ここからは「もったいない退職を防ぐ」というテーマで、少しデータを紹介していきます。これは弊社のグループ会社Kakedas(カケダス)が提供している社外1on1サービスで、2023年4月入社の新卒を対象に実施した社外1on1/キャリア面談の対話データを解析したものになります。

今回データを解析した新入社員が所属する企業は24社、企業規模は中小~中堅サイズです。弊社の公開型の新人研修に派遣いただいた参加者を対象に入社半年のタイミングで実施した社外1on1です。対象者は81名で、業界・職種はバラバラで、営業・事務・技術職などです。
社外1on1に際しては、まず23卒の新入社員に性格診断を受けていただき、性格特性や相談したいテーマを踏まえて、プラットフォームに登録している国家資格キャリアコンサルタントの中からAIでマッチングをかけています。
思考や性格・相談テーマを踏まえて、AIが候補者10名をピックアップして、そのうえで本人がキャリアコンサルタントの詳細プロフィール等も踏まえて、相談者を選択しています。また、「どんな話をしたかは会社に一切伝わらない」という心理的に安全な状態で60分の1on1が実施されています。
その60分の対話データ81人分を分析した結果が以下に紹介するものとなります。

まず「どんなことを相談したいですか?」という質問をすると、この3つのカテゴリーに分けられます。当然ですが、仕事や職場に関する相談・悩みがトップ。そして、驚かれるかもしれませんが「心と体の健康を相談したい」という方が35%もいます。
最近、企業からも「メンタル不調やストレスフルな状態の方が増えている」というご相談が多いですが、それを裏付けるようなデータです。
最後に、プライベートのテーマが14.5%という形になります。

次により細分化した相談テーマを見ていきましょう。
細分化した相談テーマの1位は「今後どうキャリアを築いていくのか」です。
今の新卒世代は、彼ら彼女らが小学校の時に「キャリア教育」がスタートしています。昭和世代は学生時代に「キャリア」について学んだり考えたりする機会はあまりなく、また「新卒で入社した会社でずっと勤めて、昇格・昇進するのが標準的なキャリア形成だ」という感覚を持っていた方も多いと思います。
しかし、いまの若手世代は高校や大学時代からずっとキャリア教育を受けてきています。そして、「同じ会社にずっといる可能性もあるが、転職を繰り返しながらキャリア形成はしていくものだ」「副業やフリーランス、退職して学びなおすといったキャリアもある」と考えていますので、新人の時点から「キャリア形成」ということに、アンテナが立っています。
だからこそ、入社してまだ半年程度でも「どうキャリアを築いていくかを相談したい」という声が多いわけです。
そして、2位:仕事内容への不安・不満、3位:職場の人間関係と相談テーマは続きます。このあたりは定番のテーマです。
ただ、4位:生活習慣を見直したい、5位:不安や憂鬱な気持ちに対処したい、6位:自分の性格や考え方を変えたい、7位:感情・気持ちの変化をコントロールしたいといったテーマが続くのは意外に感じる方も多いでしょう。
これらを見ると、現場配属された中で、自分の力が通用せずに自信を失ったり、その中で気持ちの変動が起こっていたりすることが想像できます。
本記事は、全2部構成でお送りします。Vol.2は下記よりどうぞ。