知性と倫理【人を残すvol.37】

2020/07/08

経営者向けメールマガジン「人を残す」fromJAIC

知性と倫理

お世話になっております。

 

前任の外崎より引き継ぎまして
今号より、この「人を残す」メルマガを
月に1度、執筆を担当させていただきます
株式会社ジェイックの高橋滉智と申します。

 

私は現在、27歳という年齢なので
私から何かをお伝えする、というのは
釈迦に説法かと思います。

 

そのため私からは、普段生活をしていて
個人的に勉強になったことや
気になったことなどを

 

「今どきの若者ってこういう風に考えるんだ」

 

と、ご参考にしていただけるような
内容を書いていければと思いますので

 

誠に僭越ではありますが
お目通しいただけますと幸いです。

 

普段、私は小説や漫画が好きで
よく読むのですが
その中でも好きな小説の一つに

 

「アルジャーノンに花束を」

という小説があります。

 

1959年に、アメリカのダニエル・キイス
という作家によって執筆されたSF作品です。

 

少し古典的な名作で
何度かドラマ化もされているようなので
ご存じかもしれませんが
内容を簡単にご説明すると、、、

 

この小説の主人公は
「実年齢は32歳だが、知能は6歳児並み」
という知的障がいを持つ
チャーリイ・ゴードンという男性です。

 

このチャーリィは
他人を疑うことを知らず
周囲に笑顔をふりまき
誰にでも親切であろうとする
優しい心の持ち主でもありました。

 

ですが一方で、自身の持つ障がいに
コンプレックスを持っており

 

「できることであれば、賢くなって
周りの友達と同じようになりたい」

 

と、願っていました。

 

そんなチャーリィが
あるきっかけで、知能を高める脳手術を
受けることになり、徐々に知能を高めた結果、
最終的に「IQ65」から「IQ185」という
天才的な知能を手に入れることになります。

 

この小説では、その過程で起きる

チャーリィ自身と、周囲の人々との
態度や関係性の変化。

 

知性が高まったことで変わった
考え方や価値観。

 

そんな様々な変化の中で
チャーリィが得たものと失ったもの。

 

といったことが描かれており
様々な角度から考えさせられる
名作となっているのですが、、、

 

この小説の中で示唆される
特に大きなテーマの一つとして

 

「知性と倫理」

 

が挙げられます。

 

チャーリィは、上述した通り
手術によって短期間で急激に
知能が向上します。

 

ですが一方で
倫理観や感情面は幼いままでした。

 

小説では、そのギャップから起きる
アンバランスや、自己矛盾に
苦悩している姿が描かれていましたが

 

これは組織においても
当てはめることが出来るのではないかと
思いました。

 

例えば、組織における「知性」を
問題解決能力や、事業発展能力と
当てはめたとしたら

 

組織における「倫理」は
経営理念や組織風土に
当てはめられるかもしれません。

 

いくら事業が急拡大・急成長したとしても
社内の「倫理」が養われていなければ
組織としての長期的な繁栄は難しいでしょう。

 

むしろ、組織としての影響力が
大きくなればなるほど
その倫理観は問われるようになります。

 

逆もまた然りです。

 

いくら「倫理」が養われていたとしても
そもそもの事業が上手くいっていなければ
発展は起こりえません。

 

そのように考えてみると
組織にとっては、どちらも大事な要素であり
私が申し上げるまでもないことかと存じますが
どちらも同じように、育んでいく必要がございます。

 

我が身を振り返ると
私たちジェイックが提供する
教育・研修サービスでは

 

ただ、スキルを身に着けてほしい
という考えで提供しているわけではなく
考え方やマインドも大事にして
お伝えしております。

 

そのような立場としては、尚のこと
自社の事業発展を追い求めるのはもちろん
それだけに囚われずに

 

社会に求められている活動になっているか。
ミッションに基づいた行動が取れているか。
顧客もジェイックも幸せになれる選択か。

 

といったことを、自分自身意識しながら
日々の業務に取り組まなければいけないなと
改めて感じさせられました。

 

私は営業職等ではないため
直接、皆様の前に姿を現す機会は
多くはありませんが

 

ぜひ今後もジェイック共々
ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

今週は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

追伸

ちなみに、この
「アルジャーノンに花束を」は
主人公チャーリィがつけている
日記のような報告書を、読者が読み進めていく
という形式で、終始物語が進んでいきます。

 

チャーリィの知能は、初めは6歳児並みですので
作成する報告書も、ひらがなだらけで
間違った言葉や文章ばかりの構成となっており
読み始めると、まずその視覚的なキャッチーさと
設定の面白さに魅了されます。

 

話が進んでいき
チャーリィの知能が高くなってくると
それに準じて、報告書の文章も
理論的かつ、使う言葉も高度なものが
使われるようになってきます。

 

そのように、文章レベルの変化によって
知能向上を表現している点も
面白い小説なのですが

 

実はこの物語は
チャーリィの知能が高くなってから
小説の「最後の一行」に向かうまでの
ストーリー展開が、非常に面白いのです。

 

読み進めれば読み進めるほど
グングンと心を掴まれていき

 

その「最後の一行」を読み終えた時に
初めて、タイトルに込められた意味を理解する、、、

 

という魅力的な作品になっております。

 

「最後の一行」と「タイトル」に
作者のダニエル・キイスが伝えたかった
メッセージが込められているのではないかと
あれこれ想像するのも楽しい作品ですので

 

もしこの作品をご存じではなく
ご興味をお持ちになりましたら
ぜひお読みください!

著者情報

高橋 滉智

株式会社ジェイック マーケティング開発部 教育事業管轄 リーダー

高橋 滉智

元日本マイクロソフト執行役員の越川慎司氏やソフトバンク元社長室室長 嶋聡氏の講演を主催。教材事業・セミナー事業の責任者を経て、現在は、教育・研修事業のマーケティング責任者として企画やプロモーションまでを担当。

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