施することがアサーティブコミュニケーションの実践になります。
| Describe(描写する) | 客観的な事実を描写する(相手と事実をすり合わせる) |
| Explain(説明する) | 自分の意見や感じていることを説明する |
| Specify(提案する) | 具体的な解決策や相手への依頼を提案する |
| Choose(選択する) | 相手の反応に対して自身の行動を選択する |
Describe(描写する)
Describe、相手の行動や解決しようとしている課題に対して、客観的な事実を描写するということです。ここでは自分の感情で話さずに、客観的な事実を伝えることが重要です。
たとえば、仕事を頼まれたとき、いきなり「忙しい」と無下に断るのではなく、今の自分の状況と「明日納期であれば引き受けることが可能」などと客観的事実や自分の状況を伝える形です。
なお、人は完ぺきに客観的であることはできません。従って、自分の見解を客観的な事実として押し付けると、アサーティブなコミュニケーションにはなりません。
丁寧なすり合わせが必要、衝突が起こっているような場合は、「自分はこう理解しているけど、あなたの理解はどうですか?」と事実をすり合わせることが有効です。
Explain(説明する)
Explainでは、自分の意見や感じていること説明します。Explainでは自分を主語にして、主観的な気持ちをストレートに伝えることが重要です。前述の通り、主語をずらして、「世の中では」「普通は」「うちの企業は」といった形にするとトラブルの原因になりますし、責任を取る姿勢とも言えません。
ただし攻撃的にならないように、相手を尊重しつつ、理性的に伝えることが大切です。英語の「I think that……」(私はこう思う)という表現をイメージすると良いでしょう。
Specify(提案する)
Specifyでは、課題の解決策や相手にお願いしたい内容を、具体的に提案します。
自分の主張を押し付けたり、非現実的な提案になったりしないように、現実的かつ、相手に検討の余地がある提案をしましょう。相手を責めたり高圧的な提案をしたりすることなく、win-winとなる提案を目指す姿勢がポイントです。
Choose(選択する)
Chooseでは相手の反応に対する自身の行動を選択します。提案が受け入れられた場合と提案が受け入れられなかった場合、両方の選択肢を事前に想定しておくとよいでしょう。
相手の反応に対して柔軟に対応する、そして、前述の通り、win-winを混ざすことを忘れないようにしましょう。